おんがく交差点【沼尻竜典・観客40万人の指揮者は噺家のように語る!?】高校はピアノ科だが「緻密な作業に向いていない」と挫折。…
出典:EPGの番組情報
おんがく交差点【沼尻竜典・観客40万人の指揮者は噺家のように語る!?】[字]
ゲストは、指揮者・沼尻竜典さん。25歳の時ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝!
語り口調が独特で「扇子を持ったら噺家さん!」と噺家の小朝さんもビックリ!詳細情報
番組内容①
高校はピアノ科だが「緻密な作業に向いていない」と挫折。作曲家・三善晃さんに憧れ、
大学は作曲科だが「ドにしようか…レにしようか…」さらに緻密な作業と分かり…挫折!
でもピアノを弾け、作曲を学んだお陰で「指揮者なのに、指揮者の先輩に反抗した」…?
師匠・小澤征爾さんに学んだのは指揮以外の事?指揮者になって役立ったのは…学園祭?
番組内容②
3月に指揮したワーグナーのオペラは観客40万人!実は、今の時代ならではの事情が…!?
今回は、指揮者の沼尻さんが特別にピアノを演奏!『歌うヴァイオリン』とコラボする!!
演奏楽曲①
■♪ゲストの1曲
「《子供の情景》より第1曲「知らない国々」第6曲「大事件」 ロベルト・シューマン
■♪ヴァイオリンの小径
「ヴァイオリン協奏曲より」 ジークフリート・ワーグナー
演奏楽曲②
■指揮者のピアノ×歌うヴァイオリン コラボレーション
リヒャルト・ワーグナーの名曲をピアノとヴァイオリンで共演!
■♪コラボレーション
「ヴェーゼンドンク歌曲集より 第5曲 夢」 リヒャルト・ワーグナー
出演者
【ゲスト】
沼尻竜典(指揮者)【MC】
春風亭小朝(落語家)
大谷康子(ヴァイオリニスト)【ナレーション】
加藤円夏
収録場所
HAKUJU HALL
関連情報
【番組ホームページ】
www.bs-tvtokyo.co.jp/official/kousaten/ジャンル :
音楽 – その他
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< さまざまな音楽が出会う場所。
お相手は…>
<今日は
いったい どんな出会いが?
音楽が出会い 音楽が生まれる>
おはようございます
大谷康子です。
春風亭小朝です。
さて 本日のお客様でございますが
指揮者の沼尻竜典さん。
たいへんなね コンクールでも
優勝されてる方なんですが
しゃべりがね 独特の方で
それも 期待して
いただきたいんですが
もちろん コラボもございますので
お楽しみに。
<ゲストは 指揮者 沼尻竜典さん。
25歳のとき
ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝。
今日は特別に ピアノ演奏で
歌うヴァイオリンと コラボします>
よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
音大の作曲科に入られた
ってことなんですけども
そのときは まだ指揮者になろうと
思ってないんですか?
