又吉直樹のヘウレーカ!「イチョウは臭くてもなぜ愛される?」[解][字]…の番組内容解析まとめ

出典:EPGの番組情報

又吉直樹のヘウレーカ!「イチョウは臭くてもなぜ愛される?」[解][字]

秋、心地よい風にのって運ばれてくる、あの強烈な悪臭!しかし その臭さをものともせず、日本中で街路樹の定番として植えられているイチョウ。愛されるソノ理由に迫る!

番組内容
秋の小径を歩けば、心地よい風にのって運ばれてくる、あの強烈な悪臭!しかし その臭さをものともせず、日本中で街路樹の定番として植えられているイチョウ。愛される秘密は“生きた化石”と称される、イチョウ独自の生態にあった!およそ2億年前、恐竜と共に繁茂し、その後、一度 絶滅しかけながらも、人間の寵愛を受けて奇跡の復活を遂げた波乱万丈のストーリー!身近な「イチョウ」に隠された、植物進化を解き明かす。
出演者
【司会】又吉直樹,【解説】東京大学大学院教授…塚谷裕一,【語り】吉村崇

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
ドキュメンタリー/教養 – 宇宙・科学・医学
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事

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キーワード出現数ベスト20

  1. イチョウ
  2. ギンナン
  3. メス
  4. 花粉
  5. 植物
  6. 精子
  7. オス
  8. 恐竜
  9. 人間
  10. 結構
  11. 日本
  12. 化石
  13. 今日
  14. 失敗
  15. ゲーテ
  16. ニオイ
  17. 再生
  18. 最初
  19. 小石川植物園
  20. 先生

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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いきなり 何言ってんだ? と思いました?

まったんが朗読しているのは 2012年に
自身が創作した 四字熟語を集めた本!

この中に 今日のテーマに関する
四字熟語もあるらしいんだけど…。

どんなんだろう?

♬~

(又吉)「『銀杏臭過』。

いくらなんでも
銀杏は臭過ぎる」。

そうですね。 やっぱり
小学校の時に

とにかく 臭いな~っていうふうに
思ってて。

で におい付いた手で ポケットに
手 突っ込んだりしてとか

取り返しのつかへんことに
なったこともありますし

なんで こんな臭いねんって ほんまに
むかついたこと ありましたね でも。

こんな臭い必要
あるのかなっていうふうに。

ただ イチョウ自体は すごい好きで
特に色づいてる頃とか。

神社とかで たまに ものすごい大きい
イチョウ あったりするじゃないですか。

そういうのを見ると 必ず
見たり触ったりはしてますけどね。

ということで 今日のテーマは イチョウ!

たとえ ギンナンが どれだけ臭くても
愛され続ける!

誰もが知っている木の
「知られざる魅力」に迫っていくぞ!

♬~(テーマ音楽)

♬~

まったんがやって来たのは
その名も 銀杏の間!

そこで待っていたのは…。

こんにちは。
(塚谷)おっ! こんにちは。

ご無沙汰してます。
ご無沙汰してます。

お元気でしたか?
元気でした。

ヘウレーカ! 最多出演の塚谷 裕一さん。

なんと 今回で 10回目の登場だ!

膨大な知識と 尽きない探究心で
さまざまな植物の魅力を伝え続けてきた!

まさに ミスター・ヘウレーカ!

イチョウですか?
イチョウですね。 あの これ 割と大木で。

はい。 立派ですよね。
はい。

日比谷公園のレストラン前にあるのは
樹齢400年ともいわれる イチョウの巨木だ。

♬~

この建物が 1971年に襲撃を受けて

全焼してしまったことが
あるそうなんですけども

その火を浴びたにもかかわらず
生き延びて 今日まで残っているそうで

火に強いんですよね。 再生能力も強いので
そうなんですか。

はい。 今日まで至ってると。

その再生能力が高いっていう意味では
あの 鎌倉の鶴岡八幡宮も

大イチョウが境内にありますけども あれが
いきなり ズドーンと倒れてしまって。

あれって 雷とか? 違いましたっけ?
あの日はですね 風が吹いてたんですね。

で 未明に いきなり倒れてしまった
らしくって 大騒ぎになりました。

そのあと 何とか再生させようと
皆さん されたんですけども

ちゃんと切り株から ひこばえが生えて
今日 ちゃんと再生してますね。

あれ 再生してるんですか!?
はい。

根が生きてたので 根から
枝が出てきてですね。

あ~ なるほど。 なるほど。

えっ こんなデカなります?

