ボクらの時代[字]…の番組内容解析まとめ

出典:EPGの番組情報

ボクらの時代[字]

新川帆立×辻堂ゆめ×結城真一郎

詳細情報
番組内容
『ボクらの時代』は、毎回さまざまなジャンルで活躍するゲストが集い、多彩な話題や事象を取り上げていくトーク番組。あえて司会者を置かないことにより、ゲストたちの普段の顔・会話が垣間見られるような構成となっている。今週は、新川帆立、辻堂ゆめ、結城真一郎の3人。仕事やプライベートについてなど、幅広いテーマで語り合う。
出演者
新川帆立 
辻堂ゆめ 
結城真一郎
スタッフ
【プロデューサー】
西村朗 
松本彩夏(イースト・ファクトリー) 
【演出】
高野裕樹(イースト・ファクトリー) 
【制作著作】
フジテレビ

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
バラエティ – トークバラエティ
趣味/教育 – その他

テキストマイニング結果

ワードクラウド

キーワード出現数ベスト20

  1. 自分
  2. 東大
  3. 結構
  4. 小説家
  5. ホント
  6. 辻堂
  7. デビュー
  8. 時間
  9. 小学校
  10. 面白
  11. タイトル
  12. 結城
  13. 言葉
  14. 新川
  15. 先生
  16. 勉強
  17. 両親
  18. 作品
  19. 全然
  20. 大学

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気の配信サービスで見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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[今日の『ボクらの時代』は
東京大学 法学部出身の

人気作家3人]

新川さんって現役ですか?
現役です。

じゃあ たぶん2個上っすよ。
僕の そもそも

たぶん 1個上なんですけど
僕が1浪してるんで。

(辻堂)じゃあ 2個上。
1個上だと思い込んでた。

私も そうなんですよ。
で あれ? って思って。

何か 分かんなくなりますよね。
1個 2個…。

2011年入学。
ですよね。

私 2009年入学。
そうなんだ! 全然知らなかった。

ここは 完全に同級生です。

[3人は 同じ時期に
東大のキャンパスで過ごした間柄]

[新川 帆立さんは
弁護士として働きながら

2021年に
小説家としてデビュー]

[デビュー作の『元彼の遺言状』が
いきなり月9ドラマの原作に]

「私が興味があるのは 150億だけ」

[さらに 公正取引委員会を
舞台にしたミステリー

『競争の番人』を執筆]

[この作品も 現在放送中の
ドラマの原作に起用され

2期連続で 月9ドラマの
原作者となりました]

[結城 真一郎さんは 2018年に
新潮ミステリー大賞を受賞し

翌年デビュー]

[最新作の
『#真相をお話しします』は

現在 11万部のヒット]

[YouTubeや
マッチングアプリなど

令和の時代ならではの
仕掛けを使った短編集]

[ミステリー界の新星として
期待されています]

[辻堂ゆめさんは
まだ学生だった 2015年にデビュー]

[最新刊
『二重らせんのスイッチ』をはじめ

丁寧な心理描写と
緻密なミステリーを得意としています]

[東大在学中 辻堂さんが
一歩先にデビューしたことは

2人にとって
衝撃的な出来事だったそうです]

私が だから
ロースクールのときに

辻堂さんのデビューを知って。
そういうことか。

ロースクール2年生のときに
私が4年生。

4年生でデビューして
で 総長賞も取られてましたよね。

で ヤッベえって思った。
ハハハ…!

