小さな旅「故郷の山河にあそぶ~宮崎県 日之影町~」宮崎県北部にある日之影町。急峻な山の斜面にある“石垣の里”では、…
出典:EPGの番組情報
小さな旅「故郷の山河にあそぶ~宮崎県 日之影町~」[解][字][再]
宮崎県の日之影町。川では「山太郎ガニ」、山ではオオスズメバチを捕り、酒を酌み交わします。豊かな自然に囲まれて、秋の恵みを楽しむ山里の暮らしを訪ねます。
番組内容
宮崎県北部にある日之影町。急峻な山の斜面にある“石垣の里”では、江戸時代に築かれた石垣を今も大切に守る暮らしがあります。石組みの棚田は今年も豊作です。町を流れる清流では、川漁の達人が「山太郎ガニ」を捕り、山では猟の達人が日本ミツバチの蜜やオオスズメバチを捕って仲間たちと酒を酌み交わします。豊かな自然に囲まれて、秋の恵みを楽しむ山里の暮らしを訪ねます。
出演者
【旅人】山田敦子ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
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♬~
(テーマ音楽)
♬~
<九州山地の峰々に囲まれた
宮崎県日之影町。
町の9割が山林。
山裾に小さな集落が点在します。
農業や林業を中心に
3, 500人が暮らしています>
(子どもたち)おはようございます。
(大人たち)おはようございます。
<朝7時半になると…>
(女性)きをつけ。
(子どもたち)はい!
(女性)おはようございます。
(子どもたち)おはようございま~す!
(女性)せ~の。
(子どもたち)右よし 左よし 右よし
信号なし。 左よし。
(男性)はい いってらっしゃい。
(子どもたち)いってきます。
<日之影小学校伝統の 「やまびこあいさつ」>
<全校児童は30人。
子どもたちの元気な挨拶が
町の あちらこちらに こだまします>
あっちは… あれ?
あそこに人がいる。
ん? 何かしてますね。
釣りじゃないみたいだけど。 何かな?
こんにちは。
何をとってらっしゃるんですか? それ。
これ 山太郎ガニをとってるんですよ。
山太郎ガニ?
モクズガニですね。
カニですか?
はい モクズガニ。
うわ あ! うわ~ 大きい! すごい。
日之影のカニは こんなに大きいんですよ。
ああ そうですか。
秋は最高ですね。
濃厚なカニみそが入ってますわ。 へぇ~。
<手作りの籠で カニをとっている…>
<頑丈で大きな このカニ 「山太郎ガニ」と呼ばれています>
<この川で 60年以上
漁を続けてきた省二さん。
習性を知り尽くしています>
産卵に下るカニは
ああいう荒いとこは下りきらんです。
で こういう緩いとこを通ってくるから
ここに
もう これ以上 通られんようにして
全部ここに集めてしまうんです カニを。
そして 一網打尽みたいな感じ。
<小学生の頃
父に教わり 釣りを始めました。
この日は まるまると太ったウナギ。
季節の移ろいに合わせ
獲物を狙っています>
もう 1年間がですね 380日ないと
私の場合 足らんとですよね。
15日ぐらい どうしても足らんとですよね。
だから もう 趣味で びっちり
スケジュールが埋まってます 1年間。
もう やっぱ幸せですね。
もう 川がないと生きられん人間ですね
やっぱりね。
<省二さんの自宅は 崖の上。
真下には 山太郎ガニがとれる
恵み豊かな五ヶ瀬川が流れています>
<川床の狭い五ヶ瀬川。
大雨などで急激に水かさが増し
ひとたび氾濫すると
濁流が集落を襲います>
<平成17年の台風では
省二さんが自宅で営んでいた商店が
水没してしまいました>
時々 川に ひどい仕打ちを受けますよね。
(省二)はいはい はいはい。
でも やっぱり嫌になったり…。
いや~ そりゃないですね。
もう 全くないですね。
もう メタメタ台風でやられるけど
もう 全然 川を恨んだり
そういうことはないです。
また 恩恵を やっぱ
受けないかんからですね やっぱり。
<自宅には 山太郎ガニ専用の生けす。
餌は かぼちゃ>
<100匹ほどのカニが入っています>
<夕方 向かった先は…>
<家族で営む居酒屋です。
店長は 長男の祐二さん>
<お客さんを もてなすのは 妻のチズ子さんです>
あ~ おいしい。
ちっと薄しこたねえ?
ちょうどいい。
ちょうどいい。
<山太郎ガニは 水から塩ゆでに>
カニの脂で真っ黄色になります。
脂が乗ってるんですね。
川全体のコケもいいし
やっぱ餌がいいんでしょうね。
<朝とれたばかりの山太郎ガニが ゆで上がりました>
でっか!
今日は これの倍ぐらいとれた。
<メスには 濃厚なみそと内子が たっぷり>
(女性)うそ~ みそが たっぷり。
カニの時期は楽しみですか?
もちろん。 待ちに待ってます!
(笑い声)
歯が丈夫じゃなきゃ駄目ですね。
(女性)そうそう そうそう。
どう? 落ち着いた?
はい。
カニによって これだけの輪が こう
作れるから最高ですよね。
地元のお客さんが もう 常に
楽しんでもらうのが 一番 喜びですね。
(笑い声)
<どっさり振る舞う 山太郎ガニ。 仲間と囲みます>
ここは何でしょうね?
上に石造りの建物みたいなものもあって
何だろう?
こんにちは。
こんにちは。
すごい石垣ですね これ。
昔からあるんですか?