これ 高さ どれくらいですか 先生。
結構ありますね。

7~8mいってますよね?
いきますね。
イチョウ 生育 早いんですよね。

こうやって もともとあった木が
再生するほうが

ゼロから成長するより 早いんですか?
ケースバイケースですね。

この木の場合は 根のほうが
しっかりしてたので

根の資本を使って 再生してますから
やっぱり ゼロからスタートするよりは早い。

なるほど なるほど。 まあ 栄養とか
水も だから いっぱい吸えるんですね。

はい。 根のほうも それなりに
蓄えを持ってたはずですから。

生命力が すごいですもんね。
すごいです。

まあ そんな感じで 仕立てがしやすい。

切っても それなりに ちゃんとした形で
どんどん育ってくれますし

あと 公害に強い。
水もちがいい。

いざ 大火が起きた場合も
これの話のように

自分が燃えてしまっても
生き残るし

火を防いでくれるという
こともありますので

それもあって…

日本で植えられてる街路樹の中で
一番多いのはイチョウといわれています。

1割近いんですかね。 まあ そのぐらい
イチョウ 愛されてますけども

結構 知られざる側面があってですね
結構 奥が深いので

今日は イチョウの奥深いところまで
楽しんで頂ければと思っています。

分かりました。 お願いします。

♬~

又吉さん それで イチョウはですね
実は 結構 前からあるんですよ。

はいはい。
どのくらい 昔からあると思います?

う~ん 人間よりは 歴史
全然 古そうですよね。

ああ そうですね。 そこに 実は イチョウの
歴史をたどった巻物があるんですよ。

これですか? はい それをですね
ちょっとだけ 開いて頂けますか?

おお! 「イチョウの歴史」って書いてますね。
はい。

2億年前! そうなんです。
恐竜が地球を支配していた頃に

誕生っていうことですか。
はい。 昔のイチョウの化石が出てるんです。

で イチョウの化石がですね
割と 葉っぱの形が特徴的なんで。

あっ イチョウだって分かるんですけども。
例えば こんな感じで。

おお。 キレイな葉っぱ。
もう 見るからに
イチョウですよね。

ホントだ! 葉っぱの形のまま
化石になってますね。 これはビックリ!

その化石から見ると 恐竜と
時代が 完全にかぶっていたなと。

はいはい。

ほうほうほうほう。

恐竜が イチョウ食べてたんですね。
と思われています。

又吉さん ギンナンね 臭いじゃないですか。
はいはい。

なんで あんなに臭いんだろうって。

臭いからには なんか 信号ですよね。
恐竜に伝えるためですか? もしかして。

たぶん そうじゃないかという
可能性がありますね。

一般に 赤く 木になると
いろんな果実が実って なりますね。

ああいった 赤くなるっていうのは
鳥が 例えば 「赤くなったから

もう 熟して食べていいんだ」っていうので
鳥が来て 食べる。

それから 昔 扱ったドリアン!

あれも匂いがするのも あれが熟したので
食べていいよっていう

シグナルじゃないですか。
ふんふん。

そういえば まったんも
ドリアン食べてたよねぇ。

どうですか?
うん… うん おいしい!

ハハハハッ。 今 表情は
おいしくなかったですよ。

一方の塚谷先生は この食べっぷり!

そんなパクパク食べようと
思わないですもん 僕。

そういえば ドリアン独特の匂いは
オランウータンなどの動物を

引き寄せるためだったよね。

ってことから考えると…

恐竜にとっては もしかしたら あれが
おいしそうな匂いだったのかもしれない。

鼻が あんまり よくなかったんですかね?
恐竜?

