ETV特集「夫婦別姓 “結婚”できないふたりの取材日記」[字]…の番組内容解析まとめ

出典:EPGの番組情報

ETV特集「夫婦別姓 “結婚”できないふたりの取材日記」[字]

結婚してもあなたの名字にはなりたくない!彼女のひと言で始まったふたりの物語。日本ではなぜ夫婦別姓は認められないのか?名字とは?家族とは?結婚できない二人の記録。

番組内容
「結婚してもあなたの名字にはなりたくない!」始まりは彼女のそのひと言だった。彼女には、私の姓になりたくないある事情があったのだ。やむなく私が彼女の姓に変えて結婚しようとしたら「勝手に名字を変えたら親子の縁を切る」と今度は両親が激怒。夫婦別姓で結婚しようにも、日本の法律ではそれもできない。立ちはだかる両親と法律の壁。名字とは?家族とは?結婚できないふたりが向き合った2年半のセルフ・ドキュメンタリー。
出演者
【語り】高橋敬明,古野晶子

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – 文学・文芸

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  14. 別姓
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  18. 日本
  19. 名乗
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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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♬~

(明里)あ~っ!

イエーイ!

アハハハハッ! 危ない 危ない…。

<私の名前は
高橋敬明。

映像制作の仕事を
していて

生え際が 絶賛
後退中の40歳!

彼女の名前は 神野明里 27歳。

明るい性格で
ズバズバ物を言う彼女に べたぼれな私>

<2018年 生涯のパートナーに
なってほしいと

満天の星空のもと
結婚してください!と言いました。

しかし 思いもよらない答えが
返ってきました…>

<「結婚したいけど
高橋という名字には

どうしてもなりたくない!」
と言うのです。

当然 私の名字になってくれると
思っていたのに

まさに星空のへきれき。

しかし 明里には
ある事情があると分かったので

彼女の気持ちを尊重し 私が「神野」という
名字で 結婚することを決意。

ところが それを報告すると
今度は 両親が大激怒。

勝手に名字を変えたら
孫が生まれても面倒を見ない!

親子の縁を切るとまで…>

<結婚したくても結婚できない私たちが
夫婦の名字に翻弄され

もがき続けた日々を
記録することにしました。

これは2年半にわたる
ふたりの取材日記です>

<父に 「親子の縁を切る」とまで
言われた私。

このままでは まずい。
意を決して 直談判することに>

ただいま。

お母さんも そうだよ。
いやいや だから その…

高橋になるのが嫌だって
言ってるんじゃん。 う~ん…。

向こうが 嫌な気持ちが
あるっていうことに対して

それが どれだけ
嫌かっていうのは

やっぱり 当事者っていうか
本人じゃないと…。

だけどね 敬明ね
世の中は嫌なことばっかしだよ。

みんな乗り越えてるんだよ。

そういうことをな
乗り越えるからね

だんだん だんだん
人間は強くなれるんだよ。

そういう我を通すとね
かえってマイナスだよ。

ほんとだぞ。

向こうは 3人いるんだろ?
うん。 で 男の子だっているだろ。

そしたら 向こうがこっちに来る
ということだってさ…。

その 向こうが お嫁に来る
っていう考え方も

それって 男女平等っていう
考え方からすると

やっぱり男尊女卑なんじゃないのって。
いやいや…。

お前は 男女平等ということを
言ってさ

今の日本は 男尊女卑だと
思ってるんだろ?
うん。

お父さんに言わせれば
そうじゃないよ。

女の方が上だよ。
お前は 実態を知らないよ。

よく分からないのはな
「高橋」という姓にしたらね

ほんとに そんなに
嫌な気持ちになるのかな。

もしも それ
ほんとにそうだったらな

何で お前と恋愛をするのか
そこが分からないよ。

<3人きょうだいの末っ子として
生まれた明里は

12歳の時 両親が離婚。

実は それまで 明里の名字も
私と同じ「高橋」でした。

当時のことについて
明里は あまり話したがりません。

ただ 前の名字に戻ると

名前を呼ばれるたびに 思い出したくない
過去を思い出してしまうと…>

<それに 両親の離婚後 明里は
「神野明里」として生きてきたので

そのアイデンティティーを
失いたくないというのが

彼女の名字を変えたくない理由です>

<しかし 私が名字を変えると言ったことに
母も 相当ショックを受けたようで

直後には 「会いに来ないで」とまで
言われてしまいました>

<親子の縁を切ってまで 妻の名字での
結婚に踏み切れなかった私。

結婚できないまま1年が過ぎました>

2人で いろいろと考えた結果

1年たった
今日 2019年7月25日

え~ 事実婚という形で
入籍いたしました。

あっ 入籍って言えないのか。
うん。

事実婚として結婚しました。

<婚姻届は出せないけれど
せめて 気持ちの上での証しが欲しい!