まったく同じ。
ヤッベえって思いました。

これが いわゆる
辻堂ショックですよね。

学食かなんかで 友達と
ラーメン食ってるときかなんかに

同級生が 小説家で
デビュー決めたらしいよ

って言われて みんなは何か
「へえ~」ぐらいだったんすけど

僕だけ ラーメン食う手 止まって
はっ!? と…。

出し抜かれた!
出し抜いてないですけど。

結構 何か 色々 取材とかでも

同世代 同じ学部に
こんなにいるって

珍しいですよねっていうふうに
言われるんですけど

まあ 珍しいのは
事実だと思うんすけど

でも そのきっかけとして 一つ
辻堂ショックってのがあるんで。

だから 必然っちゃ 必然な気も
するんですよね。

それに触発されて
後に続いたって感じだと思うので。

あそこで だから
辻堂さんが出てなかったら

月9 2期連続 新川 帆立は
たぶん なかった。

♬~

2人の刊行するペースとか見てて
純粋にすごいなって思います。

ようこんな出し続けられるな。
ホントに 結構

ビビってるんですけど。
それこそ 新川さんとか

デビュー何年目でしたっけ?
ぐらい。

私ね まだ1年と半年なんです。

なのに 何か もう
一人の棚できるぐらい。

この中で 一番後輩です。
そのはずなんですけどね。

何で あんな 書けんだろうな
って

すごく
びっくりしてるんですよね。

でも 何か 一日6時間は書くとか
決めてらっしゃる?

2人目 生まれてから
5時間に減って

どんどん 自分に
甘くなってるんですけど。

5時間って 相当すごいっすよ。

会社員として働いてたときは
定時が当たり前に

8時間 あるわけじゃないですか。

何か そこから
なるべく落とさないようにって

なぜか 強迫観念があって。
ストイックだな。

フルタイムで働いていたい
みたいな気持ち…。

何か 会社員の気持ちが
抜けきらないまんま

専業作家になっちゃった節が
ありますね。

おうちで書かれるんですか?
家が一番 多いですかね。

ほとんど 家のリビングの

ダイニングテーブルとかで
書いてます。

新川さんは?
私も家派で。

どこでも書けるんですけど
家が一番疲れないというか

楽だなと思って。
どこでも書けるって

ちなみに どのレベルの
環境でも書けます?

私 マジで どこでも書けて

普段 海外
シカゴにいたりするんですけど

シカゴと日本を
行ったり来たりするときの

搭乗口の前の椅子とかで
書いてます。

え~!?
これが 刊行ペースの理由ですよね。

違うんです 何か
ルーティンをできないタイプなんですね。

朝 何時に起きて
何時に何をしてみたいな

毎日のルーティンみたいなのを
守れないし。

ホントに そろそろ
締め切りがヤバいって思ってから

ごそごそし始めてますね。

そんなに だから 継続的に
同じペースでやれてるって

めっちゃすごいっすよ。
ホントに やり始めると

止まらない性格なんで。
でも 止めないと

どこかで 何か
生活にひずみが出てきちゃうんで。

家族に迷惑掛けてもいけないし。

私 家族には
迷惑 掛け続けて…。

そうなの?
どんなところで

掛けてるなって実感してます?

私が追い詰められてるときに
家事が まったくできないので

だいたい 夫が全部やって…。
優しい 優しい旦那さん。

めちゃくちゃ いいじゃない。
夫を残して 日本に帰って

1人暮らしとか してるときは
生活に時間を取られて

生産量 落ちるんですよ。
旦那さんいないと落ちちゃうんだ。

うちの夫が一緒にいると
書ける枚数 増える。

原稿に専念できる
環境がととのう。

めちゃくちゃ 支えられてる。
めちゃくちゃ 支えられてる。

私の原稿が 表に出てるのは
ホント 夫のおかげです。

私 夫が
まったく小説読まない人で

私が話しても
何か 興味もないので

全然 内容とかを
話すことはなくて。

でも 何か 一回相談したのは
タイトルですごい悩んでたときに

タイトルに「悪女」って言葉は
入れようと思ってるんだけど

何か 浮かばないんだけど
っていうことを言ったら

「じゃあ 俺が考える」とか言って
いきなりブレストとかいって

30個ぐらい
タイトル書き出してくれて。

ビジネスマンやね。
その中から

「悪女の尊厳」ってタイトルが
なぜかあって

何か それは 内容と少し
しっくりくる部分があったので

自分なりに考えて
「尊厳」を「品格」にして

結局
タイトルになったんですけど。

いいエピソードですね それ。

私も 今日 聞きたいことを考えて
一番 聞きたかったのが

タイトル付けだったんですよ。
そうなんですか。

結城さんの新刊の
『真相をお話しします』も

すごい いいタイトルじゃないですか。
どうしたんですか?