どうでしょうね? まあ あの
肉食の恐竜の中には

生きた肉を食べるものだけじゃなくて
死んだ肉を食べるものもいたはずで

そうすると 腐った肉の匂いに敏感。
今のコンドルとか ハゲタカみたいな

やつもいたと思うので 匂いは
それなりに敏感だったんでしょうけど

まあ やっぱり イチョウとしては
自分が熟す前に食べられてしまうよりは

やっぱり 熟してから食べてほしいので
そのシグナルだったんじゃないでしょうかね。

なるほど。 食べ頃ですよという。
そうですね。

僕ら人間って やっぱり
ギンナンは 昔から 臭い。

まあ 人間にとって あれ
ニオイの成分はですね

ヘプタンとか ああいった成分で
例えば 靴の中で蒸れた時のニオイとか

そういったものに近いので やっぱり
人間にとっては

避けるべきニオイですよね。

でも 香水とか作るときに
ちょっと そういうニオイを
入れるんですよね?

そうですね。 深みを
与えるっていう意味で。 そうですよね。

不思議ですよね。 だから 深みのとこだけ
好む動物もいたかもしれない。

まあ そういう意味で 結構
ルーツは古いんですね。

う~ん。 うん。 ですから イチョウは
生きた化石と言う人もいるんです。

生きた化石とも呼ばれる イチョウ。

今まで そんな目線で
見たことなかったよな~。

今の花が咲く植物 あの バラだとか
キクだとか ああいったものに比べると…

へぇ~!

なるほど じゃあ…

そうですね。

どうやら イチョウは とても原始的で
変わった植物みたいだね。

一体 どんな特徴があるんだろう?

♬~

で ですね 実は イチョウ
変わってる特徴の一つとして

精子を持ってるんです。
あっ そうなんですか? はい。

イチョウの精子 ご覧になったことあります?
ないです。

イチョウに精子がある?
そうなんです。

それは え~ 活用されるんですか?

はい。 はい。 活用されます。

活用されて 仲間を増やしていってる?
そうです。 はい。

へぇ~! えっ? 他の木は? 他の木は
例えば 公園ですと クスノキとか

いろんな木がありますね。
ソメイヨシノとか 桜とか。

ああいうのは 花が咲いたあと
まあ ご存じ 花粉を作ります。

で それで増えていますけども
精子って作らないんですね。
はいはい。

イチョウは 実は精子を作るんです。
へぇ~!

その精子に関してですね 私たちがいる
東京大学の小石川植物園に

記念すべき木があるので ちょっと
Vを見て頂けますでしょうか。
はい。

こちらは 塚谷先生が園長を務める
東京大学付属の小石川植物園。

その中央に鎮座するのが 世界で 初めて
精子が発見されたイチョウの木だ。

これはですね 「精子発見のイチョウ」と
言い習わしておりまして

日本で植物学が始まって
最初の功績の一つが

なんと イチョウには精子があるっていう
発見だったんですね。

それは そのことの 小石川植物園の
このイチョウの木から

初めて見つかったという 記念すべき木
ということで保存されてます。

明治維新後 近代植物学っていうのが
日本に入ってきて

一生懸命 世界の水準まで
追いつこうとしてたときに

この木からですね…

…という木なんですね。

こういった…

…ということは。
イチョウはですね あの…。

…んですね イチョウは。 イチョウに
オスとメスがあるのは ご存じですか?

知らなかったです。
オスとメスがいるんですよ。

はい。
で オスとメスがいるために

ギンナンがなる木と
ならない木があるんですね。

あっ そうなんや!
はい。

だから 街路樹で 最近は
ギンナンが臭すぎるっていうので

メスの木を植えると
ギンナンだらけになってしまうので

オスの木を植えようってことがやられてる
ところもあるぐらいなんですね。

へぇ~! で ここでクイズなんですけども
今の小石川植物園の精子発見の木は

オスでしょうか? メスでしょうか?

メスだと ギンナンができるんですもんね。

オスのような気はするんですけど。
はい。

わざわざ クイズにするからには
って思いますよね。

クイズにするんやったら
メスなんかなと思いますね。

素直に考えたら オスですよね。

オスですけど ギンナンにもって
さっき 先生 おっしゃってたから。 はい。

なんか そこに秘密があるのかなって。
秘密があるんですよ。

精子とギンナン。
はい 実は知られざる秘密があるんですね。

はい。

まったん なかなか 鋭いね~!