私たちは 住民票で 世帯を
一つにまとめる手続きをしました>

ただ これだけは言いたいのですが
2人は…。

何?
幸せです。

違うの?
合ってる。

<私たちは あくまで 事実婚。

日本では 婚姻届を出す時

夫婦の名字として 「夫 または妻の氏」を
選ばないといけません。

つまり 同じ名字になれない私たちは
法律上 夫婦と認められないのです>

問題は…。
問題は?

うちの親の理解やな。

一回 会おうよ。
えっ?

直接? 会いたい?
うん。

会わないことによって 余計に
溝が深まってる気がする。
ほんと?

まあ メンタル
ボロボロになるかもしれないけど。

まず ちょっと 向こうが会う気になるかも
ちょっとクエスチョンだけど…。

(風鈴の音)

えっ…。

(セミの鳴き声)

<両親とギクシャクした関係が
1年続いた ある日

突然 私の母から明里に
暑中見舞いのメールが届いたのです>

(風鈴と花火の音)

≪うわ~! ああ…。

≪きれい!

(セミの鳴き声)

「民法として 妻は 夫の姓を名乗る」。

<そもそも日本は どうして
同じ名字でないと結婚できないのか?

両親は なぜ かたくなに
息子の名字にこだわるのか?

私たちは
歴史を調べることから始めました>

武家や公家のみに 氏
つまり 姓があった時代

女性は結婚しても

慣習的に 実家の「氏」を
名乗りました。

明治時代に入ると

庶民も 姓を名乗ることが
できるようになります。

そして 1898年

民法が制定され「家制度」が誕生。

家制度では 代表者である「戸主」に
絶対的な権限が与えられました。

家族は
戸主の同意がないと結婚できません。

また 家族全員が 家の氏

同じ姓を名乗ると 法律で決められました。

実質的な 夫婦同姓の始まりです。

<明治時代に決められたことが
なぜ その後 120年以上も変わらず

私たちが 夫婦別姓で結婚できないのか
納得できない!>

京都に
はるばるやって来ました。 はい。

え~ ちょっと あいにくの雨なんですが
妻に 傘 持っていただき

そして なんと…

こんにちは 失礼します。
こんにちは。

<日本の家族制度を
歴史的な視点から研究してきた

家族法の専門家を訪ねました>

<家制度は なぜ誕生したのか?
二宮先生によれば

明治維新後の 日本社会のありようが
関係しているといいます>

明治維新で 新しい国家ができると。

だけど 天皇のことは 国民すべてが
知ってるわけじゃありません。

国民が知ってるのは
自分たちの地域の封建領主

お殿様ですから
天皇が どんな人かも分からない。

だって テレビもラジオも
新聞も 全国紙のない時代ですからね。

そんな時に どうやって
天皇の存在を知らせるのか。

そして かつ 天皇の命令を

国民が ちゃんと聞くようにしないと
困るわけですよね。

その時に考えたのが
家 つまり 戸主と家族の関係と

天皇と国民の関係 これをなぞらえる
ということを考えつきました。

「国家」という言い方をしますよね。
国に家でしょ? あっ 確かに。

国と言えばいいのに
わざわざ 家をつけるというのはね

「家族的国家観」なんです。

天皇は家の家長 お父さんであると。
皇后は お母さんであると。

そういうパーソナリティーを
まあ 「教育勅語」をつくったりして

教育を通じて
浸透させていくわけですけど

その支えになったのが
「家制度」なのですね。

戦後 新しい民法をつくる上で
家制度は廃止。

しかし 国会の中から

それでは 家族の秩序が乱れ
社会が混乱すると

心配する声があがりました。

当時 法案づくりに関わった人々は
こう説得したといいます。

その当時の立法者が考えた
手段というのが

制度としての「家」は廃止するけど

現実の家族共同生活まで
廃止するわけではありません。

家族共同生活をする人は
氏を同じくしています。

だから 夫婦は 同じ氏を名乗り
親子は 同じ氏を名乗るのです。

みんな同じ氏を名乗って
家族は 一つの氏を名乗っています。

だから 家制度は廃止しても
何の心配もありませんと。

結果として 夫 または 妻の姓を
選ぶことができるようになったものの

夫婦が 同じ姓でないと結婚できない
決まりは変わりませんでした。

一方で 世界では 1970年代以降

夫婦別姓も選べる制度を導入する国が
相次ぎました。

法務省によると
「把握しているかぎり」では

今 夫婦同姓の制度を採用している国は
日本以外には ないとのことです。

そんな中 夫婦同姓義務は違憲だと
訴える裁判が

2015年 最高裁判所で争われました。

しかし 「家族の呼称を1つにするのは
合理性がある」と

原告の訴えは退けられました。

<別姓で結婚できないのは
やっぱりおかしい!

