昭和のクルマといつまでも 「嫁入り道具と半世紀&妻の忘れ形見の1台」家族を乗せ50年以上を共にする手放し難い1台とは?…
出典:EPGの番組情報
[字]昭和のクルマといつまでも 「嫁入り道具と半世紀&妻の忘れ形見の1台」
金婚式を迎えた夫婦…嫁入り道具として妻の実家から贈られ50年乗り続けるクルマとは?社長の通勤車は妻の忘れ形見…家族を乗せ50年以上を共にする手放し難い1台とは?
詳細情報
番組内容
昭和の時代から30年以上、1台のクルマに乗り続ける人を探す旅。新潟のイベント会場で出合ったのは、嫁入り道具として妻の実家から贈られ半世紀…金婚式を迎えた夫婦が大切に乗り続けるシングルナンバーのトヨタ名車!さらに、湘南での捜索からたどり着いたのは、社長が通勤で乗り続ける国産車。50年以上、家族を乗せて人生を走り続けてきた手放し難いその1台には、亡き妻と家族の思い出が詰まっていた。
出演者
【ナレーション】國村隼
初回放送日
2019/12/8、2020/3/15
番組概要
ガタは来ていても、この愛車といつまでも走り続ける…。若き日に苦労して買ったあのクルマ、子どものころから家にあったクルマ、昭和の時代を駆け抜けた名車たちと離れがたく、今も乗り続けている人々を日本全国で大捜索!SNSでの目撃情報や、旧車イベント・整備工場などでの情報をもとに、そんなクルマと暮らす人々を訪問。人々とクルマとの思い出を通して、あの懐かしい昭和の名車たちの魅力と人生模様に迫る。
番組ホームページ
<番組ホームページはこちら!>
www.bs-asahi.co.jp/car_forever/
制作
BS朝日、ジャンプコーポレーションジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
趣味/教育 – 車・オートバイ
福祉 – 文字(字幕)
テキストマイニング結果
ワードクラウド

キーワード出現数ベスト20
- スタッフ
- 倉田
- 昭和
- 松井
- スプリンター
- 桃代
- 愛車
- 時代
- 当時
- エンジン
- オーナー
- クルマ
- 結婚
- 内山
- サニー
- 年前
- 購入
- 今日
- 夫婦
- BS朝日
解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
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ハンドルを握れば よみがえる
家族写真の傍らに いつもある
大切な記憶。
昭和の時代から 今なお
同じ車に乗り続ける人々を
探す旅。
そこには
車が紡いだ幾多の物語が…。
さあ 今日は どんな物語が
待っているのやら…。
昭和の
時代から
同じ車に乗り続ける
オーナーは
どこに
いるのか?
やって来たのは
日本海に面した
新潟県糸魚川市。
この町に目星をつけた理由は…。
(スタッフ)うわあ~!
すごい 車ありますよ。 ええ~!
(スタッフ)おお~。
人 いっぱいですね。
(スタッフ)車もたくさん並んでますね。
ここは 懐かしい車が集まる
イベント会場。
全国各地から
約200台の懐かしの名車が集う
今年で28回目を迎えた
日本最大級のカーイベント。
国産車のみならず
外国車まで勢ぞろい。
まさに 我々にとっては
より取り見取り。
う~ん!
すごい車ばっかり並んでますね。
トヨペット コロナ1500。
懐かしいですね これも。
漫画にもなりましたね。
ロータス・ヨーロッパ
っていうんですけどね。
これも まだBMWが こう
豚鼻って呼ばれてたようなね
その時代の…。
この中に 昭和の時代から
乗り続けてきた車は
あるんでしょうか?
ちょっと聞いてみましょう。
(スタッフ)すいません。
『昭和のクルマといつまでも』
という番組なんですけども…。
どこから 今日は
お越しなんですか?
(スタッフ)愛知から わざわざ?
はい。
(スタッフ)あっ そうなんですか。
はい。
(スタッフ)この所有歴は?
(スタッフ)へえ~!
28年!
十分すごいんですが
平成3年に購入という事で
我々の求めるオーナーには
一歩及ばず。
笹川さんの愛車は
ちなみに
どこが気に入ったんですか?
幼い頃…。
(スタッフ)えっ?
嫌いになったんじゃなくて
好きになったんですか?
(笹川さん)うん そうそう。
その時に
こんなような形の車に惚れて…。
へえ~ 面白い。
車を好きになるきっかけは
人それぞれですね。
(スタッフ)
こちらの車 車種はなんですか?