これは 精子発見のイチョウの根元。

枝にも
たくさんのギンナンがなっている!

つまり これは メスの木!

でも メスに精子があるって
どういうこと?

不思議でしょ?
不思議ですね。

そのプロセスをですね 見て頂こうと思います。
はい。

イチョウがですね 実は 新緑が芽吹いた頃
そのころに 実は 花が咲くんですね。

花というのは不正確なんですが
まあ 花にあたるものが咲きます。

これが オスの花です。

すごい地味なので 皆さん
気付いてないかもしれないけど。

ここからですね 花粉が
たくさん飛び散ります。

軽い花粉なので 杉の花粉と同じ
あんなふうに 風

わ~っと 飛び散ります。
へぇ~!

で 花粉はオスが作ります もちろん。

なんですけども オスが作った花粉は
飛んでって 今度はメスの木に行きます。

で これが メスの花に
あたるものなんですけども

これも地味なので 皆さん
気付いてないと思いますけど。

ここにですね 水のようなものを
分泌するんですね。 このメスの花が。

この先っちょに。 で この水に
花粉がトラップされるんです。

はい。 そうすると メスは
あの水を吸い込むんです。

はい。 すると 水と一緒に花粉が
メスの体の中に入ってくる

ということをします。 普通の植物は
めしべの先が ペタペタしてるんで

そこに花粉が くっつくっていうことを
やるんですが これは水を使うんですね。

吸い込む。
そうです。 水と一緒に吸い込む。

で あの中に 花粉が取り込まれていく
ということになります。

一般的な植物では 雄花から雌花へと
花粉が受粉することで 生殖が可能になる。

でも イチョウは 受粉しただけでは
まだ 生殖には不十分なんだそう。

っていうのは…

これ メスの花みたいなものは
あるんですけど

卵は あとから ゆっくり作るんですね。
うん。

だから この時は メスの花の中に
花粉が入っただけなんですね。

これ 9月の頭に さっきのメスの体の中に
こんな花粉が発達したものができて

中に これ メスの体の中です。 この プーッと
膨らんでるところが花粉だったやつです。

メスの体に寄生して成長して メスから
栄養をとってるんですね。 花粉が。

で このころになると
卵と花粉の間の
メスの体の中が 水で満たされる。

メスが水を出すので。 そうすると
この花粉の中で こうやって

モゾモゾしてるもの これ 精子です。
はいはい。

花粉でありながら 花粉の中に
精子を作るんですね。

こうやって 先っぽが
とんがってますけど

とがったとこに 繊毛っていう
細かい毛が生えていて これで泳ぐ。

♬~

ふわ~っという感じで泳ぐんですけども。

これで メスの体の中に満たされた
水の中を泳いでいって

メスが ようやく作った卵に
向かって泳いでいくと。

へぇ~!

ですので…

…ので メスの体じゃないと見つからない。
なるほど。

普通の花だったら 花が咲いたときに
もう さっさと受精して 実がなって

で タネができる。 ところが イチョウは
8月まで すごい のんびりしてて。

実は その間に 実は もう
僕らが食べるときのギンナンの大きさに

もう なっちゃってるんですよ。
はいはい。

そうなっちゃってから 受精する。
へぇ~!

春 雌花にあたるものについた
2つの出っ張りが 胚珠。

この胚珠が膨らんで ギンナンになるんだ。

受粉したあと 4か月以上もの
時間をかけて 成長するなんて

変わっているよなぁ。 こんな植物は
あんまり いないらしいよ。

ふんふん。 実は だから うまく
いかないこともありえるわけです。

で 気をつけてるとですね
8月の末か 9月の頭に

まだ ギンナンが落ちるには早いかなって時に
木によって いきなり パパパって

ギンナンが落ちる時があるんですよ。
はい。

あれは 実は 受精に失敗した木なんです。
へぇ~!