もともとは 中に入ってる
『#拡散希望』を そのまま

タイトルにしようかと
思ってたんですけど

そうすると 何か
その他の拡散希望のつぶやきと

本の「拡散希望」のが
交ざっちゃって

分かんなくなっちゃうんで。

検索性が下がるってやつですよね。
そういう 戦略のとこまで

考えての。
そこが交じらないように

ってなって ちょっともじって
あそこに落ち着いたっていう。

そんな感じっすね。
何か 新しいですよね。

小説で
SNSでバズるかどうかを

考えながら
作っていくみたいのって。

何か ちょっと 姑息な手な
気もしてるんですけど。

そんなことない。
何か 今に合ってる気がする。

お忙しく
執筆されてると思うんですけど

息抜きで
これをするとかあります?

私 ホント たぶん
読書が結局 息抜きなんですよね。

分かります。
やっぱり 本読んでるのが一番…。

本 読んでるのも
書くのも好きなんで

読んで 書いて
読んで 書いての繰り返し。

何か 読むと 自分の作品に
勉強になったりとか

しちゃうじゃないですか。
それで 気が休まらないとか

ありません?
あ~ まあ それもあります。

結城さんとか新川さんとか
自分と ほぼ同じころに

デビューしてきて
同年代でって方の作品 読むと

やっぱり 色々 何か
「すごいな」っていうのと同時に

「悔しいな」もあったりとか

色々 心が
揺さぶられることもあります。

そんなふうに
揺さぶれていたとは。

私たちが ついに
辻堂さんを揺さぶる…。

一矢報いた!
でも 全然 遠い

関係のない作家の方の
本とか読むと

わりと 純粋に楽しめますね。
お亡くなりになってる

結構 前の方とかだと
安心して読めます。

もちろん 同世代の人たちのを
読んだときに

そういうふうに思うっていうのは
完全に同意ですし

あと 全然関係ない大御所の方のを
読んでるつもりが

実は その人は この作品を
自分と同じ年ぐらいのときに

書いてたみたいなのが分かると
「おい!」とはなりますよね。

私 必ず 確認します。
何年生まれで

何歳で 何年に出た本でって。

だから 息抜きには
完全には なれないんですよね。

結城さんは 誰かに
作品 書かれるときとか

相談されたりするんですか?
しないですね。

わりと自分の中で
抱え込んでることが多くて

あんまり 外に出さないですけど。

新潮ミステリー大賞に
応募する原稿は

その前に
両親に読んでもらってて。

お~ 両親。
…に 読んでもらってて

もちろん 誤字脱字の修正とか
あと ここ説明が足りないから

もっと言葉を尽くした方がいい
みたいなフィードバックがきて。

ご両親から?
そう。 きて

いや これで伝わるやろ!
みたいな感じで

ちょっと まあ
ケンカみたいなことに…。

でも 何か そういう意味では
色々 そういうふうに

本気でやってくれたのは
ありがたかったなって思ってます。

自分の子供が 急に
小説家になりたいとか言って

小説 書き始めたら
親の半分ぐらいは

止めるというか
大丈夫なのか? みたいに

なると思うんですけど
そういうのは なかった?

もう 全然なかったですね。

親御さんも
小説書くのが趣味ってことは

ご存じだったんですよね?
ずっと。

何となく 小説書きたいと
思ってるっていうことは

伝えてましたし
そういう認識だったんで。

ホントに こいつ 書いてきたんだ
っていうところでは

あったかもしれないですけど。
でも まあ すんなりと

「へえ~」っつって読んで
指摘が返ってきました。

すごい ご両親。

もともと ご両親とかには
言ってたんですか?

小説家になりたい
みたいなこととかは。

幼稚園生ぐらいのときから
私 なりたいって言ってたんで

何か あの~ 子供の よく
宇宙飛行士とか そういうやつの

将来の夢として たぶん
親は捉えてたと思うんですけど。

幼稚園のときから
なりたいっていうのは

何か きっかけがあったんですか?
幼稚園なので

全然 覚えてないんですけど
ただ すごい本 読んでたんですよ。

幼稚園のころから。
親が私に 文字を教えたのが

早かったみたいで
ゼロ歳の最後の方に

平仮名だけ 何か
読めるというか

言われれば 指させるように
なったらしくて。

生後11カ月とかで。
それで 2歳で

音読し始めたらしくて。

で 4歳ぐらいで 黙って
黙読して本読んでたらしいんです。

だから 作家になりたいって
言い始めたころは

もう 黙読して いろんな本を
読んでるころだったので

たぶん 書くのも楽しそう
みたいなことを

読んでるからこそ
思ったんじゃないかな?