最高裁の判決から3年後

事実婚夫婦たちが
再び裁判を起こしています。

私たちも当事者になったことで
その裁判を2人で傍聴しに行きました>

<この日は 原告側の敗訴。

直後に報告集会が開かれ
原告たちが 思いの丈を打ち明けました>

ほんとに
8割9割の方が苦しまないと

法律って変わらないのかっていうことを
感じた というのが正直なところです。

同じように
生活をしているにもかかわらず

法的な夫婦としては認められないという
この 何というか

悲しさというか むなしさというか…。

実質的に不平等があるじゃないか。
それを

ないかのように言われるということは
ものすごく悔しく思いますし。

<悔しさをにじませる声が続く中

ある女性の発言が
私の心に引っ掛かりました>

娘と私の氏が違うんですけれども…

で それを説明すると

同級生たちは 割と 「ふ~ん そうなんだ」
って言うらしいんですね。

でも 娘はですね

「毎回 同じことを聞かれる。
そのことが疲れる」って言います。

やはり多くの方にとって

「自分は少数の側ではない」という意識は
きっと あるんだろう。

そして 自分は 「少数の側には
決して行かないだろう」っていう思いが

あるんじゃないかと思います。

少数の側に立った時に

この世の中には いろんな側面での
少数派っていうのが存在して

その少数派になった時 初めて

疎外感であったり 圧力であったり
その悲しさであったり

スポットの当たらなさとか
そのしんどさを共感してもらえない

ということに
初めて気が付くのではないでしょうか。

<少数派である事実婚を選んだことで
将来 子どもが生まれた時

その子が 嫌な思いをするのでは?
私は不安になりました>

やっぱりさ 子どもによっては
あると思うんだよね 感じ方が。

そういうの 全然気にならないよっていう
子どももいるだろうし

やっぱり 周りのそういう意見が…
意見というか 聞かれ方がね。

子ども自身は 特に 何の悪意も
ないかもしれないけれども

やっぱり 受け止め方によっては

引っ掛かってしまうことが
あるんだなと思ってさ。

具体的に その…。

だから 俺自身が
夫婦 同じ名字が当たり前で

育ってしまったがゆえだと
思うんだけども。

それは みんなだよ。
うん。

ちょっとね やっぱ
そこ モヤモヤするな。

えっ ちょっと 今更 初めて聞いて
ちょっと動揺してるんですけど。

いや これは だって 実際
なってみないと分からないと思うし…。

もちろん そうだと思う。
もし そうなった場合でも

受け止めれるし
支えれると思うんだけど。

その…。

親としてね。
もちろん。

それは当然だよ。
環境だと思うし。

そうじゃなくて
親だけではカバーしきれない範囲で

子どもたちは行動するわけでしょ。

それで 今も不安なの?
ん?

それで まだ 今も不安なの?
不安っていうかモヤモヤする。

それは もちろん ちゃんと
向き合っていくって思ってるけれども

それに 「お父さんとお母さんは
こういう考えなんだよ」って

伝えることだって 全然
そういう自信はあるんだけれども。

例えば 地域…
例えば 学校の一コマでさ

そういう家族 誰々さんって話をした時に
どういう話になるのかなって。

…って思うな やっぱ。

俺自身は 全然 それは乗り越えてるよ。
乗り越えるっていうか

そういうふうに考えられるように
なったからいいんだけど

自分自身が こう考えられる
っていうだけじゃなくて

やっぱり 違う考えを持つ人と
接触する機会はあるわけじゃん。

だから…。

なかなか 「当たり前」から 「当たり前
じゃないもの」が入ってきた時に

それが 「当たり前」になっていくまで
時間がかかるんだろうなって思う。

やっぱり。

もしかしたら
自分たちの次の世代

次の次の世代とか
それぐらいにならないと

そういう「当たり前」って
定着しないんじゃないかなって。

えっ…。

俺 何か変なこと言った?
ううん。

なんか すごい不安になった。
何で?

なんだかんだ 多数派にいないと
不安なんだなって思って。

多数派にいないとっていうか
だから自分自身は…。

いや 分かってるよ。

だけど 何ていうか…。

もしも 子どもができた時に
どういう少数派の子かも分からないし

何ていうか 自分の子が多数派になる
前提すぎるっていうか。

何ていうんだろう…。

なんか こういう問題とか
LGBTの問題でもだけど…。

ちょっと偏見が多かった敬明の
いろいろ理解が深まってるというか

視野が広がってると思ってたけど

やっぱり 根本的には…
まだまだ変わってないんだって。

なんかショックだった。
だって 自分の子がさ

もしかしたら 何かの病気かもしれないし
何かの障害だってあるかもしれないのに

そういう時でも 何ていうか…
少数派である自分って思う子どもを

敬明は受け止められるのかなって
不安になった。

こんにちは 神野と高橋です。

≪はい 今 行きます。
は~い。

<夫婦の名字が違うと 子どもは実際
どう感じているのか?

