美の壺「大地の母 山」[字]…の番組内容解析まとめ

出典:EPGの番組情報

美の壺「大地の母 山」[字]

天空の大絶景「山」。タイムラプスやドローンを駆使して3000メートル級の山の壮大な自然美に迫る!北アルプスの燕岳、地蔵ヶ岳のオベリスク、奇勝・妙義山の奥の院。

詳細情報
番組内容
日本人の心のふるさと「山」。北アルプスの女王と呼ばれる、燕岳。雲の上の楽園では日の出や星空など移ろう時が天空の大スペクタルとして現れる。南アルプス、地蔵ヶ岳の頂に屹立する巨岩、オベリスク。縄文時代から人々は、この山に神を見出してきた。さらに、関東平野の北西、妙義山の幽玄なる岩峰。山水の理想郷を題材にした江戸時代の文人画まで。日本人が愛し、仰ぎ見てきた生命の源、山の魅力に迫る。<File549>
出演者
【出演】草刈正雄,【語り】木村多江

ジャンル :
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化

テキストマイニング結果

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♬~

あ~ いいな。

あ~ やっぱり いいな。

何を見てるんですか?

え? 送ってくれたんですよ 絵葉書。

うん 山はいいな。

壮大で懐深く 天に向かって そびえ立つ。

山ですか。
出かけたら どうですか? 登山。

いや 僕ね 高所恐怖症で
これ 高いとこ だめなんですよ。

あっ… そうだ。

天高く そびえる山。

威風堂々として…。

気高く美しく。

山は古くから 日本人の心のふるさとです。

その懐に宿された さまざまな命。

天に接する大絶景。

大自然のエネルギーが凝縮された山は
命の源。

今日は 大きな大きな山の世界へ
ご案内します。

ヤッホー!

長野県の北西部に連なる
日本最大級の山塊 北アルプス。

まずは 3, 000メートル級の峰々に広がる
天空の世界へ。

目指すのは標高2, 763メートルの
燕岳です。

山の中腹で出会ったのは
山頂の近くで山小屋を営む
赤沼健至さん。

山小屋の3代目である赤沼さんは

学生時代から 50年近く
燕岳に登ってきました。

登ったり下りたり
四季によって違いますので

一度も つらいと思ったこともないですね。
楽しいです。

標高2, 500メートル
いよいよ アルプスの絶景が…。

槍ヶ岳が出てきましたよ。

現れたのは 北アルプスを代表する岩峰
槍ヶ岳です。

シンボリックですよね。

樹林帯を抜けると 高山植物が
天空の世界へと いざないます。

夏の日ざしを
目いっぱいに受けて咲く花。

登山口から およそ5時間。
燕岳の稜線に到着です。

着きました。 すごい世界ですよ。

今日は全部 見えます。

稜線の奥には
アルプスの女王とたたえられる燕岳。

そして谷の向こうには立山
水晶岳 鷲羽岳

笠ヶ岳 槍ヶ岳など
北アルプスの名峰が一望のもとに。

その絶景を見守るように建つのが
赤沼さんの山小屋です。

すごいね。

雲をも しのぐ稜線で
かれんな花を見つけました。

高山植物の女王と呼ばれる コマクサです。

他の植物を寄せつけない 花崗岩の砂礫地。

強風 吹きすさぶ 冬を越え
花を咲かせるのです。

やっと夏が来たなって感じですね。
これが咲くと夏が来たって。

山は すばらしいですね。

本当に美しいものを見ると感動します。

何回 登っても 飽きないわけですね。

今日 一つ目のツボは…

天につながる世界。

そこでは時の移ろいが 大自然の
壮大なスペクタクルとして現れます。

たそがれどき 山は霧に包まれます。

雨が大地を潤すと
再び 光の世界が現れます。

あ~ きれいですね。 夕日が出てますね。

先ほどまで
すごい雷雨だったんですけどね。

日没後
アルプスの天体ショーの幕開けです。

天高く きらめく月。

その光を浴びて
神々しい輝きを見せる山々。

夜更けすぎ
月は山の端に消えてゆきます。

すると夜空を埋める満天の星。

やがて朝を迎えます。

本当 朝は最高ですね。

下のほうに雲海が できてるんですね。

上から下 見ると
何とも言えない気持ちですね。

太陽の光に色めく大地。

山は再び 命で あふれかえります。

♬~

この青空を持つ地球というのは
本当に大切なんですね。

こんな すばらしい星はないと
私は思います。

ですから
大切にしなきゃいけないですね。

一つ一つ 大切にする。

自然と共存するってことでしょうかね。

その中に 私たちの心が満たされていく。
そんな思いが致します。

天空の楽園。
そこは人知を超えた自然の芸術です。

山あれば谷あり。

人間至る処 青山あり。

氷山の一角。

目に青葉 山ほととぎす…。

ことわざや慣用句には
たくさん 「山」が出てきますね。

一体 何をしてるんですか?