高校は ピアノ科でしてね
それで 大学で作曲に入って
で まぁ なんで
作曲に変わったかというと
やっぱり ピアノというのは ちゃんと
練習しなきゃいけないと。
それも1人でね 1つ間違えたら
そこを やり直してっていう。
どうも この緻密な作業は
自分に向いてないと思って。
その頃 ちょうど
憧れの作曲家であった
三善晃先生が
桐朋のね 学長でいらして。
もし 転科したら
教えていただけますかと
お願いしたら まぁ よかろう
ということだったんで
作曲科を外部の人と一緒に
受験をして受かったんですけど。
作曲を やってみたら
やってみたで
ピアノより もっと
緻密な作業だったんです。
これを 「ド」にしようか
「レ」にしようかっていうことでね。
作曲っていうのは
逆に自由があるもんですからね。
ピアノは 決まった譜面を
弾くわけですから
「ド」って書いてあったら
絶対 「ド」なんですけど
作曲家は それを 「レ」にしようか
どうしようかって こう
ひと晩ね 考えて
やっぱり 「ド」にしようとか
その繰り返しなわけ。
で これも ちょっと
やってられないなと思って
で 結局 大学を出て
ドイツに留学したんですけど
そのときは 指揮科に
変わったという そういう…。
でも あれですよね 日本を
代表する指揮者の皆さんが
生徒さんに教えるときに
伴奏してたんですよね。
そうです 先輩のね
もう 今 みんな有名になって
活躍していらっしゃる
指揮者の方々が
指揮のレッスンに行くときに
その交響曲を…。
あの ピアノに直してないやつね
もう スコアのまま見て
それを 2人のピアニストで
分けて弾くんですよね。
それを ずいぶん
やってたもんですから
指揮に変わるときには
それが すごく役に立ちましたね。
なかなか 普通 指揮者の方って
そっちの立場に
なれないですもんね。
そうですね ずっと指揮者にね
それじゃあ わからないとかね
文句をつけたりしながら
やってたんですよ。
今思えばね 後輩なのに
そんな大先輩に…。
でも ピアノが ものすごく
弾けたからこそ
しかも スコアを読めるからこそ
その役ができたんですよね。
だから ピアノ科でいたことも
よかったし
作曲科に入って やっぱり その…。
(大谷)分析したりね。
分析ね 自分で スコアを書くためには
やっぱり その
過去の作曲家の
作品っていうのを
たくさん
勉強させられるわけですね。
例えば ドビュッシーとかね
リヒャルト・シュトラウスとか。
こういう人たちは
こういうオーケストレーションで
こういうふうに 楽器を使いました
っていうのを
全部 習ったりしたもんですから
それが とても指揮をするうえでは
役に立ちましたね。
最終的には もう いろんなもの
全部集めて ねぇ
指揮者っていうものになった
っていうことですから。
まぁ そうですね やっぱり
性格って そう簡単に
変わらないというかね
どこかの常任指揮者になれば
自分以外の演奏会のプログラミングも
見なければいけないし
ちょっと これじゃあ
古典派が少なすぎるから
もう少し モーツァルト
ベートーベンを入れましょうとか
いろんなオーガニゼーションをするのも
指揮者の仕事で
わりと そういうことが
自分には向いてるなと。
プロデューサー的な。
そうですね。
だから 学園祭なんかね ずっと
実行委員やってたわけです。
そういうのは もう 学生時代に
培ったノウハウが そのまま…。
スポンサーにも行きましたよね
お金くださいって言ってね。
そうすると ちょっと こう
大企業の宣伝部の偉い人がね
君ね うちの会社の広告が
地元の魚屋さんとか
肉屋さんの隣じゃ困るんだけど
わかっているね とかね
何か言われたりとかしてね。
もっと ひどいとこはね
いや うちなんかね
ホントは 音大に出したってね
学生さん来ないから 何にも
メリットないんですけどね
とか言いながら
3万円くれたりね。
そんなこと言わないで
ただ くれたらいいんですけど。
まぁ いろいろ そういう
つらい目にもあってきて
オーケストラって やっぱり
お金集めなきゃ
いけないこともあるから
そのときの その いろいろ
心が折れた経験もね
これ いきなり社会人になって
オーケストラのために行って
会社の人に
そんな意地悪言われたら
たぶん もう立ち直れなかった
かもしれないけど
学生のときに さんざん
そういう経験をしたのは
非常に よかったです。
これからの時代に 最も
必要な方かもしれないですね。
そうですか?