親として
どう向き合っていけばいいのか?>

こんにちは。
こんにちは。

<不安になった私たちは 裁判で原告に
なっている家族に会いに行きました。

夫婦は お互いの名字を大切にしたいと
12年前に事実婚を選びました。

娘のみいちゃん。

同級生から
両親の名字が違うことについて

「毎回同じことを聞かれるのに疲れる」と
お母さんに話していました。

みいちゃんは お父さんと同じ名字。

お母さんとは違う名字で育ちました>

名字を考えた時に もし自分が
少数派のね 選択肢をした時に

もしかしたら 嫌な思いをしちゃうことも
あるんじゃないかなって。

(父)子どもが?
子どもも そうですし

自分が その選択肢をしたことによって

子どもが そういう思いを
してしまうんじゃないかっていうのを

親として どこか もしかしたら

後悔する時が
来ちゃうのかもしれないっていう心配。

これは 正しいのかどうかは
分からないんだけど なんか…

でも この中で育って

この考え方っていうのを
もしも理解してくれたとするならば

それによって 彼女自身が学べることも
大きいと 僕は思っていて

たとえ 社会とのあつれきが
あったりとか したとしても

その中で もっと
それよりもはるかに

大事なものを学べるって
僕は信じてるから

彼女の学びの機会 ほんとに あの
人間の多様性であるとか

社会っていうのは 多様な人で
出来上がってるんだっていうのを

実感して その中に身を置いて

社会の中に寛容性がないといけないんだ
ということを知ってもらうためには

僕は 別姓の夫婦のもとに生まれて
生きていくっていうことは意味があると。

なんで…。

どうぞ。
(母)どうぞ どうぞ。

えっと…
それを決めるのは 子どもだと思う。

(父)そう そうなのよ。
(母)そのとおり。

それで?
だから その…

自分は そういうことを
体験っていうか してないのに

勝手に言われちゃうのは
なんか… 変な感じっていうか。

夫婦同姓と別姓を選べるよう
法整備を進めていく際

子どもの姓を どう決めるかは
避けて通れない議論です。

世界で 夫婦別姓を選べる国では

生まれた時に 夫婦が相談して
子どもの姓を決めるのがほとんど。

両親の名字を合わせた
複合姓を選べる国もあります。

ただいま。

<当初 母も 私の名字が変わると

「息子を失った気分になる」と
猛反対しました。

今 事実婚でいることについて

いろんな葛藤があることを
理解してほしいと 思いをぶつけました>

少なくとも 俺が 俺の名字が変わるのは
受け入れられなかった? そうだね。

それは 今も?
そうだね。

不思議だよね。
そんなに こだわることないのにね。

そこがまた
おもしろいところだよね 名字のね。

不思議だと思う なんか ほんとに…。
不思議だよね。

何で 俺 こんなに名字のことで
まあ たかだかじゃないけれども…。

たかだかじゃないんだよ やっぱりそれは。
先祖から続いてる名前なんだから。

家系図だって
あるところはあるんだからさ。

たかだかじゃないのよ 名字は。

でも 別に 先祖のために…。
その人をやっぱり表す。

先祖を大事にしなくちゃいけないの。
いや 大事にするけど…。

どうやって大事にするの?
墓参り行ったりとか…。

行ってないよね。
行ってないけどさ… 行けてないけど。

名字が変わっても 親は親だし
親にとっての 俺は俺だし。

そうすると もう ほんとに
名字なんて 全然関係なくなるよね。

名字は関係ないと思う 俺は。

名字が 途中で変わろうが変わるまいが
親子でしょ だって。

もちろん そうよ。
もちろん そうよ それは。

だから どうして ほんとに
そこまで名字にこだわるんだって。

そうなるとさ
ほんとに平行線だからさ

もう じゃあ ほんとに 好きにしてよ
ってことになるわけよ。 でしょ?

だって 息子が そういう考えで
ずっと来てて それを変えないならばさ

接点ないわけじゃん。
だからもう そういう考えでさ

名字はもう そんなに重要視しないよ。

やっぱり 今の生活 これからの生活を
大事にしていくために

名字が変わることになっても
よしとするならばさ

もう それは 親との接点は
ないわけだから

もう それはしょうがないよね。
そしたら 親が どう思うかとかさ

そんなことを気にすることは
ないんじゃないの? って思わない?

でも 俺の場合は 親が反対…

まあ 悲しむって言うからさ…。
やめたの?

悲しい思いをさせたくないから
とどまってたわけじゃん。

そこは何なの?
そこは何なの? じゃあ。

それは親への… 気持ちでしょ。

親への どういう気持ち?
悲しい思いをさせたくないっていうさ。

じゃあ いいじゃん それで。
だから 何ていうの その…

う~ん なかなか 今…。

いいんじゃない?