車種 これです。
(スタッフ)
「ギャランL エステートV」
(国奥さん)はい。
(スタッフ)へえ~。
48年前 三菱から発売された
バンタイプのギャラン。
こちらの所有歴は…。
(スタッフ)あっ そうなんですね。
へえ~。
(スタッフ)外車もかっこいいですね。
昭和のクルマだからといって
長年 乗り続けているとは
限りません。
(スタッフ)すいません。
少しお話聞かせて頂いて
いいですか?
(スタッフ)
こちらの車種は なんですか?
(内山さん)これは あの…
まあ このマークのとおり
フォルクスワーゲンでは
あるんですけども
カルマンギアっていう車でして。
(スタッフ)へえ~。
おいくつの時に
ご購入されたんですか?
(スタッフ)ええ~!
(スタッフ)31年? すごい。
いました!
昭和から乗り続けるオーナーさん。
世界最多の販売台数を誇る
ドイツのメーカー
フォルクスワーゲンから
昭和30年に発売された
カルマンギア。
デザインを手掛けたのは
イタリアのギア社。
製作した ドイツのカルマン社。
それぞれの社名をとって
名づけられました。
内山さんが
昭和の時代から乗り続け
人生を共にする一台が こちら。
う~ん! カルマンギア
いいですね~。
これ ベースになっているのは
皆さんご存じの
あの ビートル…
カブトムシと呼ばれている
あの車なんですね。
エンジンは もちろん
その空冷のFLAT4という
4気筒なんですけどね。
なかなか やっぱり
このギアのデザインは
やっぱり きれいですね。
ベースになっているのが
カブトムシとは
思えませんでしょ?
内装もきれいですね。
家の向かいの お住まいの方が
国産のディーラーに
勤めてる方がいまして。
そこのディーラーが 新事業で
一時 その… 輸入車を扱う時が
あったんですね。
それを 「お前 好きだろ?
買わないか?」って感じで。
(スタッフ)元々 じゃあ
好きだったんですね 車が。
そうですね。
(スタッフ)へえ~。
(スタッフ)うわっ…!
(スタッフ)おお~!
心に決めたんですか?
はい。 しっかり返し終えて。
26歳の内山さんが
愛車を
購入したのは
昭和63年。
バブル経済により
外国車が人気でした。
28歳で結婚。
見届けてくれたのも この車。
31年間 人生を共にしてきた
カルマンギア。
その一番の魅力は?
やっぱり
この… なんて言いますかね…。
あるんだ みたいなね。
(内山さん)ずーっと…。
(スタッフ)ホントですね。
(スタッフ)なるほど。
当時 人気を呼んだ この
パーツを溶接し 研磨するまで
全てが職人の手作業。
そのフォルムは 当時
世界で最も美しいボディーライン
といわれた事も。
(スタッフ)なるほど。
じゃあ 内山さん
ぜひ エンジンの音を
聞かせてください。
(エンジンをかける音)
(スタッフ)おおっ…。 ハハハハハ…。
アハハハ… やっぱりいいですね。
空冷FLAT4。
先ほど申し上げたとおり
これ ビートルのエンジンが
ベースです。
いやあ… やっぱり空冷 いい音。
(スタッフ)かっこいい。
(エンジン音)
(スタッフ)えっ! すごいですね…。
(内山さん)こんなふうにして
車 丸ごと
ガレージも楽しんで…。
だから 自分も
(スタッフ)なでて…。
(内山さん)車なでて。
あとは
何しようか考えたりして…。
(スタッフ)アハハハハ…。
(内山さん)流れになっちゃう。
(スタッフ)はあ~ なるほど。
カルマンギアは 内山家にとって
もはや 家族の一員なんですね。
聞き込みを再開すると
この会場でトップクラスに
長く1台の車に乗っている方を
見つけました。
お話って ちょっと
お伺いしてもいいですか?
ああ。
すいません。
(スタッフ)これは
何年ぐらい乗られてるんですか?
(スタッフ)えっ!? 50年ですか?
(スタッフ)うわ~ すごい!
いました!
1台の車に乗り続ける事
なんと半世紀!
(スタッフ)どこから 今日は…。
香川県。
(スタッフ)えっ 香川から
お越しなんですか? 今日。
そうなんです。
(スタッフ)へえ~!