ありがとうございます。
いや ホントに。
いや ホントね うん。
ねぇ あの ちょっと
時代も変わってきましたからね。
これ どうなるんでしょうね。
もうね…。
きつくなってきてますからね。
きついですね。
あの まぁ ゲストの方にですね
演奏できる方は 何か
やっていただくんですけど
指揮者ということですが
今日 ピアノを…。
そうですね ここで
1人で こんなことやってね
大谷さんに
弾いていただくっていうんじゃ
しようがないですから。
何を。
今日は シューマンの
『子供の情景』というね
これはね 桐朋の指揮科では
必ず みんな その…。
まぁ ピアノ曲ですけど
すごく いろんなエッセンスが
詰まってるもんですから。
あっ そうなんですか。
指揮科で この曲を振る勉強をね。
あぁ そう。
するんですよ。
へぇ。
『子供の情景』ってのは
十何曲ありまして
それぞれの曲が それぞれの
キャラクターを持っているので
指揮の勉強には
とても役に立つんですね。
いきなり やっぱり オーケストラのスコアを
振るっていうのは
やっぱり 段も多いしね
大変だから
とりあえず
ピアノの曲を振るというのが
まぁ その 私のいた学校の
やり方でして。
まぁ 昔 さんざん
これ弾いたもんですから
新たに 何か練習するよりは
いいだろうと思って
今日は久しぶりに ウン十年ぶりに
この シューマンを弾いてみようと。
あの 今 ここから 番組見た方に
言っときますけど
はなし家じゃないですからね
もう 扇子持ったら
はなし家ですよね。
いや ホントね~。
いや よく言われます。
はなし家が しゃべってるみたい。
ホント そうですね。
うん なんかね
昔の はなし家さんみたいな。
昔の…。
そう言われると 光栄ですけど。
(小朝)それでは じゃあ
あの シューマンを
よろしくお願いします。
(大谷)お願いいたします。
<ロベルト・シューマン 『子供の情景』より。
指揮者が奏でるピアノです>
<観客40万人のオペラを指揮した。
実は 今の時代ならではの事情が>
3月にですね ワーグナーのオペラを
ライブ配信されたという
ことなんですけども。
はい。
私が ライブ配信したんじゃなくて
やったのは スタッフなんだけど
劇場などもね そういう催しを
自粛してほしいというような
要請が ちょうど
出たりしたところで
でも その 1億7, 000万とか
6, 000万とか かけたプロジェクトを
途中まで
あと1週間のとこまできてて
あぁ さいですかって
やめるわけにいかないですよね。
ちょうど まず
映像を多用する演出だったんで
映像の専門家が
スタッフにいたということと
それから びわ湖ホールは
すばらしい音響さんが
もう ずっと
やってくださっててね
そういう方もいたので
これ 配信できるよねっていう
話になって
そこから バタバタっと
決まったんですけども
実際には びわ湖ホールっていうのは
1, 800席で
ピットが… オーケストラピットを使うと
客席を潰しますから
もうちょっと
少なくなるんですけど
それが 2日間で 3, 500とか
3, 400の方しか
座席だと
ご覧になれないものがね
チラ見とか幕見の方
そういうのを全部入れると
40何万だって…。
何万でしょう?
すごいですよね。
すごいんですよ。
もう 私も拝見して
もうホントに感激。
でね これは何ていうんだ…。
ちょっと 微妙に失礼な
響きもあるんだけども
まさかね 滋賀県の
大津というところで
これだけのオペラをやってると
思わなかったって人が結構いて
みんな知らないんでね。
そんなに
興味を持ってなかった人が
チラ見をしたことによって
あら こんな
すごいことやってるんだと。
そういう認知度がね
一気に高まりましてですね。
そうですね。
なかなかだって 40万人のクラシック…。
実際には…。
しかも ワーグナーですよ。
ですよね。
これ 『カルメン』とかね
『椿姫』じゃないんですよ。
『神々の黄昏』っていう
ふだん めったにやらない。
しかも 休憩入れたら
5時間半とか6時間かかる
演目ですからね。
へぇ さて
え~と コラボの前にですね
大谷さんのコーナーなんですが
今日は何を?
今も お話にあった 沼尻さんね
ワーグナーを この間 そういう
画期的なことをなさったので
じゃあ ワーグナーで
ということでですね
ワーグナーの息子のジークフリート・ワーグナー
その彼が作った
『ヴァイオリン協奏曲』
というのがあって
たぶん これ 全然弾かれていない
ですからまぁ ホントに日本でも
たぶん 今から演奏するのを
聴いていただくのは
ホントに 初めてとか
珍しいっていうことの方が
多いと思うんですけど
それを挑戦して。
えっ 大谷さん 今まで
弾いてたんですか?