それ すごいっすよね。
例えば 宇宙飛行士とか

サッカー選手とかって
目に見えるじゃないですか。

遊泳してる姿とか それこそ
玉 蹴ってる姿とか。

でも 小説家って
完成品としての本はあっても

何か その一個 向こうに
いるじゃないですか。

だから そこになりたい
っていう発想が

幼稚園というか
そのぐらいであったって

だいぶ 精神的に
成熟してるなって。

結城さんは? ちっちゃいころの。
もう よく どこにでもいる

悪がきで。
とにかく 人を笑わせるのが好き

みたいなのが すごく強くて。
給食の時間とかに

今日見た 面白い夢
みたいなことをテーマに

同じ班のやつに しゃべり続けて

それで ウケたか
ウケなかったかで

一喜一憂するような感じで。

ホントに 別に
その夢 見たわけじゃなくて

その場で 即興で
しゃべってるんですよ。

作り話?
要は フィクションで

その場で とっさにしゃべって
反応 見ながら

ウケるかどうかみたいなことを
試してる

みたいなところだけは
変わってたかもしれないですけど。

めちゃくちゃ
面白いじゃないですか それ。

2人とも 何か
作家の片りん 見せてくる。

幼少期の。
即興で ねえ すごい。

何か 大人への反抗
みたいのもなく

怒られたくないってだけで…。
めっちゃ反抗してました 私。

小6時点で 小学校の先生のこと

国家権力の犬め
って思ってました。

マジすか?
小学校 めちゃくちゃ嫌いでした。

先生は 長く生きてるってだけで
ホントに偉そうだなとか。

小1。
それって 何か 直接的に

そう感じた きっかけとかが
あったんですか?

結構 日々 あるんですけど

生意気だと思われてて
で うちの親が面談のときに

うちの娘が 結構
怒られてるみたいなんですけど

みたいなふうに言ったら

いえいえ
あなたのお子さんの場合は

学業ができますから
そういう態度面でしか

指導できるところがなくて
言ってるだけなんですとかって

急に 何か 大人向けなことを
言いだして。

いやいやいや…。
対大人になると

急に丸くなるな こいつとか…。
すごいですね。

そっから 何か
相手は子供だし

KPIとか
求められないわけだから。

そのときは KPIって言葉は
知らないんですけど

何か 別に
お客さま満足度とかは

ないわけじゃないですか。
だから 保護者にだけ

にこにこしてるんだなとか
思いました。

すごっ。
そんなこと 考えてなかったですよ。

小学生のとき。
当時 すごい 小学校の先生

大好きだったんですよ。
もう 真逆なんですけど。

小学校の先生 大好きで
大人の都合とかがあるなんて

一切思わずに 純粋に
先生に言われたことは

守らなきゃみたいな。
めっちゃ カワイイ。

自分が 小学校の先生に
なりたかった…

免許も持ってますし。
なりたかったから。

じゃあ 大学入ってからも
教職は 取ろうっていう…。

教職の道に進みは
しなかったわけですよね。

そうなんですよ。
小学校の教員免許って

わりと 取れる大学が
限られてるので

東大じゃ取れないんですよね。
へえ~。

だから 教員免許取ったのは
大学卒業してから 通信教育です。

そうなんですか。
それ 何か 読んだことあります。

インタビューみたいな。
東大で取れないんで

社会人3年目ぐらいのときに

会社員と教員免許の取得と
大学生と作家を

全部やってた時期が…。
すご!

結城さんは いつ
小説家になろうと思ったんですか?