香川から はるばる700キロ。
50年物の愛車でやって来た
松井さん。
おお… プレートも
貫禄のシングルナンバー。
(スタッフ)車種は?
トヨタ カローラ スプリンター。
(スタッフ)へえ~。 かっこいいですね。
昭和44年に発売された
トヨタ スプリンター。
当時 乗用車として
ファミリー層に絶大な人気を誇っていた
カローラを
より ニーズを広げるため
スポーティーなデザインにした
車です。
松井さんが
昭和の時代から 半世紀乗り続け
人生を共にする一台が こちら。
う~ん…。
半世紀乗り続けてるとは
思えないぐらい きれいですね。
カローラっていうのは
当時 日産には
サニーっていう車がありましてね
1000シーシーだったんですね。
それに次いで発売したトヨタ。
それに対抗するために造ったのが
カローラなんですが
なんと 1100シーシーなんです。
プラス100シーシーを
非常にアピールしてましたね。
このスプリンターっていうのは
それのツードアで
クーペボディーですね。
(スタッフ)あっ 娘さん。
イベントに付き添いで来ていた
まな娘の…。
愛車と同い年ですね。
(スタッフ)こうやって イベントに
一緒に来るっていうのは…。
(スタッフ)あっ そうなんですか。
(スタッフ)アハハハ… 代わりに。
はい。
(スタッフ)遠いですもんね。
そうなんです。
(スタッフ)なるほど なるほど。
いつもは 奥さんと一緒に
全国のイベントに
参加しているという 松井さん。
ここへ来るのも
今年で7回目だそうです。
1台の車と50年。
松井さん その なれ初めは?
(スタッフ)嫁入り道具!?
(松井さん)はい。
(スタッフ)そうなんですか?
これは 夫婦おそろいで
話を伺いたいですね。
香川まで行ってみましょう。
(スタッフ)えっ!? 50年ですか?
昭和のクルマに乗り続ける人を
探し 出会ったのは
トヨタ スプリンターに乗る
松井さん。
その車は なんと
50年前 結婚した奥さんの
嫁入り道具だったといいます。
そこで
夫婦そろって お話を聞くため
香川県へ向かう事に。
(スタッフ)香川県 来ました。
(スタッフ)来ましたね。
(スタッフ)のどかですね。
1台の車と
50年連れ添った
ご夫婦
一体
どんな奥さんなんでしょうか?
(スタッフ)松井さんっていう
表札が出てれば
いいんですけどね。
(スタッフ)あっ
松井さんって表札がありました。
(チャイム)
(桃代さん)「はい」
(スタッフ)すいません
BS朝日の鈴木と申します。
(スタッフ)あっ おはようございます。
おはようございます。
(スタッフ)松井さん すいません
お邪魔させて頂きまして。
よろしくお願いします。
(松井さん)お願いします。
(桃代さん)おはようございます。
家内です。
(スタッフ)はじめまして。
(桃代さん)はじめまして。
(スタッフ)今日は
よろしくお願いします。
桃代です。
ようやく出会えました。
こちらが 奥さんの
(スタッフ)ちなみに スプリンターって
あちらになりますか?
(2人)はい。
(スタッフ)
ちょっと行ってもいいですか?
(スタッフ)うわっ!
(スタッフ)おおっ!
ここは 松井さん宅のガレージ。
スプリンターの他に
普段乗りしている
スズキ マイティーボーイが2台。
よっぽど旧車がお好きなんですね。
さらには 知り合いの車も
置かせてあげているそう。
(スタッフ)ああ これですね。
嫁入り道具のスプリンター。
改めて
いきさつを教えてください。
うん。
(スタッフ)18?
結婚したんが 4年後ぐらい。
(スタッフ)へえ~。
(スタッフ)すごいっすね。
松井さんは 高校を卒業し
18歳でタクシー会社に就職。
そこで出会ったのが
社長の妹 同い年の桃代さん。
2人は すぐに親密になり
4年の交際を経て
22歳で結婚しました。
(スタッフ)そうなんですね。
(スタッフ)ああ~。
当時 タクシー会社の
社長を務めていたのが
桃代さんの父親代わりだった
兄 健二さん。
妹夫婦のために
スプリンターを
贈ってくれたのです。
その当時は。
人生の門出に添えられた
夢のマイカー。
今も感謝の気持ちを忘れた事は
ありません。
(スタッフ)替えてないんですか?