あの時まで 一生懸命 ギンナンを太らせてる
みんな 太らせてるんですけど

たまたま 花粉をもらえなかった木とか
受精 うまくいかなかった木があると

あっ しまった っていうので
その期に及んで

そこまで 一生懸命 太らせてたやつを
急いで捨てるんです。

へぇ~!
でも もう 中身は できちゃってる。

なんか すごい もったいないでしょ。
もったいないですね。

落とすことによって なんか? これ以上
木につけてても 木が弱っちゃうので

っていうので 慌てて捨てるんですけど
まあ そのくらいならね

もっと早くから 判断すればいいと
思うんですけども。 はい。

なので 結構 おバカさんなんですよね。
うんうん。

ねえ まあ 2億年前のシステムを
今でも使ってるんで

ところどころに バグかな?
みたいなところがあるわけです。

へぇ~。

2億年前から あるから
僕らの感覚でいったら

3か月 4か月って長いですけど

イチョウからしたら
一瞬なんじゃないですか?

いろんなところが まだ
無駄が取りきれてないという。

ホント 昔のまま 残ってるんですね。
そうですね。

そういったところが このイチョウの
大きな特徴の一つですね。

ふ~ん。

イチョウは 太古の昔から続く
原始的な方法で

現代社会でも 不器用に
繁殖し続けているんだなぁ。

さらに イチョウの代名詞ともいえる
扇型の葉っぱにも

この植物独自のメカニズムが
隠されているんだって!

この末広がりの形。 このテーブルの
ここの葉っぱが記されてますけど。

で この葉っぱの作り方が
また 特殊なんです。
へぇ~!

普通の植物は あんなふうにですね
葉っぱの赤ちゃんができますと

根元のところで細胞が増えていくことで
根元から広がっていくので

先っちょは 初め ちょっとしかないので
先っぽは とんがってて

だんだん広がってって で 次第に
その 広がるのをやめてくので

だんだん やっぱり
すぼまっていくということで

葉っぱらしい こういった形の
カーブがある感じで。

イチョウの葉っぱは 先端のところを
細胞 増やすので

平べったくないながら
先が どんどん広がっていくと。

う~ん。

普通は根元で増やしてるのに
イチョウは ここを
増やしてるので

先っぽが末広がりになる。
なるほど!

なるほどね。 でも 実は イチョウの葉が
独特な形をしているのには

もう一つ 理由があるんだ。

それがですね すごい変わっています。

実はですね これが
あの 火の用心じゃないんですけど。 はい。

それが? 葉っぱ。 葉っぱのもとです。
はい。

昔の東京大学の原先生の
提唱した仮説によると

実はですね ここで パカっと割ります。
はい。

で こう開きます。

そうすると ブロックだったものが
平べったくなります。

で また ここで パカって割って

パカって割ってって やってくと

こうやって どんどん 広がっていくことが
できます。
はいはい。

イチョウの葉は 初めは棒のような状態。

そこから「割っては開き」を
何度も繰り返して

平べったく 大きくなっていくと
考えられている。

その証拠が こちら。

時々 これみたいに 真ん中で
こう 裂けてるやつ。

これ 若い木が よく こういうこと
するんですけども

これは たぶん 割ってるときに
割り過ぎちゃったやつ。

なるほど。
裂いちゃったってやつですね。

なので こういうことも
起きるんじゃないかと思われています。

この作り方で ラッパイチョウなどの
変わりダネも

その成り立ちが説明できるという。

ラッパになったの
ご覧になったことあります?

これとか 分かるかな?
いや 見たことないような気しますね。

完全に。
これ…。 盃ですよね。

すごい 全部
そうなるんですか?

いや 全部なったら
すばらしいんですけども

枝の先っぽの 一部だけが こうなります。
へぇ~! 面白いですね。

変わってるでしょ?

東京大学付属の小石川植物園には
さらに変わったイチョウの葉がある。

葉っぱの形は こんな感じで。

この木は 特に変わっていて これ
蝶ネクタイみたいになってるやつですね。

これは 突然変異を起こしていて。

一個だけ カップ状になるってやつは
ときどき見かけるんですけども

この木みたいに 2つ
ヘソがあるみたいな形になる

蝶ネクタイ型 二重ラッパは 僕は
ここでしか見たことがないですね。

これがですね
今の二重ラッパなんですけども。

こう ヘソが 2か所ある。

これが蝶タイの。
そうです そうです。

ホントだ。
変わってますよね。

これ でも…

こういう まともな形を作ろうとして
ある失敗をすると このラッパになるんです。

といわれています。 なので
この割る時の最初のところを

割るとこを失敗して
中だけ割ると こう…。

ふんふんふん。
筒になるわけです。

なるほど! で 最初 割ることをして
次に割ることを失敗すると

二重ラッパになる。
なるほど!