もうね 70になるとね
どうでもよくなるんだよね なんか。

ハハハハ…。
いや ほんと ほんと。

だって やっぱり それは ほら
一番いろいろなことを言ってもね

望むのは 息子たちの幸せだからさ。

息子たちがよければ いいんじゃない?

そういう 「え~」って思う気持ちが
和らいできたのは やっぱり 時間だよね。

長い長い道のりじゃ。

だけど ほんとに あれだよね。

お前によってさ…
あっ お前って言わない。

敬明のおかげで
いろんな経験してるよね。

まず一番最初 経験したのは
私立中学受験。

お兄ちゃんしなかったからさ

それもまあ 違う世界が見れて
よかったと思ったけどさ

今回も なんか 違う世界が見れて
よかったなって

ひと事じゃなくなっちゃったよ
そういうのがね。

おかげさまで
ありがとうございます。

いや ほんとだよ。

ひろあきは 平凡にね 普通に来たけどさ
平々凡々で来たけど

お父さんも そうだけど
お母さんも そうだけど

あんたによって
いろんなこと経験してる。

まあ 人生一回だからさ! 敬明。
おう。

ほんとだよ 人生一回だよ。

♬~

<覚悟の上で選んだ 事実婚生活。

しかし 明里も 世間とのズレに
戸惑いを感じていました>

結婚したって言えない。

誰に?
周りに。

どうして?

女の子は いろいろ面倒くさい。

まあ 「名字は?」って
言われるのもあれだし

「名字は? 式は? 子どもは?」って
言われるのが面倒くさい。

<事実婚という 法的にも精神的にも
不安定な状態から抜け出したい。

私たちは 別姓でも結婚できる選択肢を
増やしてもらうため

国会議員に直接訴える仲間たちに
出会いました。

結婚で名字を変えると 積み上げてきた
キャリアが途絶えてしまう。

再婚によって 子どもの名字が
再び変わることを避けたいなど

別姓でいたい事情は みんなそれぞれです>

え~ 今日はですね
超党派勉強会ということで

政党の垣根を超えた勉強会を
やるということで

僕ら2人の思いも含めてね
ぶつけてまいりましょう。

どうですか? 今のお気持ちは。
え~ もうワクワクしかない。

変えていったやろうや!

<この日は
与野党の議員が集まった勉強会。

テーマは 夫婦が
同姓でも別姓でも結婚できる…>

事実婚だと どちらかの親しか
親権が持てないんですね。

なので え~… 今は すごく
困ることはないですけれども

この先 子どもの成長の過程で
何か不利益が生じるんじゃないかと

いつも不安に思っています。

<事実婚では 子どもの共同親権を持てない
パートナーは相続人になれない

所得税の配偶者控除が受けられないなど
厳しい現実に直面します>

老後に向けて
さまざまな不安に直面しています。

法的な夫婦でないことにより
病院で 手術や延命処置などの

意思決定が互いにできるのか。

介護施設へ 夫婦として入居できるのか
その保証はありません。

夫の田中です。
私は研究者なんですけれども

研究者としてのアイデンティティーを
守る意味で 改姓は望みませんでした。

また それ以上に 妻に
意に添わない改姓というものを

強いるという気持ちは
全くありませんでした。

で 事実婚に至ったわけですが
その後 26年に至り

法制化を待ち続けたというのが
現状です。

<私たちが求めているのは

あくまで 別姓でも結婚できる選択肢を
増やしてほしいだけのこと。

決して 日本人全員が別姓になることを
望んでいるわけではありません>

彼女の名字に対する気持ちであったり

私の両親の名字に対する気持ちであったり
人それぞれだと思います。

その 人それぞれの思いが尊重される
日本であってほしいと思います。

どうも ありがとうございました。

先ほどは どうも
すばらしいご意見を頂いて…。

我々としては すでに法案を提出して

野党みんなで 実現しよう
ということにしてますので

今回のね あの… ある意味
盛り上がってきてるので

ぜひ これ 実現したいと。

あっ 志位さん。

どうも ありがとうございました。
ご挨拶させていただきます。

私たちが目指すのは
選択的夫婦別姓制度ですから

誰の不利益にもならない制度だと思うので
ぜひ実現に向けて努力したいと。

ほんとに これを
ちゃんとね 進めて…。

僕は ちょっと まだ
入ったばっかであれなんですけど。

選択的夫婦別姓の法制化の機運が
高まったのは

今に始まったことではありません。

1996年 法務省の法制審議会が

選択的夫婦別姓制度の導入を
視野に入れた 民法改正案を作成。

しかし 「家族の絆が薄れる恐れがある」
などとして

当時の与党自民党は反対し
法案は成立しませんでした。

それから 20年以上が経過。

自民党内でも
結婚時の夫婦の名字について

議論を進めていこうという動きが
出てきたのです。

あっ! あれが うわさの…。

自民党本部!