(松井さん)はい。
ボディーは
一度も塗装し直す事なく
当時のまま。
シートは 納車されてから すぐ
カバーをかけた。
ドアの内側は
お手製のビニールでコーティング。
本当に大切に乗っていますね。
(スタッフ)ああ~ お茶を飲む時でも?
お茶を飲む時。
(スタッフ)ちゃんと車が…。
(桃代さん)
思い入れが違うわ 全然。
兄 健二さんは 20年前に他界。
妹を託された松井さんは
思いに応える証しとして
妻と車を大切にしてきました。
(スタッフ)ちょっと ご紹介を…。
(智也さん)こんにちは。
小西といいます。
取材と聞きつけて
やって来たのは
娘 滝美さんの夫 智也さん。
(スタッフ)そういう事なんですね。
こちらは 智也さんの愛車
これも古いですね。 相当ですよ。
そうです。 ええ。
たまたま。 アハハ…。
(スタッフ)たまたまなんですか。
(スタッフ)
いつ ご購入されたんですか?
(スタッフ)すごい。
おおっ ここにもいました。
昭和の時代から
同じ車に乗っているオーナーが。
その愛車が こちら。
この車を初めて雑誌で見た時に
これは日本車って
イメージじゃないなと
ホント ビックリしたのを
覚えてますね。
まあ このスタイリングは
ホントに
今までの日本車には なかった。
こう ロングノーズで
ショートデッキで… という
もう スポーツカーの典型のような
このデザインですよね。
おお~ 内装もすごいですね。
ステアリングも かっこいい。
あっ すごい。
ドライバーズシートは
バケットシートですね。
この人は かなりの走り屋さん。
そのZをね 購入するきっかけで…
僕が乗ってたから
1回 試乗したいと言うので
僕の この… 乗ったんですね。
(スタッフ)ああ。
乗せてあげたんですね。
この車が縁となって
23歳の時に
滝美さんと結婚。
親子そろって車が縁を結ぶとは。
結婚して50年。
今でもスプリンターの助手席に
桃代さんを乗せて出かけるという
松井さん。
この日も
絶好の
ドライブ日和。
(エンジンをかける音)
(機械音声)「シートベルトを
着用してください」
「カードを確認しました」
(エンジン音)
ハンドルを握ると無口になる
松井さん。
そんなところも
50年前から変わりません。
夫婦で
日本中のイベントに出かけました。
道中で寄った温泉や
おいしいご飯も
かけがえのない思い出です。
夫婦の思い出は
この愛車によって作られました。
この日 2人がやって来たのは…。
ここは 瀬戸内海を一望する 屋島。
屋島は 結婚した当時
スプリンターでよく訪れた
思い出の場所。
(桃代さん)
なんの島かもわからない。
(松井さん)わからない。 これ…。
(桃代さん)男木島とか女木島…。
(松井さん)男木島… うん。
女木島… 向こうが男木島かな?
(スタッフ)どうですか? 奥さん。
車と旦那さん
どんな50年でしたか?
なんか その…。
何年生きるか わかりませんので。
車と共に始まった結婚生活も50年。
金婚式を迎えた夫婦のドライブは
まだまだ続きます。
次に我々が向かったのは 湘南。
サーファーたちでにぎわう
この地には
サーフショップと共に
古い車を扱う修理工場や店が
多いといいます。
古い車とサーフボードって
合いますもんね。
♬~
(スタッフ)なんか 古い車ある。
(スタッフ)ああ… そうですね。
(スタッフ)すいません。
はい。
(スタッフ)あの… BS朝日の
『昭和のクルマといつまでも』
っていう 古い車の番組を
やってる者なんですけども。
30年以上 車を乗ってる方
今 色々 探しててですね
もし
そんな情報があればと思って
ちょっと
寄らせてもらったんですけども…。
おっ 何やら心当たりがありそう。
店頭には 古いレパードが…。
工場内をのぞくと
これまた レパード。
実は このお店
日産 レパードだけを扱う
日本で唯一の専門店。
人気ドラマ 『あぶない刑事』で
使われた事から
コアなファンが多いのだそうです。
店長さんが やって来ました。
(スタッフ)こんにちは。
(スタッフ)これ そうなんですか?
