プロフェッショナル「85歳、職人の夢~旋盤職人・岩井仁~」[解][字]…の番組内容解析まとめ

出典:EPGの番組情報

プロフェッショナル「85歳、職人の夢~旋盤職人・岩井仁~」[解][字]

町工場の集まる東京・蒲田に当代屈指の旋盤職人がいる。0.01ミリの精度で金属を削り、新幹線や瀬戸大橋の精密部品を製作。私たちの暮らしを陰で支える85歳の老職人。

番組内容
「下町ロケット」の町、東京・蒲田に当代屈指の旋盤職人がいる。岩井仁、85歳。0.01ミリの精度でさまざまな金属を自在に削り、コンピューター制御の機械でも難しい精密部品を手作業によって生み出す。そのたくみの技で新幹線や瀬戸大橋の安全に不可欠な部品などを作り、私たちの暮らしを陰で支えてきた。機械化や不況など時代の波にあらがい、今も旋盤の前に立ち続ける老職人のプライド。町工場での日々を見つめる。
出演者
【出演】旋盤職人…岩井仁,【語り】橋本さとし,貫地谷しほり

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化

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ありがとうございました。

(切削音)

「下町ロケット」の町 東京・蒲田にある
古びた町工場。

ここに さまざまな金属を自在に削る

85歳の職人がいる。

その技は
当代屈指と称される。

新幹線の揺れを抑える
ダンパーの

要となる部品…

瀬戸大橋の巨大なワイヤーを
つなぎ止める装置に欠かせない…

岩井が手作業で作り出す 精緻な部品は

人知れず活躍してきた。

(岩井)よっ。

私たちの暮らしを
陰で支えてきた

一職人のプライド。

(切削音)

町工場が集まる…

その一角にある
岩井の工場を訪ねたのは

6月の昼下がりのことだった。

(ノック)

(取材者)ごめんください。

はい。
(取材者)あっ よろしくお願いします。

はい。

岩井は
昼食を終え

ちょうど仕事を
始めようとしていた。

どこへ いっちゃいましたかな。

え~っと…。

岩井は いわゆる「一人親方」。

従業員はおらず 準備も自ら行う。

(取材者)岩井さん…

50年。 そうだね。

(取材者)あっ さびですか。

(取材者)はあ~。

歴史を感じさせるのは 工場だけではない。

(取材者)岩井さん…

仁という字は 皇族の名に多いため

やむなく「マコト」と読んだという。

ばあんと…

そう。

岩井が作業にとりかかった。

この日 作るのは 下水処理場の
ポンプに組み込まれる部品だ。

回転して動力を伝える
「シャフト」という部品を

長さ80センチほどの鉄の棒から削り出す。

旋盤は 回転させた金属に

特殊な刃をあてがい削ることで

複雑な形状を作り出す。

凹凸 傾斜 ねじ穴。

コンピューター制御の機械でも難しい
精緻な部品が

岩井の手作業に委ねられる。

その…

髪の毛の 5分の1
ほどだ。

(切削音)

僅かでも削り過ぎれば 不良品となる
ギリギリの闘い。

よし… っと。

更にもう一つ やっかいなものがあった。

(切削音)

岩井が 旋盤を止めた。

(取材者)はい。

熱っ!

実は 削る刃と削られる金属の間には
常に摩擦熱が発生。

時に1000度に及ぶ熱で
刃も金属も膨張し変形。

正確な削りの妨げとなる。

この摩擦熱による変形具合は

コンピューター制御の機械でも
予測が難しい やっかいなものだ。

摩擦熱による変形と対峙し
0.01ミリの精度を追い求める 岩井。

大切にする
流儀がある。

(切削音)

例えば 鉄を削るとき。

(切削音)

ステンレスのとき。

(切削音)

硬い合金のとき。

(切削音)

作業の終盤。

岩井は音に集中し
刃の切っ先から目を離した。

(切削音)

刃を動かすレバーに全神経を注ぎ

0.01ミリの精度で にじり寄っていく。

(切削音)

(切削音)

シャフトが1本 完成した。

図面どおり
削りきった。

金属の声に
耳を傾ける岩井さん。

その匠の技は
町工場の腕利き職人たちから

尊敬を集めてきた。

そんな岩井さんを支えているものがある。

金属を削るときに使う 刃だ。

(岩井)そういうものを やるやつ。

その数 実に20種類以上。

中には 岩井さんが手作りしたものもある。

この日 削るのは
ステライトという合金。

一般的な金属より
はるかに硬く 削りづらい。

まずは 超硬金属という硬い刃で

表面の凹凸を削り取っていく。

そして…。

繊細な加工に向く
ダイヤモンド製の刃に替え

きめ細かに仕上げる。

金属の性質や表面の状態を
どう見極め どの刃を使うか。

職人の腕の見せどころだ。

(岩井)だから…

でも 岩井さんにとって
最も大きな支えは こちら。

(取材者)いつも ご一緒に
やってらっしゃるんですか?

(取材者)監視役。 そうなんだ。

(取材者)ハッハッハッハ。

岩井さんの…

2歳年上の 姉さん女房だ。

掃除 部品の発送
時には愚痴の聞き役まで。

この工場を立ち上げてから 50年

ずっと二人三脚で歩んできた。

まあね…

(岩井)だから…

(取材者)茂子さん…

(岩井)ハッハハ。

だって ねえ。

いえいえ。

この日 岩井のもとを訪ねる人がいた。

(岩井)硬い。

近所で 研磨工場を営んでいる。

この部品 もともとは
岩井が削ったものだが

仕上げの研磨加工を 神永さんに依頼した。

岩井は仕事を受けるとき

旋盤以外の加工も求められるものを
優先的に選ぶ。

そうすれば
他の町工場の収入にも つながるからだ。

(神永)やっぱり ほら…

(岩井)来てない? まだ できねえの…。

旋盤の加工だけで完成する部品も
少なくない。

だが岩井は
町工場の仲間のことを思いやる。

戦後 岩井たち町工場の職人は
日本の高度成長を支えた。

しかし やがて訪れた機械化の波。

そして たび重なる不況。

それでも岩井は 時代の波にあらがい
工場に立ち続ける。

♬~

(岩井)負けるな。 とにかく負けるな。

♬~

(神永)はい… あれ?