ということをやってるようだ。
う~ん。

葉を大きくしていく際に
割り方を失敗して

中だけが開いてしまった場合は
ラッパ型になる。

また 最初に割る時は
うまくいったけれど

その後 半分ずつ割ろうとして
失敗したのが 二重ラッパ型。

これが 変わった葉が作られる
メカニズムだと考えられている。

こんな変な植物は 実は 他には
もう 生きてる植物では

まず ないんじゃないかと思います。

よく そんな めんどくさいことやってて
生き残ってこれましたね。

そうなんです。 ですので まあ 実は…

いったん 衰亡した?

引き続き 波乱万丈のイチョウの歩みを
年表で振り返ってみよう!

ふむふむ 1億4, 500万年前には
北半球だけではなく

南半球にも 生育域を広げた。

しかし 試練の時がやって来る。

1億年前 イチョウの
仲間が激減?

被子植物との競争が
あったんだ。

現在ですね 繁栄しているのは…

その間に…

…というようなところが
あったんじゃないかと思います。

なるほど。 で
「6, 500万年前 恐竜が絶滅。

植物種 ⅔が絶滅。
イチョウは生き残る」。

そうですね。 恐竜が 例の
いきなり 空から降ってきた隕石で

絶滅してしまったときに 植物も 結構
巻き添えになってるわけですけども

イチョウは たまたま 生き残った。
ふんふんふん なるほど。

その後 地球の温暖化などで
北極まで生育域を広げるなど

再び 繁栄の兆しを見せるが…。

地球環境の寒冷化 乾燥化によって
どんどん 衰退していく。

およそ1万年前には 中国の
ごく一部に生息するだけで

ほとんど絶滅寸前になってしまったんだ!

しかし ここで
救世主が現れる!

それは ギンナンを
食用に し始めた「人間」だ!

そうなんです。 このころになって
ようやく 文字情報として

イチョウのことが現れます。

ということは 実は 10世紀になるまで

イチョウは 地球上の人々のほとんどは
知らなかった。

へぇ~!
中国の奥地で 細々と生きて

まあ その地元では
知られてたでしょうけれども

広大な中国の全域で
知られていたわけではなさそうで

このころになって 急に
中国の各地にですね

新しい産物として
イチョウというものがあると。

いうんで 喜んで植え始める
ということが起きたようです。

なるほど。 その時は やっぱり
観賞用というよりは

果実 実際にはタネですけども
ギンナンを食用にするということで

広まったようなんですね。
そうなんですね。 はい。

ですので 又吉さん 召し上がるの
お好きだという話でしたけども

そのことが イチョウが
細々と暮らしてたものを

もう一回 世界中に広めた
一つの原動力だったんですね。

太古の昔の恐竜に代わって 今や 地球を
支配する人間に愛されたイチョウ。

では 絶滅の危機を救った人間は
どのようにイチョウを育てているのか?

ちょうど収穫時期を迎えた
ギンナン農家をのぞいてみよう。

(山本)収穫のしかたなんですけど
あの 落として拾うって感じなんで。

まあ こういうふうに。

ボロボロ ボロボロ。
えっ? 潰れないんですか?

このぐらいじゃ 全然 平気らしいぞ!

そっか。 街で潰れてるのは
誰かが踏んだりしてるからかな。

踏めば 簡単に潰れちゃうのは確かですね。

こちらの農家さんでは たくさんの
ギンナンを収穫できるように

ある工夫をしているんだ。

ふだん見慣れたイチョウの木と
どこが違うか 分かりますか?