<この日 私たちは 事実婚の当事者として
話をしてほしいと

自民党本部に招かれました>

<この時
党の幹事長代行だった稲田議員。

「女性議員飛躍の会」という 議員連盟の
共同代表として勉強会を開いたのです>

ご承知のとおり 自民党…

私も 野党時代
法務部会長だったんですけれども

その際の公約では 民主党が進める
夫婦別姓法案に反対するという公約を

書いたことを 私も覚えております。

やはり こういった議論をですね

今まで どちらかというと
自民党の中では タブー視されて

議論することすら 何か いけないことの
ように なってきていましたけれども

私は しっかり議論をして

そして この女性のね 議連の中で
女性の活躍を推進していこうという

自民党の議連の中で しっかり
皆さん方の気持ちも聞かせて頂いて

そして それを進めていきたいと
このように思っております。

せ~の…。
(2人)いただきます。

乾杯!
乾杯!

まあ 事実婚一概には
言えないけど。 もちろんね。

まさに うちの例じゃない?
そうそうそう。

だから うちらの話を聞いた上で
言ってくれた感じだったね。

夫婦別姓に関してはさ…。
うん。

自民党の内部でも
しかもさ 中枢にいる人でしょ。

幹事長代理でっていう 結構
大事なポジションにいる人が

ああいう考え方をしてくれる
っていうのは 希望…。

ちょっと明るい兆しだよね。
ほんとそう すごい心強い。

<事実婚を始めて 早一年。

夫婦別姓を理解してほしいと 両親との
歩み寄りを ずっと望んでいる私。

しかし このころの明里は
以前と変わって乗り気ではなく

私の両親と会いたがろうとは
しませんでした>

今 別姓が認められても

敬明は お父さん お母さんに
認めてもらえなかったら

婚姻届を提出しないの?
そんなわけない。

夫婦別姓が選べるようになったら
選んで すぐ 婚姻届 出すよ。

卵 どこに入ってるんだ?
どっかに入ってる。

ああ これか。

替える?
いいよ。

あれから もう…。

(母)相当たってるよ 1年たってる。

2年は たってるよ。
(母)2年たった?

だって 2018年7月だもん。
(母)2年ちょっとか。

2年たった今は 今どう思ってる?

2年たっても あれだよ そりゃあ
夫婦は同姓の方がいいと思ってるよ。

ちょっと待って ごめんごめん。

その時は 妻の名字に
同じ名字になろうとしたのね。

それが妻の名字だったんだけど
今は またちょっと考え方が変わって

夫婦別姓っていう 別の名字を
選択しようとしている。

いや 同姓じゃなくちゃ
いけないと思ってる。

<夫婦別姓という結婚の形に
かたくなに反対する父。

意外なことを語りだしました>

お父さんたちの時代は核家族だったろ。
これはね 大失敗だよ。

やっぱりね 3世代とか4世代の家族が
これが やっぱり正しいよ。

人間は 病気になったり
死んだりするからな。

そういうのをな やっぱり
見るということは いいことだと思うよ。

思いやりとか いろんな絆とか
いろんな面で。

今 ほら 「死」って分かんないじゃん。
確かに。 身近じゃないよね。

核家族化 進んだことって
なんか どうなんだろうね ほんと。

あれね 非常に
社会が乱れてきたと思う。

「乱れた」という言い方は
どうか分からないけど。
ほんとだよ。

<自分たち自身も
核家族になったことで

家族の関係性が希薄になったと
後悔する父。

夫婦の名字がバラバラになると
さらに 家族の絆が壊れるのではと

危惧しているのです>

3世代がいいと思う人もいれば

やっぱり 3世代だと
煩わしいとか 面倒くさいとか

いろいろ違う感情を感じる人も
出てくると思うのね。

でも それを踏まえて じゃあ

理想の家族の形ってどんなだと思う?
お父さんとお母さんは。

いや だから
「サザエさん」のテレビ…。

サザエさんは実在しないからね。
だけど 「どんな理想だ?」って言うから

「ああいう感じじゃないの?」って
言っただけだよね。

「サザエさん」の家族はいいよね。
お婿さんだけどね。

マスオさんね。
うん マスオさん。

サザエさん だって 同じ家族の中で
名字が違うんだよ だって。

お婿さんだから違うでしょ?
えっ?

お婿さんに入ったんでしょ あの人は。
マスオさんは。 そうなのか?

フグ田マスオだよね?
うん。

あそこ「フグ田」って言わなかったっけ?
サザエさんち。

お婿さんに入ったんだよ。
そうだっけ?

お婿さんだよ。
名字 違くないよ。

一緒なのか…。
うん 一緒だよ。

お母さんは どう思う?
その理想のさ…。

「サザエさん」。
和気あいあいとしていいじゃん。

<話を進めていくと 母は理解を示し始めました>

(母)息子がさ… 自分の息子が

簡単に考えて決められたら困るのよ。
親の気持ちもね 分かってて

でも ほら 自分の結婚相手が
どうしてもっていうことだからさ

ちょっと折れてくれないかな みたいな
感じでさ 頼んでくるならともかく

さも当たり前のようにね
時代の流れみたいにさ

「今 こうだから こうだよ」って
言うんじゃあれだけど

まあ 譲歩しなくもないな
お母さんは。

何だっけ? 4つあるじゃん?