はい これが明治30年の出来上がり。
明治30年。
はい。
へぇ~。
<坂本 博さんと美穂さん。 自宅は石垣の上にあります>
<坂本さんが暮らす戸川地区では
7軒ある家が
全て石垣に囲まれています>
<この石垣は 江戸末期に
坂本さんの先祖が築いたもの。
急斜面に屋敷を建てるため
頑丈な石垣で地盤を固めました。
その腕前が評判を呼び 遠く江戸城の
石垣修復に招かれたほどです>
<技術は地域に受け継がれ
米の取れなかった集落に
石垣で棚田が築かれるようになります。
昭和初期には 100枚を超える棚田が
豊かな実りを もたらしました>
♬~
<毎年のように台風が来ても 石垣の棚田は 崩れることはありませんでした>
♬~
(美穂)お米が収穫の時の楽しみですね
やっぱね。
刈って 今度は また わらをまいて
乾燥させておくとですよ。
わたしゃ もうよ この農家が
好きじゃもんじゃからね。
やっぱ ここが一番いい。
田舎じゃけどね
町に出ようとは思わんですがね うん。
こういう田舎に こういう生活基盤を
開いてくれたってやつは
これは もう
先祖の力は えらいもんですよ。
<長年 夫婦2人で続けてきた米作り。
最近では 宮崎市に住む
長男の光弘さんが
車で3時間かけて
手伝いに来るようになりました>
<先祖への感謝を胸に 守り継がれる石垣の棚田>
<新米は 江戸の昔から 5代にわたって使い続けてきた かまどへ>
♬~
<大きな釜を 薪の炎で一気に炊き上げます>
♬~
<ツヤツヤで 甘い香りのごはんが 今年も>
♬~
こんにちは。 お散歩ですね。
あれ? あれ? 犬じゃないんですか?
これ 何? イノシシですか?
そうです。
うわ~。 お散歩してるんですか?
こんにちは。 おお~ なれてるんですね。
そうですね。
フフフフ かわいい。
<秋の味覚を求めて 山に入ります>
蜜蜂が帰ってますわ。
分かります? 箱の中。
あ そこに箱があるんですね。
はい。 これへ帰ってるんですよ。
へぇ~。 この飛び回ってるのが?
(弘道)蜜蜂です。
蜜蜂ですね。
<弘道さんは 日之影町の山道に 50箱の巣箱を仕掛けています>
<珍しい 二ホンミツバチです。
春先から秋にかけて集めた
さまざまな花の蜜を
年に一度 収穫するのです>
(弘道)入ってますね こりゃ。
8枚あって 5枚頂きました。
残りの3枚は?
3枚は残して
越冬するために残したんですけど。
また来年よろしくってこと?
はい よろしくお願いしますいうことで
3枚残して あとは俺にくれよ
ということで もらいました ハハハ。
<天然の蜂蜜を 蜂の巣ごと頂きます>
このままガブでいいんですか?
(弘道)ガブリでいいですよ。
いただきます。
いや~。 おいしい 甘くて濃厚ですね。
(弘道)濃厚でしょ?
うん。 やさしい味だ。
扁桃腺とか ああいうものは
大概 僕たちは
この蜂蜜で治していましたから。
蜂蜜なめて治して。
はい 風邪ひいたりしたらですね。
<秋。 弘道さんには もう一つ 取って置きの楽しみがあります>
クマバチを今からつないで
そして 最終的に見つかれば掘る。 取る。
取って 今夜食べる。 おいしいんですよ。
秋の一番おいしい食べ物。
<弘道さんが「クマバチ」と呼ぶのは
世界最大の「オオスズメバチ」。
広大な山林の中にある
巣を取ろうというのです>
<好物の蜜蜂の巣でおびき寄せ 餌のカマキリを差し出すと…>
(弘道)蜂がつきますね。
<餌に夢中になっている隙に 胴体に白いひもを結び付けます>
<この ひもを目印に 巣へ帰っていく オオスズメバチの行方を追うのです>
(弘道)同じコースやね。
下がる。
よし。 方向は決まった。
<蜂の飛ぶ方向が分かったところで 対岸の見晴らしの良い場所へ移動します>
(弘道)蜂はどうなった?
<白いひもをつけた蜂を
仲間が次々に飛ばしていきます。
弘道さんは 無線で連絡を取り合いながら
蜂の飛んでいく先を突き止めます>
<ひもを なびかせ 巣に戻っていく蜂>
(無線の声)「向こう 向かってます」
(弘道)竹の中に入った!
(無線の声)「入った?」
(弘道)うん。 竹の下じゃ 竹の下。
(無線の声)「見つけた?」
確認した。
<オオスズメバチは 土の中や倒木に巣を作ります>
そこじゃ。 ほら!
ほら 今 印付けたやつ ほらほら。
<土の中から出てくる オオスズメバチを発見>
<身を守るヘルメットは
バケツをくりぬいて ザルを縫い付け
首には 網戸の網>
<「敵が来た!」 飛び出してきた 働きバチを まんまと生け捕り>
<そして 巣を掘り起こします>
<栄養たっぷりの ハチノコ。
山里の人たちにとって
昔から 秋の貴重な たんぱく源でした>
自然の恵みを天からもらって
おいしく食べて
そして 友達と一緒に飲んで。
それが一番いいんじゃないですか。
<毎月恒例 集落の宴会>
(拍手)
(男性)すばらしい!
<この日は オオスズメバチを
漬け込んだ 芋焼酎。
そして ハチノコと大根の葉の塩炒め>
うめえわ。 うまい。
≪いいけ?
うん。
うわ おいしい。
よかった。 やっぱ 蜂はうめえな。
濃いいよね。
(弘道)もう 無我夢中になってですね
ほんと 大人が子どものような
気持ちになってですね
一心不乱に
その一つの目的に没頭しますから。
一年中 楽しく遊びながら
暮らしているっていうことですね。
<山と共に。 川と共に。 分かち合いながら 生きる>
♬~(テーマ音楽)
♬~
♬~