♬~

よく街路樹にあるイチョウの木というのは
背が高く

一本で スーッと伸びてる木なんですけれども
こちらは収穫用のギンナンになりまして。

基本的に 全て 三つまたになるように
仕立てております。

なぜ 三つまたにしてるかといいますと
こうやって 開いていることによって

太陽光を取り入れやすくする
ためなんですね。

やはり あの 光合成をして
作物 育ちますので。

高さも大体
2m半から3m以内の高さで

芯を止めて
高くならないようにしておりますので

これも収穫するために
一番上までね 届くように。

うちにあるイチョウの木は
約30年たってるんですけども

一番最初に植え付けをしたときには…

…の苗木を植えまして…

最初は そのようなサイズのものが
ここまで大きくなってますね。

では 収穫したギンナンを加工する様子を
見ていこう!

こっからが大変なんです。
こっから
どうやって加工するんですかね?

僕らが食べているのは
中にあるタネの部分。

そして 外側の果肉部分が
あのニオイを発しているんだ。

これを除かないと。
ああ そういうことか。

♬~

これ よく工夫されてますね。
網の目で こすんですね。
うんうんうん。

なるほど!

そして あの殻の状態になるのか。

あっ こうやって洗って。
そうですね。

果肉がドロドロになる。

やっぱ あの臭いとこは
おいしくないんでしょうね。

そこは また あとで。

♬~

水につけて。

♬~

もう おいしそうですよ かなり。

木の形をかえたり
臭い部分をがしたり。

いろいろ手間をかけながら イチョウの
繁栄に手を貸してきたのが人間。

ってことなんだね。

いただきましょうか!
いただきましょう。

いただきます!
うん モチモチしますね。

う~ん。

う~ん おいしい!

独特の風味ですよね。
う~ん。

実は その 外側の あの やわらかいところ
たぶん 恐竜が
食べてたところ

あそこを食べた人が
いるんですね。
はい。

で その記録があるので
ご覧頂ければと
思います。

ここに その記録がありますので どうぞ。

これ 先生じゃないですか!

渡されたのは 塚谷先生が
20年前に書いたというエッセイ!

ある日 研究室の学生 T君と
散歩をしていた先生は

ギンナンについて かねてから
思っていたことを語りかけた。

すると T君は言った。

かくして 実食の日。

この日の塚谷先生の興奮ぶりは
エッセイから紹介しよう!

♬~

ほう これ食べたんですか?
そのTさんという方が。

先生も食べたんですね?
はい。

つい 横で見てたら
なんか おいしそうだったので。

食べたんですか?
食べました。

渋柿みたいな感じですか? そうですね。
渋柿 プラス 酸っぱさもあるみたいな。

そうですね。
すごいっすね。

その 今 おっしゃられたように
甘柿と渋柿があるじゃないですか。

で 最近分かってきたのは
柿に なんで甘柿があるかっていう。

甘柿になった突然変異があって。

ある遺伝子が壊れると
甘柿になるんですけども。

そういったことがあったってことを
考えると

ギンナンも 今 こうやって いったん
たくさん繁栄したのが

いったん減っちゃって
またまた増え始めた状態なので

もしかしたら
遺伝的多様性が少ないために

たまたま 僕らは 渋いギンナンを
食べてしまっただけで。

もしかしたら 世の中 広く見渡せば
甘いギンナンがいるかもしれない。

う~ん。 なるほど。 そしたら それは
渋くなくて 甘ずっぱい

食べ物になるかもしれません。
なるほど。

それ 食べないと 分からないですもんね。
分かんないですね。

チャレンジできないなぁ!

♬~

それでは 再び イチョウの歴史を
振り返ってみよう!

え~ 「1693年 鎖国時代
医師ケンペルによって
オランダへ

数十年でヨーロッパ全土へ」。

ああ。 ってことは 日本から
ヨーロッパに伝わったんですか?

そうです。 黒船が来て 日本の
いろんな植物を持ち帰りました。

観賞に向きそうなものを。
その中に イチョウが やっぱり

変わった姿をしてましたから
持ち帰られて

で やっぱり 向こうで
人気を博したわけですね。

それに関連してですね
こういう ヨーロッパで

イチョウの詩を書いた人がいます。

ドイツの文豪 ゲーテは 東洋から渡ってきた
神秘的な「イチョウ」に魅了されていた。

う~ん 味わい深そうだけど
よく分からないなぁ。

教えて! まったん!