LGBT。
えっ? LG…。

LGBT。

あなたが その立場になったらね
すごくつらいじゃん そういうのって。

誰もが そういう立場になる
可能性あるんだよ。

だから とりあえずは
そういう立場にならないようにね…。

だって それは あれだもの
生まれ持ったものもあるもんね。

それは しょうがないんだよ お父さん。
結構古いよね この人ね。

お母さん 大丈夫。

夫婦別姓でも大丈夫。
あなたが変わらなければ。

高橋姓ならOK。

いや お父さんは やっぱりね…。
いいんじゃない? 意見だから。

同じ姓になってもらってな。
まあ それはね…。

<新しい価値観を受け入れてもらうのは
難しい。

結局 父との話し合いは
2年以上かけても平行線のままでした>

<2020年 夏 新型コロナウイルスの
第2波が起こり

未知のウイルスへの恐怖が
街を包んでいました>

(アナウンサー)「まずは 新型コロナウイルス
東京都内の感染者数です」。

<法律上 夫婦とみなされない私たちは
コロナの感染拡大で

最悪の事態になった時のことも
考えざるをえなくなりました>

依然として 新規感染者いるし…。

まあ 基礎疾患も何もないけど
万が一 重症化した時に

やっぱり… それは経験しないと
分からんかもしれないけどさ。

…って思うんだけど。

<事実婚夫婦だと 病院によっては 手術の
同意のサインができないといいます。

そのため 万が一の時は
法律で認められた夫婦になろうと

婚姻届を記入しました。

名字を選択する欄は 空欄のままで。

その時 コロナに感染していない方の
名字にチェックを入れて

提出しようと決めました>

なんか いい方向に
行ってる感じがしてたじゃん。

いい方向って?
法整備に向けて。

そこに近づいてってるのかな みたいに
楽観的に思ってたところあったんだけど。

まあ 今 いろいろ難しいじゃん。
コロナもあるしね。

で 考えた時にさ
もし 子どもができたらだけど

法律婚した方がいいのかなとかって
考えた時期もあった。

ほんとに納得いかないね。

何で こんな ほんと
振り回されなきゃあかんのか。

なんか いろいろさ
そういうすべを聞くけどさ

事実婚夫婦 事実婚ファミリーの
先輩たちにさ

でも なんか 結局それってさ
根本の解決にならない

なんか… う~ん。

妥協の選択肢みたいなさ
そうせざるをえないというか

それしかない みたいなさ…。

<2020年9月 菅政権が誕生>

<選択的夫婦別姓制度について
国会の論戦でも

導入への機運が高まるような やり取りに
私たちは 大きな期待感を持ちました>

世論も変化しつつあります。

去年11月
大学の研究者と市民団体による

インターネット調査の結果が
発表されました。

「他の夫婦が
同姓でも 別姓でも
かまわない」と答えた人が

合わせて 71%に
上ったのです。

同じころ 内閣府は
選択的夫婦別姓制度について

「必要な対応を進める」とする

男女共同参画基本計画の案を

菅総理大臣に提出しました。

しかし
自民党内で慎重論が出たことから

最終的には 夫婦の氏に関する
具体的な制度について

「さらなる検討を進める」という
表現になりました。

(女性)では また お日にちを
改めてご相談させていただけますか?

はい 承知しました。

<永田町での反対意見は
なぜ根強いのか。

私たちは 議員在職中 選択的夫婦別姓に
反対した人物に 取材を申し込みました>

その顔は…?

怖い。

けちょんけちょんに言われるの怖い。

けちょんけちょんに言われるかな?

≪(秘書)ちょっと待って
ちょっと待って…。

こんにちは。
こんにちは。
こんにちは 失礼します。

この度は 取材をお受けいただいて
ありがとうございます。

<1996年 「選択的夫婦別姓」導入の法案に
当時 自民党議員として強く反対。

2010年 民主党政権の時にも
閣僚の一人として反対した…>

事実婚夫婦?
(敬明 明里)はい。

ややこしいんだね。

あんたたちは そんなややこしいことして
生きていかないかんの?

今の法律ですと ややこしいので

今日はですね ぜひ 「夫婦別姓」という
テーマで いろいろと…。

いや だから あんたたちは こういうさ
ややこしいことをして

生きていかないかんの?って
俺が聞いてるんだよ。

お互い自分の名字で生きていきたいという
理由で 今 事実婚を…。

あんたたちは愛し合ってんだろ?
そういうことです。

愛し合っているならね
姓が一緒でないと困るんじゃないの?