そうっすね
きっかけは中3のときに

学校の卒業文集に
『バトル・ロワイアル』の

パロディー小説を載っけた
っていうのが たぶん きっかけで。

まあ それが世に…。
すごく狭いコミュニティーですけど

世に出て
それを読んだ同級生たちも

面白がってくれたし。
あとは それが面白いって

評判になって 保護者とかも
読んでくださって。

自分の書いたものが世に出て
それに対して

リアクションが返ってきて
っていうのが

純粋に気持ちいいし
面白いなって思ったっていう。

たぶん それが
なりたいと思った原初体験。

私は 高1のときに 最初に

小説家になりたい
って思ったんですけど

それまでの間は ずっと
海外小説ばっかり読んでたので

高校生ぐらいになって
日本文学を読んでないと

恥ずかしいかなとかって思って
夏目 漱石の

『吾輩は猫である』を読んで
面白いと思って。

あれは たぶん
書いてる人の方が面白いだろう

っていうふうに思ったんですね。

ここにきて
辻堂 4歳に追い付いた。

なるほど。 ようやく
書き手側の視点に立ったと。

何か あれは
漱石がノリノリで書いてるのが

伝わってきて。
すご!

書いてて 楽しかっただろうな
と思って。

僕の場合は でも
そこで 「なりたい」って

ぼんやり思ってただけで やっぱり
本気でなろうって決めたのは

辻堂ショックの衝撃ですよ。
だから 何か 悔しい半面

自分にも 別に
不可能じゃないんだろうな

っていうのは思ったんすよ。
要は 身近に そういう人が

実際 出てるんで。
可能性ゼロの道じゃ

ないんだろうなっていうのは
素直に思えたんで

だから頑張れたっていうのも
あるかもしれないです。

私は 経歴の近さが むしろ…。

へこんだときがあって。

私 小説を書くために
3回 転職してて。

どんどん
拘束時間が短く済むように

転職していて ちょうど
転職の切れ間の無職のときに

辻堂さんのTwitterを
フォローしてたら

辻堂さんに お子さんが生まれて
っていうのを見て

私は そのとき
パートナーもいなくて

無職で 小説家でもないんですよ。

この 同じ経歴を歩んできたのに
何が こんなに大きく

差ができてしまったんだろう
みたいなふうに思いました。

じゃあ 劇的な
状況の変化じゃないですか?

私の子供が生まれてからって
まだ 2歳半なんで。

2年半しか たってないのに
結婚されて アメリカに住んでて

本も ばんばん出て…。
ドラマ 2期連続で。

違うんですよ。
違うんですよっていうか

私が やってることは
変わってないんですよ。

書いてる内容も
生活も変わってなくて。

何か 周りが追い付いてきた。
(笑い声)

偉そうに聞こえるけど
ホントに そうなんです。

周りが追い付いてきた?
周りが追い付いてきた。

すご! 言ってみてえ~。

何で 東大 入ろうと
思ったんですか?

最初 医者になろうと
思ったんですね。

理系?
森 鴎外コース?

あ~ そういうことか。
小説家になりたいっていうのは

常に あったんですけど
結構 時間がかかるなと思って。

当時 出版業界のことを調べて

全投稿者数と
デビューした数を割ると

だいたい 5%ぐらいなんですよ。
ってことは

1年に1作書いて
20年続ければ

とれるはずじゃないですか。
すごい!

とりあえず 20年ぐらいみとけば
小説家になれるだろうと思って。

で その間
食べなきゃいけないので

それだったら医者かなと思って。

東大も 最初は医学部というか
医学部にいけるはずの

理科三類っていうところが
あるんですけど

そこを受けてたんですね。
で 前期試験で そこ落ちて。

医者は駄目だったけど
専門職で安定して働く

っていうところで
医者を選んでたので

法学部いって 弁護士になれば
同じかなと思って 法学部に。

すげえ! すご!
何か 資格を取ろうと思って。

まあ 何で 東大かっていうのは

あんまり明確な理由が
ないんですけど。

それでいくと 自分も

明確に 東大でなきゃ
ならない理由が

あったわけじゃなくて。

自分が 都内の
中高一貫の男子校の

わりと 進学校といわれる
学校だったんで

周りが自然と
目指してる友人が多くて

何か その波に
あえて逆らうだけの

自分のやりたいこととかが
あるわけでもないし。

でも 中高進学校ってことは

小さいころから
お勉強は できたんですか?