僕 ゲーテの詩集とか格言集みたいな…
好きで。

おお!
学生時代 読んでたんですよ。

そうなんですね。
あそこの 一つの葉が二つに割れたのか

二つのものが
寄ったのかっていう
植物を見ながら観察している詩人の目と

ああ お前も俺の詩を読んで 自分が
二人いるかのように感じるのかっていう

物の見方が むちゃくちゃ
ゲーテっぽいです。

そうですよね。

ゲーテ あの 詩人として
日本では有名ですけど

生物分野にも非常に功績があって
特に植物学では 大事なことを

いろいろ 当時 書き残してるんですね。

なので まあ イチョウは
ヨーロッパにやって来たのを

いち早く 興味を持って
見たんだと思いますけれども。

へぇ~!
はい。

文豪としてだけでなく 植物学者としても
功績を残したゲーテ。

中でも 著書「植物変形論」で紹介した
「花は葉の変形したものである」という

理論は画期的で のちに 分子レベルの
研究によって 正しいことが証明された。

へぇ~! そういった視点もあったので
イチョウを見た途端

ご指摘のように 今みたいなことを。

詩に昇華させたりとかも
してるわけですよね。

面白い人ですね。

日本では この人も
イチョウの歌を詠んだ。

与謝野晶子。
はい。

まあ イチョウの歌というと
これ よく いろんなとこで

歳時記なんかに
出てきますけど…

…ということですね。
うん。

与謝野晶子も
すごいですね。

小さき鳥の形して か…。

イメージできますよね。
はい。

いかにも 秋の夕日ですね。
う~ん。

おお~ なんか インスピレーションが
湧いてきたみたいだね。

それじゃあ 最後は 又吉先生と塚谷先生の
創作四字熟語で締めてもらいましょうか!

銀杏臭過やもんな~ 2012で。

さあ 一体 どんな作品が
生まれるんでしょうか!?

♬~

僕はシンプルなんですけど 「銀杏放置」。
ほう。

二つ 意味があって。 調理されたほうだと
「テーブルに残された最後の一つのように

罪悪感もなく 忘れ去られること」ですね。

で 道に落ちてるほうだと 「強い臭いを
はなっていても 相手にされず

放置されること」っていう。
どっちも ほっとかれるっていう。

なんか いろいろ騒いでるけど
相手に 致命的な 何かを

与えられるわけではないっていう
ちょっと悲しい感じですね。 なるほど。

「銀杏臭過」よりかは ちょっと こう
まだ ギンナンに対して歩み寄った

四字熟語になりました。
なるほど。

「鴨脚馴染」。

イチョウっていうのは 中国だと
鴨の脚って書くんですね。

鴨の あの 水かきのある脚みたいなので。

で 馴染。

イチョウ これだけ身近になって 食べるし
街路樹でも見るし

すごく なじみなんだけど。
はい。

なるほど。 知ってるようで
知らないってことですよね。 はいはい。

だから 会社とかで いっつも会ってるけど
プライベート 全く知らない時とかに

「あの人とは鴨脚馴染です」みたいな
使い方ですかね。

というので どうでしょうか?
いいですね!

はい。 ということになりました。

♬~

う~ん 2億年 生き延びてるんですけど

そこに 割と人間が 実は関わってるのかな
っていう気がしますよね。 そうですね。

やっぱり 人間の住む場所の近くで
イチョウは暮らせるようになったから

延命したのかなという気もしますね。
そうですね。

まあ 確かに 臭いという欠点は
あるんですけども

それを乗り越えて
好まれるところがあったんで

これだけ もう一度
地球上に広まったんですね。

これだけ臭いと 本来なら もう
やめとこうってなるじゃないですか。

ないほうがいいってなるのに
それでも やっぱり きれいだったり

まあ 食べたら
おいしいっていうところで。

なんか 僕 そういうの好きですけどね。

いいとこばっかりで
バランス感覚いいより

ちょっと 手 つけられへんところが
あるけど 共存していくっていう。

うん。
なんか それ それができるのになぁ。

イチョウとは つきあえるのに
そういう人とは あんまり みんな

つきあいたがらないじゃないですか。
フフフッ。

だから そこから なにか
学びがあるような気がしますけどねぇ。

♬~