これも そうだけど
この辺の車も そう…。
(スタッフ)あっ そうなんですか。
なんと 昭和から 同じ車に
乗っているというオーナーが
ちょうど来ているといいます。
これはチャンス。
(スタッフ)あの… 実はですね…。
(男性)もう回ってるの? 実は。
(スタッフ)もう回ってます。
突然 すいません。
昭和から同じ車に乗っている方を
探しているんですが…。
24年か。
店長の勘違いだったようです。
でも せっかくなので
その愛車を見せてもらいました。
(男性)これは昭和62年
1987年ですね。
(スタッフ)すごいきれいですね でも。
(男性)そうですね。
これは もう
(スタッフ)
なんでレパードなんですか?
もう ずっと…。
結局 ここでは
昭和の時代から 同じ車に
乗り続けているオーナーは
見つかりませんでした。
捜索を
始めてから
7時間経っても
見つからない。
時刻は
午後4時半。
(スタッフ)ここで聞いてみようか。
(スタッフ)
工場もある。
ちょっと 聞いてみようか。
(スタッフ)すいません。
はい。
(スタッフ)あの… BS朝日で
『昭和のクルマといつまでも』
っていう番組で 車の番組
やってる者なんですけども。
この辺りで 古い車を
長年 乗り続けてる人を
探してるんですけども…。
例えば
30年ぐらい乗ってる方とか…。
ええ。
もうちょっと向こう行って
右曲がって こうなったとこの…。
(スタッフ)古いの持ってます?
わかりました。
ちょっと 行ってみます。
1キロ行かないぐらいの右側。
(スタッフ)わかりました。
すいません。
ありがとうございます。
ここにきて
ようやく 有力情報が…。
車種は不明ですが
ひとまず 教えてもらった場所へ
行ってみましょう。
(スタッフ)そうですね。
この先の右側って言ってたよね?
ガレージがあるのは
そこしかないって言ってたけど…。
(スタッフ)車庫っぽいの見えますね。
(スタッフ)あれだね。
ガレージ…。
(スタッフ)ガレージ… はい。
(スタッフ)ああ 2つ並んでる。
(スタッフ)ここっぽいね。
階段があってって言ってるから…。
ちょっと聞いてみましょうか。
ここかね?
階段を上ると 2軒のお宅が…。
まず 右側の家を訪ねてみると…。
(チャイム)
あっ こんにちは。
左側の家から人が出てきました。
(スタッフ)BS朝日で…。
(スタッフ)いやいや… 朝日新聞じゃ…
BS朝日っていうテレビ局で
『昭和のクルマといつまでも』
っていう車の番組を作ってて。
今 そこで聞いたら
この家が 古い車 持ってるって…。
(スタッフ)あっ 1泊で
出かけちゃってるんですか?
隣の家から出てきたのは
オーナーのお義姉さん。
義弟さんが 確かに
古い車に乗っているそうですが
今日は外出しているとか。
すると お義姉さんのご主人が…。
(スタッフ)
50年ぐらい乗ってるんですか?
わかりました。
すいません。
ありがとうございます。
情報を整理すると
オーナーは 倉田さんという方。
日本を代表する大衆車を
なんと
50年以上 乗っているといいます。
これは見逃せない。
後日
連絡をとると
藤沢の職場に
来てくれとの事。
早速 教えてもらった住所へ。
ごめんください。
(悦子さん)すいません。
こんにちは。
倉田さん いらっしゃいますか?
(悦子さん)はい はい はい。
ちょっと待ってください。
はい すいません。
下なんで…。
あっ 下ですか?
なんだか
たくさん機械がありますよ。
(スタッフ)こんにちは。
こんにちは。
職場は 工場みたいですね。
(スタッフ)こんにちは。
こんにちは。
どうも はじめまして。
はじめまして。
倉田さんですか?
はい。
よろしくお願いします。
倉田さんは 従業員の方?
いや 私は一応… 創業して。
(スタッフ)社長さん?
はい。
(スタッフ)なるほど。
医療機械や
半導体製造部品などの
精密な金属加工をする
この会社を
42年前に 奥さんと2人で
始めたといいます。
(倉田さん)1本で繋がっている。
この加工は 結構難しいよね。
そんな
倉田さんが
50年以上前に
購入し
今も
乗り続けている
昭和のクルマが
あるといいます。
見せて頂きましょう。
(スタッフ)これですか?
(倉田さん)これです。
町工場を経営する倉田さんが
およそ半世紀 乗っている
昭和のクルマがあります。
さて その車とは?
(スタッフ)これですか?
(倉田さん)これです。
(スタッフ)これは
なんて車なんですか?