山仕事ですよ 山仕事。

山は いつの時代も
芸術家を魅了してきました。

東京国立博物館の絵画コレクション。

江戸時代中期 中国の絵画の影響を受けて
生まれた文人画。

その多くは
山の風景をテーマにしています。

文人画を代表する画家
浦上玉堂の「山雨染衣図」。

雨に煙る森と 雨上がりの山里が

リズミカルな筆遣いと
墨の濃淡を用いて表現されています。

この作品をよく見てみると左下に
小さな人物がいることが分かります。

この人物に自分を投影させて

玉堂が描いた自然の中を遊び
楽しむことができるのです。

こちらは旅する画家 池 大雅が

自ら 浅間山に登った体験をもとに
描いた作品。

浅間山山頂から関東平野を望む景色を
描いた この作品

不思議なことに 浅間山そのものも
描き込まれています。

文人画家たちは
見たものを写実的に描くことよりも

自分の思いを込めて表現することを
重視していました。

今日 二つ目のツボは…

長野県と山梨県にまたがる八ヶ岳。

この山をフィールドにしている
写真家がいます。

野川かさねさん。

これまでに 50回以上
八ヶ岳を訪れている野川さんは

いわゆる山岳写真家とは違った視点で
山を見つめています。

その中で自分は写真を撮りたい
というふうに思ってるんですよ。

あ~ 咲いてる。

小さき者が作る 大きな山。

野川さんは自らを山に委ね
その姿に迫ります。

もう咲き終わったかなと思ったら
1個だけ残ってた。

野川さんの目には
山は一つの塊ではなく

人間も含めた 多くの生き物や光景を
包み込んだ存在として

浮かび上がっているのです。

あまたの命を抱擁する山。

頂は霧に包まれていました。

あ~ 着きました。

ちょっと 周りは白いけど
これはこれで いいですね。

そこにあるものの輪郭をにじませ
境界をあいまいにする霧。

野川さんには 自らが
山と重なり合う瞬間があるといいます。

かっこいい。

山の一部になる… すてきですね。

山場を迎えています。

できた!

何が できたんですか?

ちりも積もれば山となる。

神の山! なんちゃって…。

あっ!

天をつく岩峰。

いにしえから人々は その威容におののき
山を神として あがめてきました。

関東平野の北西 日本三大奇勝の一つに
数えられる妙義山。

そこに広がるのは
奇岩や怪石が林立する風景。

いくつもの岩が連なる荘厳な景観に
人々は霊的な存在を感じ

この山を祀ってきたのです。

信仰の中心 妙義神社。

その歴史は 1, 500年以上。

江戸を守護する神として
繁栄を極めました。

「岩社信仰」とは 巨石を崇拝する
磐座信仰よりも大きな

岩山そのものへの信仰。

妙義神社の裏手
そそり立つ岩壁を木々が覆う山腹。

そこに 奥の院と呼ばれる聖地があります。

いくつもの巨石が折り重なり生まれた
岩窟には 神や仏が祀られています。

人々は この岩の中にこもり
神仏に祈りをささげたのです。

今日 最後のツボは…

南アルプス 鳳凰三山。

その一つ 地蔵ヶ岳の頂に
とがった形をした岩が見えます。

オベリスクと呼ばれる この巨岩を人々は
古くから信仰の対象としてきました。

その麓にある 縄文時代の遺跡。

古代の人々が大地の神に
豊穣の祈りをささげた

祭祀場だったと考えられています。

その祈りは オベリスクへと
通じたのでしょうか?

遺跡は毎年 春分の日と秋分の日

オベリスクへと太陽が沈む場所に
位置しています。

比較宗教学者で僧侶の町田宗鳳さんと

オベリスクの造形に
迫ってみることにしました。

地蔵ヶ岳の懐に
神秘に満ちあふれた景観がありました。

いや これは すばらしいですね。

何か もう涙が出てきそうな感じ。

落差50メートル。

垂直の岩壁を流れ落ちる一筋の滝。

さまざまな命を育む山は
古代の人々にとって

原初の生命体だったと
町田さんはいいます。

山は本当に生き物なんですよ。

日本は火山が
たくさん あるわけですからね。

ごう音 立てて 溶岩が噴き出る姿
これは もう人間を超絶した

すさまじい生命力を持った
生き物であるという見方ですね。

彼らにとっては
崇高なものだったと思いますよ。

山の奥深く 2, 000メートルの高みで
人知れず吹き乱れる 命のしぶき。

古代の人々は 滝を崇高な獣から流れ出る
体液と捉えていたのかもしれません。

滝の向こうに
地蔵ヶ岳のオベリスクが姿を現しました。

険しい山道を進むこと 8時間。

お~。

あ~ すごいね。

すごい存在感ですよ これは。

やっと来ました。

ついに目の前に迫るオベリスク。

2, 764メートル 地蔵岳。

すばらしいね 本当に。
威厳のある姿だ。

地蔵ヶ岳の頂に屹立する威容。

太古の人々は 天高くそびえる山を
豊穣の大地をつかさどる女神

地母神として
あがめていたと考えられています。

狩猟採集をしていた人たちは
山で獲物をとっていたわけだし

山で木の実を集めていたわけですから
山は命の糧。

その命の糧の一番神聖な崇高な場所として
このオベリスクをね…

地蔵ヶ岳に対する命の信仰は
現代の世へと受け継がれてきました。

あ~ いいね 霧がかかって。

(祈りの声)

仏教文化が入ってくると
巨岩は地蔵仏に見立てられ

子宝の恵みを与えてくれる命の象徴として
祀られるようになったのです。

日本人の暮らしを潤してきた
命の源泉である山。

神秘を宿す その姿に
人々は畏敬の念を感じてきたのです。

山岳だと思ってるんですよ。

やはり山のおかげで
日々の営みがね 成り立っていた。

一つになってると 私は思ってます。

うわ~ これは すごい。

これは すごいですね。 あ~。

富士山 ありがとうございます。

雲海のかなたに現れたのは霊峰 富士。

山は日本人の心のふるさとです。

山伏じゃ!

草刈さん その紙の山 「なんとかして!」
って言われていませんでしたか?

あっ すぐ片づけます。 ええ ええ…。

妻の言うに 向こう山も動く。
女房は山の神 百国の位。

女房に叱られるのが関の山。

♬~

♬~