いやいや 初めて 今回のために。
このために?
はい 今回のためです。
偉いな。
いえいえ。
すばらしい。
もう 楽しみにしておきます。
はい よろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。
<音楽の交差点から
ヴァイオリンの小径に ちょっと寄り道>
<ジークフリート・ワーグナー 『ヴァイオリン協奏曲』。
歌うヴァイオリンの貴重な演奏です>
<師匠
< いったい どういうこと?>
小澤征爾さんのアシスタントも
ずいぶん長く。
まぁ アシスタントっていうと
聞こえはいいけどね
何か飲み物 持ってきてって言って
買いに行くとか
タオルを持ってきてくれる? って
言ったら はいどうぞって。
そういうのを身近で
仕事ぶりを見てたわけでしょ。
それは とてもよかったですね。
ですよね。
例えば そのまま 先生の荷物を
片づけてるときに
いろんな人が楽屋に入ってきて
忙しいから ものすごく短い時間で
打ち合わせをして。
そういうのは
なんとなく聞いてますでしょ?
そうすると 指揮台に立ってる
以外の部分の
指揮者の仕事というのが
すごく よくわかりましたので。
だから 単に タオルを
持って行ったりする程度の
アシスタントではあったけど
おそばにいたのは
たいへん よかったなと。
小澤征爾さんが
かつて優勝した コンクールでも
優勝してらっしゃるわけですよね。
ブザンソンですね。
その 国際コンクールの優勝
っていうのは
やっぱり
しといたほうがいいですか?
そりゃしといたほうがいいと
思いますよ。
しといたほうがいい。
やっぱりね この職業は
品質保証ってのが
ないわけですよね。
落語だと 真打ちとかね。
はいはいはい。
でも そういうのも
ないわけですよ。
指揮者の真打ちとか
ないわけですよね だから
何かのときに ブザンソンていうのは
一応 品質保証のスタンプ程度の…。
モンドセレクション受賞みたいな
なんか お菓子でも。
あれが どのくらい権威があるのか
私は全然わからないけど
よく お菓子に書いてあります…。
えぇ あります。
ああいう感じですね だから
ブザンソン優勝したからって
全員が大指揮者っていうわけでは
もちろん ないけれども。
でも あれですよね
コンサート開くときに
スポンサーのとこに
挨拶に行ったりするときに
相手が どんな人かなって
こう 見たときに
そういうものが
あるかないかっていうのは
金額に かわってきたり。
というか あったほうが
まったく この業界に
ふだん 親しんでない方には
話は通じやすいっていうのは
ありますけれどもね。
でも 例えば この人
ブザンソンで入ってるから
ちゃんと弾こうとかは
ないですよね オーケストラはね。
オーケストラの場合はね。
もう現場に行ったら丸裸ですから。
さて コラボのお時間が
やってまいりましたが
大谷さん 今日は何を?
今日はですね
やっぱり ワーグナーですよ。
『ヴェーゼンドンク歌曲集』の中の
第5曲目の
『夢』を ご一緒させて
いただくことにしました。
それでは
よろしくお願いいたします。
< いよいよ
指揮者 沼尻竜典さんと>
<歌うヴァイオリン 大谷さんが
音楽の交差点で出会います>
<指揮者のピアノと 歌うヴァイオリン。
リヒャルト・ワーグナーの 『夢』でコラボします>
<指揮者のピアノと
歌うヴァイオリンの出会い。
皆さんも コンサートホールで聴く
最高の音楽を お楽しみください。
ワーグナー 『夢』。
指揮者の沼尻さんが
特別に ピアノ演奏でコラボします>
これから クラシックの世界はですね
そんなに こう 明るくはないと
思うんですよね。
そうですね。
いろんなことを工夫したり
していかないといけませんよね。
で また交渉能力みたいな
ものとか。
そう。
作曲もなさったり そして 指揮も
いろんなことなさるなかで
いろんなことが
財産になってというか
もう 栄養になって
これから 楽しみだなって
思いました。
ねぇ。
ねぇ。
さぁ それでは また来週。