(岩井)うん。

(神永)うちの かみさんに
預かんなって言われてるんだけど。

ああ ああ すみません。
ありがとうございます。

はい はい。

この日 岩井さんが
思い出のアルバムを見せてくれた。

忙しい工場仕事のかたわら
夫婦は2人の子どもを育て上げた。

でも岩井さんには こうした子どもの頃の
写真が残っていない。

けれどそれは 85年に及ぶ人生の
ほんの序章にすぎなかった。

岩井さんが旋盤の道に入ったのは
二十歳を過ぎた頃。

蒲田で町工場を営む父親のもとで
見習いとして働き始めた。

己の腕で稼ぐ職人の姿に憧れて
厳しい研鑽を積んだ。

(岩井)だから…

そのころ 出会ったのが
妻 茂子さんだった。

32歳で 念願の独立を果たした岩井さん。

ある大きな仕事に挑んだ。

(映像音声)「新しいエネルギー
原子力による発電所を建設するのは

そのためである」。

当時 全国で建設が相次いでいた
原子力発電所。

岩井さんが引き受けたのは

原子炉内の制御棒を動かす
シリンダーの製作だった。

1本あたりの加工賃は 2万円と
当時の公務員の初任給並み。

でも 材料は高価だった。

失敗すれば 倒産もありうる。

岩井さんは 一本の不良品も出すことなく
100本を削りきった。

その仕事ぶりは 高い評価を受け
次々と注文が舞い込むようになった。

しかし 40歳を迎えた頃。

その事故は 突然起きた。

工場を手伝っていた 妻の茂子さんが

旋盤に巻き込まれた。

ここをね…

こういうふうに
こう 抱きついちゃったわけだ。

なんとか一命は取り留めたものの

右腕には重い後遺症が残った。

岩井さんは 強い自責の念にさいなまれた。

でも どうしても
この仕事を辞めるわけにはいかなかった。

それからだった。

岩井さんが職人として
さらなる高みを目指すようになったのは。

この道を 極めたい。

極めなければ 妻が報われない。

無我夢中で 旋盤に向かい続けた。

(切削音)

50歳。 瀬戸大橋の安全を支える
ワイヤー装置の部品。

60歳。 新幹線の揺れを抑えるための
シリンダー。

どんなに難しい依頼でも
完璧に応えてみせた。

(取材者)岩井さん…

いや~…

ね?

いつしか 岩井さんは
日本屈指の旋盤職人になっていた。

(岩井)そうそうそう。

しかし10年前 74歳のある日。

目を疑うような光景が 飛び込んできた。

福島第一原発での 事故。

そこはかつて 岩井さんが削った
シリンダーを納めた施設だった。

(岩井)ひどいなって。

原発事故のあと 岩井さんは たびたび
大病を患うようになった。

胃がん 腸閉塞 心筋梗塞。

身も心も 疲れきっていた。

そんな岩井さんを見て

周囲は こぞって引退を勧めた。

でも 一人だけ
違う言葉をかける人がいた。

妻の茂子さんだった。

喜びも 苦しみも味わってきた 職人人生。

その歩みを 茂子さんは
ずっと応援してくれていた。

♬~

何がよかった
何がいけなかったのって

それは いっぱいあるよ。 ね。

よその人よりある。

だけど そのわりに負けてなかったね。

いろんな目に遭ってきても 負けなかった。

うん。

さてと。

よいしょっと。

よっこらせ。

岩井さんは今日も 工場に立つ。

その隣には 茂子さんがいる。

岩井が 落ち込んでいた。

ここ数か月
取引先メーカーからの発注が減少。

月の売り上げは
例年の2割ほどに落ち込んでいた。

新型コロナによる景気悪化は

岩井たち 町工場にも
深刻な影響をもたらしていた。

もう一つ 大きな心配事があった。

(取材者)なるほど。

じゃあ いってらっしゃい。

(岩井)よいしょっと。

(岩井)ん?

(岩井)あれな あの…。

次第に 老いてゆく妻。

工場が置かれた 厳しい現実。

85歳の心は 揺れていた。

♬~

♬~

岩井には 胸に焼き付いた記憶がある。

それは40年前
茂子さんが事故に遭ったときのこと。

どうしたの お前…

3日後。

(ノック)

(取材者)ごめんください。

うん うんうん…。

岩井が 忙しそうにしていた。

聞けば 取引先メーカーを頼らずに
新たな仕事を見つけてきたという。

岩井は 諦めていなかった。

これから何年 ね

一緒にやれるかどうか 分からんけどさ。

俺が しっかりしていれば…。

(取材者)あっ おはようございます。

6日後。

二人三脚で働く 夫婦の姿があった。

(取材者)茂子さん…

(取材者)ハッハッハ。

(鼻歌)

50年 この場所でふたり 生きてきた。

これからも 生きていく。

♬~(主題歌)

(取材者)おはようございます。

岩井には 夢がある。

まあ 技術だね。

飯が食えるような
技術なりを

身につけてないと
生きていけないじゃん。

人にできないようなものが

できるっていうんで

残ってるっていう感じ。

♬~