何に困りますか?

やっぱしさ
一つになった方がいいんだよ。

あんたたち 体も一緒になるんだろ?
だから 心も一緒になったらいい。

全部一緒になったらいいんだ。
無理して… あれすることはない。

<早速 亀井さんに 私たちの疑問をぶつけました>

そもそも何で 今 日本で夫婦同姓でないと
結婚って認められないのか それを…。

それはね…。
はい。

簡単に言うとね 国家の都合よ。

勝手なことをやってる人に 国家が全部
合わせていたらよ どうするんだよ。

やりようがないよ。

一人のわがままにね 合わせてたらさ

国家というのは
困っちゃうんじゃないかなぁ。

少数派のわがままには
つきあってらんないよ

っていうことですか。
そりゃあ つきあってられないよ。

だって1億人以上いるんだから。

妻の名字も 妻の名字
夫の名字も 夫の名字として

2つの名字を尊重していく家族を…。

だから そこまで嫌ならね
結婚しなけりゃいいじゃんか。

簡単じゃん。
あんたたち 結婚してないんだろ?

ただ 結婚できないとですね
子どもの共同親権が持てないとか…。

いや だから言ったの。

あなたはね 国家の… からの恩恵を
受けたいと思うのであれば

国家のルールに対して ある程度は
妥協せんと生きていけねぇだろと

俺は言ってるんだよ。
常識的なことを言ってるんだよ。

国家の保護を求めながらね

一切ね 国家の行為に対して
協力をしないというのは

こういうのを…

よく考えてみなさいよ。

あなた方のためにね
他の国民がおるわけじゃないんだよ。

こういう 個人個人の思いを
尊重できる日本になれるのか

あなたたち こういう家族にしなさいと

一つの家族の形しか認めない社会に
なるのか

理想としては
どちらが理想だと思われますか?

どちらってこともないけどな

日本はな 天皇の国だよ。
簡単に言うと。

まあ だからね 民がさ 夫婦が 姓が一緒だ
別だなんてね 言うこともないんだよ。

みんな天皇の子だから一緒なんだよ。

俺なんか 古い人間かもしらんけど

身も心もね あなたにあげるわ
というんじゃないといかんよ。

身も心も。

君も… 君も同じことだ。
身も心もやるよって。

自分は もう彼女に 身も心も…。

2人で 2人で作っていきたいんですよ
これからの家庭を。

だから 今だったらよ 簡単に言ったら
かかあ天下になってる方がいい。

あなたは ほんとはな いいか。

心から愛されてねぇんだよ。

愛されてねぇんだよ 間違いないよ。
それは ないと思います。

ないと 自分で勘違いしてる。
それはないよ。

頑張りなさい。

まあ そのうち結婚して…
結婚しないんだろうけど

赤ちゃんでもできたら見せに来てよ。
(笑い声)

ぜひぜひ。
はい。

いやぁ は~…。

あっ!
大丈夫か?

ああ…。

いひひ…。

何? ショック受けてんの?

根深さ。
…ってなったら
あと20年 動かないね。

嫌だよ そんなの。

早く法律的に結婚したいじゃん。
ほんと それだけだよ。

♬~

<2021年 元日。
私は この日を待ち望んでいました。

明里と初めて一緒に 私の実家へ行き

正月を祝いながら 両親と話し合う約束を
していたからです。

しかし 東京では 前日に コロナの
新規感染者が1, 300人を超えたので

急きょ会うのをやめました。

すると母が 一緒に食べる予定だった
お節を届けに来てくれたのです>

お父さん どんな感じだった?
どんな感じって?

いや もともと今日会ってさ

4人で お節料理 食べようって話
してたじゃん。 そうそう そうそう。

それがなくなったじゃん。
何か言ってた?

別に 何も言ってないよ。
ああ そう。

いいんじゃない?
えっ?

いやいや だって まださ…。

お母さんは 結構さ 夫婦別姓に関してのさ
理解を示してくれてるじゃん。

おやじは 依然としてさ

夫婦は同姓じゃないとダメって
変わってないじゃん。

だから 今の2人にさ
何か言いたいことあるかなと思ってさ。

でも 会った時でいいんじゃない。

ねっ?
そうだね。

はい 以上。
ありがとね わざわざ。

何でもかんでも撮影…。

撮影料 高いからね。
ハハハハッ!

家族だからって甘くないよ 敬明。

わざわざ ありがとう。
はいよ。

そうよ あんた感染してるかも
しれないから やめてよ。

お父さんに よろしくね。

じゃあね。
またね 気をつけてね。

<先行きが分からないまま始まった
新たな一年。

事実婚夫婦のまま 法律が変わるのを

いつまで待ち続けないと
いけないのだろうか…。

父とは 意見が違ったり
いろいろあるけど

来年は みんなで一緒に
お節を食べたいな>