(スタッフ)サニー。
はい。
(スタッフ)何年式なんですか?
えーと…
ちょっと
車検証 見ていいですか?
(倉田さん)おお 暑い…。
(倉田さん)えーと…
初年度登録ですよね。
43年ですね。
(スタッフ)43年?
(スタッフ)えっと 43年って事は…
51年!
ですよね。
日産から発売された
大衆車の王様として
トヨタ カローラと双璧をなす
そのサニーが
昭和43年に出した
スポーティーなクーペ。
屋根から後方にかけての
なだらかに傾斜したデザイン。
ファストバックスタイルの
ボディーを着せた事で
当時の若者たちの人気を
呼びました。
倉田さんが 昭和の時代から
半世紀以上 乗り続け
人生を共にする一台が こちら。
う~ん…
きれいですね このサニークーペ。
実は このサニーっていう車
私 好きな車のひとつで。
特に このクーペが好きですね。
昔 雪山でアルバイトしてた事が
あって スキーロッジで。
そこに来た人が…
これで来て 帰り 雪の中で
お尻をブンブン振りながら
帰っていったのを覚えてます。
♬~
これは もう 私の
その前には 中古車を5台ぐらい
乗り継いでいるんですね。
新車で 初めて自分の給料で
買った車なんですよ。
なぜ サニー買ったかっていうと
(一同の笑い声)
速かったんですよ。
(倉田さん)で まあ やっぱり…。
(倉田さん)
…というところでしょうかね。
やっぱり
今でも気に入って乗ってます。
これ乗ると ホントにね…
楽しみですよね 乗るのが。
倉田さんが ホンダ S600から
サニーに乗り換えたのは
22歳の時。
53万円で買った 初めての新車。
以来 50年以上経っても
この車を運転するのが楽しいと
倉田さんは言います。
それにしても
きれいにされてますね。
かかったんでしょうかね。
レストアとは
古い車を修理し 復元する事。
13年前 倉田さんは
ボディーを
徹底的に整備したといいます。
なんと その費用
それだけあれば
結構な新車が買えるのに…。
なぜ
この車に こだわるんですか?
(倉田さん)そういう事があって
もう なんというんですかね…。
倉田さんは
2人の娘にも恵まれ
娘の送り迎え 家族旅行…
いつも このサニークーペが
傍らにありました。
今は 週末に運転するだけですが
天気のいい日には
通勤にも使っています。
それでは
半世紀前の車のエンジンを
かけてもらいましょう。
(エンジンをかける音)
(エンジンをふかす音)
へえ~。
半世紀経った車と思えないぐらい
軽いエンジン音ですね。
こう言っちゃなんですが
意外といい音ですね これ。
それでは
その走りを見せてもらいましょう。
おお…。
さすが もう ベテランの運転手。
見事ですね スムーズですね
シフトチェンジも。
なんか 走りも軽やかですね
この車。
倉田さん 運転は快適ですか?
(倉田さん)ハンドルの遊びとか
そういうのが
やはり多いですよね。
おっ!
懐かしいなあ 三角窓ですか。
(倉田さん)走ります。
倉田さんが
この車に こだわる理由。
それは この車に
大切な人の思い出が
詰まっているせいでもありました。
(倉田さん)結婚してから…
会社 経営してるもんですから
家内に手伝ってもらって
という事で…。
(倉田さん)今は もうね あの…。
(スタッフ)じゃあ もう
お亡くなりになられてたんですか。
(倉田さん)はい。
妻 こずゑさんは
15年前 脳腫瘍を発症し
2年間の闘病の末
亡くなりました。
倉田さんの工場で働く
2人の娘さんは
サニーの思い出を こう語ります。
まあ
姉が幼稚園に行ってしまっても
ずっと こう
母と一緒に会社に来てる時にも
(スタッフ)じゃあ
(スタッフ)なんて言っていました?
(倉田さん)ちょっと
寂しいとこだったんですけどね。
(スタッフ)あまり 記憶…
忘れてきた感じだったんですか?
(倉田さん)そうですね。
でもね まあ
奥さんのためのレストアでも
ありました。
しかし そのサニーに 奥さんは
もう乗る事はできませんでした。
形見でしょうかね。
(スタッフ)
やっぱ そういうのもあるから
手放せないって事なんですかね?
そうですね。
最愛の人との日々を
よみがえらせる愛車。
家族の思い出と共に
サニークーペは走り続けます。
♬~
(クラクション)