できたかどうか
分かんないですけど

でも まあ やってましたし。

やって ある程度の成績が出たり
っていうことはあったんで

だから そんなに苦手意識とかが
勉強にあるわけではないっすね。

ご両親に 勉強しなさい
って言われたことありますか?

「勉強しなさい」っていう言葉は
あんまり言われなかった。

その言葉自体は。
具体的に 「あの宿題の

これ やんなくていいの?」とか
「プリント5枚やったら?」とか。

その辺は たぶん 親が
自分がやってる勉強のことを

何をやってるか把握しながら
言ってたから

あんまり 反発したく
ならなかったんじゃないかなって。

それは まさに…。
うちも 漠然と「勉強せよ」

って言われたことはないっすね。
これを 今日 ここまで

終わらせた方が
いいんじゃないのか?

とかっていうことが多かったんで。

できる管理職の指示出し
みたいな感じ…。

ちゃんと見てて
進捗 分かってて

ちゃんと 次の一歩を
教えてあげるっていう。

ただ 仕事しろとか
怠けてんじゃないのか

みたいなものではなかったです。
「これを」っていうね。

お二人は 私から見ると
結構 スーパーマン

スーパーウーマンな
感じなんですけど

コンプレックスとか
あったら教えてください。

コンプレックス? う~ん。

でも 何でしょうね
要は 自分は わりと その

中学受験をして いわゆる
進学校とよばれる所にいって

東大に入ってっていう
わりと 敷かれたレールの上を

走ってきた感っていうのは
正直 結構 持ってて。

何か 違う道も
あったんじゃないかな

でも 結局 今 この場所に
落ち着いちゃってるな

みたいなことを思う瞬間は
結構 多々。

それは すごく分かります。

何か 反転してるかもなと
思ったんですけど

私のコンプレックスは
女であることと

地方出身であることなんですよ。

東京の男の子に生まれて
進学校にいって

いい仕事して
ブイブイいわせたかった。

私の場合は 性格とか
自分のできること 好きなことが

圧倒的に男寄りなんですよ。

数学とか 理系科目の方が得意で
文系 むしろ苦手だったし。

社会でいう
男が持ってる属性の方を

より多く持って生まれてきたかな
って自分で思ってて。

なので 男だった方が
生きやすかったなって思うんです。

これ 分かんないですけど

東大女子は
そんなにモテないけど

東大男子はモテる。

ありません?
すごい うなずいちゃった。

私 男だったら
めっちゃモテた気がする。

結構 東大女子って
大学 入ったときに

秋ぐらいまでに
キャンパスのイチョウが散るまでに

彼氏ができないと
大学4年間は もうできないとか

ひどい話だと
一生できないとかいわれて。

東大でもあったし
弁護士でも あるんですよ。

弁護士になる前に
結婚相手を見つけておかないと

結婚できないとか。
あらゆるハイキャリア女性に

かける呪いの言葉だと
思うんですけど。

弁護士女性もそうだとは
知らなかったです。

それは 初耳でしたね。
そういうのがあるのでね。

聞きながら思い出しましたけど

ずっと 男になりたいと
思ってた時期がありました。

東大に入る前も
一度 親と大ゲンカしてて

何か 私 たぶん 高校生のときに
誰かから

女はバカな方がいいじゃん
みたいなこと言われたことあって。

頭いい女と付き合いたくないもん
みたいなこと

誰かに 男子に
言われたことがあって

それで 何か たぶん そのときに
ちょっと傷ついちゃって。

で 親に 東大とか目指せるから
目指したら? みたいな言葉を

かけられたときに
でも 女が頭良くても

何も いいことないんだから
東大なんか 絶対行きたくない

とか言って
結構 大ゲンカしたことあって。

実際 行ってみてよかった
って感じですか?

でも 結局 私 小学校と大学が
一番 楽しかったです。

へえ~。
同じぐらい楽しかった。

大学もね 全然 楽しくなかった。

えっ じゃあ
いつが 楽しかったんですか?

今かな。

それは幸せなことです。
それは幸せです。

[それでは
今日も 素晴らしい一日を!]