NHK地域局発 ザ・ライフ「もう一つの“医療崩壊”~コロナ禍の病院で何が~」[字]…の番組内容解析まとめ

出典:EPGの番組情報

NHK地域局発 ザ・ライフ「もう一つの“医療崩壊”~コロナ禍の病院で何が~」[字]

世界一の病床数を誇りながら、コロナ病床ひっ迫による“医療崩壊”の危機が迫る日本。その危機の深層で進行している病院の経営難というもう一つの“医療崩壊”に迫る。

詳細情報
番組内容
世界一の病床数を誇りながら、コロナ病床ひっ迫による“医療崩壊”の危機が迫る日本。その危機の深層で、もう一つの“医療崩壊”が進んでいる。それは医療費抑制のなか進んできた慢性的な病院の経営難だ。診療報酬を得るために「病床を埋めること」で成り立ってきた経営が、コロナ禍の「受診控え」そして感染者受け入れで立ち行かなくなっているのだ。番組では、九州各地の病院をルポし、医療現場に広がる危機感を伝える。
出演者
【出演】医師…森田洋之,【キャスター】魚住優

ジャンル :
ニュース/報道 – ローカル・地域
ニュース/報道 – 報道特番
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事

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引っ越しのほうも、そのたびに
住所変更は手間ではあるんですが

忘れないようにやって
所有者不明の土地というのが

今 九州・沖縄で経営が悪化する
病院が相次いでいます。

北九州市にある医療法人。

累計5億円の赤字を抱え

傘下のクリニックの閉鎖を
余儀なくされました。

背景にあるのは 終わらない
新型コロナウイルスの感染拡大です。

医療の現場で
一体 何が起こっているのか。

第4波ともいわれる新型コロナの
感染再拡大が深刻化しています。

沖縄 そして九州の医療現場では
危機感が高まっています。

コロナ病床のひっ迫で
治療を受けられなくなる医療崩壊

その懸念が高まる中

今日は その背景にある そもそもの
日本の医療体制の課題について

考えていきます。
こちら

病院経営に関するアンケートの結果です。

コロナ病床が足りないと
いわれていますが

実は 日本の病院の
およそ7割は

赤字に
陥っているんです。

一体 何が病院を
追い詰めているんでしょうか?

北九州市にある医療法人が
経営する病院です。

おはようございます。
おはようございます。

地元で2つの医療機関を経営する…

病床は 48。

35年間にわたって
地域の医療を支えてきました。

ちょっとね テレビにね

先生も一緒にね 映ってもいいか
ということなんですけど

いいね? ま~…

顔色もいいし血色もいいし ねえ。

医療スタッフが少ないため

コロナ患者を受け入れないことを決め
診療を続けてきました。

しかし 昨年度 医療法人は
1億円の赤字を出し

経営が急激に悪化しました。

最大の理由は
コロナ禍による受診控えです。

患者数が一気に3割も減少したのです。

日本各地であらわになる病院の経営悪化。

背景にあるのは
日本の医療が抱える構造的な問題です。

国民皆保険制度のもと

医療の対価は
国が定めた診療報酬制度で

点数化されています。

例えば 初診料は288点。

この診療報酬は 医療費を削減するため

長年 抑制されてきました。

一方で医師や
看護師の人件費や

検査機器の購入費など

経費は
増え続けてきました。

その結果 病院は

患者と受診回数を増やすことで

経営を成り立たせてきました。

中でも 経営の要となってきたのが

経費のかかる病床の使用率を
いかに上げるかです。

この病院では 48床のうち

9割が埋まっていなければ
黒字を確保できません。

しかし 受診控えで7割となり

赤字に直結したのです。

経営の見直しを迫られた永田医師は

2つの医療機関のうち
1つを閉じる決断をしました。

地域医療を志し
38歳の時に初めて開業した病院です。

今 診療報酬制度の中

民間の経営努力には
限界があると感じています。

コロナ禍で行き詰まる病院の経営。

その要因は
受診控えだけではありません。

救急医療を担う
この総合病院では

今月 厳しい経営状況が
報告されました。

きっかけは 1月下旬に発生した
クラスターです。

受け入れ時に無症状だった患者が

コロナに感染していたことが発覚。

病棟で感染が拡大し

2か月間 患者の受け入れを
制限せざるをえませんでした。

300の病床を持ち

年間 およそ3, 000人の救急患者を
受け入れてきた この病院。

さまざまな症状に対応するため

医療機器への設備投資を
積極的に行ってきました。

さまざまな経費を賄い

黒字を出すための病床使用率は
95%以上。

しかし クラスターによって
およそ半分が空床となったのです。

再びクラスターが発生すれば
経営が立ち行かない。

この病院が 今 検討しているのが
救急医療を制限し

コロナの重点医療機関に
なるかどうかです。

感染対策のために
病床の使用率は 下がるものの

国の補助金が支給されるからです。

しかし 経営会議は紛糾しました。

マイナスになるの?

…本当は。

感染拡大のリスクを前に
八方塞がりの経営。

今 多くの病院が直面している現実です。

ゲストは 医師で医療ジャーナリストの
森田洋之さんです。

よろしくお願いします。
よろしくお願いします。

森田さんは 2007年に財政破たんした
北海道夕張市の診療所に勤務をしました。

医療体制が大幅に縮小する中で

地域の医療の再構築に
取り組んできました。

まずは 森田さん コロナ禍で

病院の経営に苦しむ病院の実態
どう見ましたか?

大変だと思います。

構造的に赤字になりやすい
っていうのがあった上に

今回のコロナ禍で その構造的問題が

浮き彫りになってきたんじゃないかな
という気がしています。

そうした経営の悪化について

国は どういった対応を
しているんでしょうか?

補助金をつけたりですね

診療報酬を
ちょっと上げてくれたりとか

いろんな対応をしてくれているので
そういう意味では

医療機関は かなり助かっているんじゃ
ないかなと思います。

ただ やっぱり病院によっては
補助金が出ないところがあったり

出るところがあったり
それがさまざまなので

なかなか厳しいところは
厳しいんじゃないかな

という気がしています。

そして 病院の経営が悪化する
構造的な問題ですが

森田さんは 3つ指摘されてますよね。
はい。

それが こちらなんですけれども

1つ目は 民間病院が8割。
これは どういうことでしょうか。

まず 戦争が終わってから
一時期ほとんど病院がなくなっちゃって

焼け野原のような状態になってから

それから
高度成長時代に病院をどんどん

建てなきゃいけない
増やさなきゃいけないっていう時に

民間病院という いわゆる機動力のある
迅速に対応できるような病院を

いっぱい作ってもらって

国は その民間病院の活力を利用して

病院を いっぱい増やした
っていう経緯があるんですね。

そして その民間病院が増えたおかげで
病床は増えたわけですけども

でも これがですね 1980年代にはですね

もう世界一の病床数に
なってしまったんですね。

世界一ですか…。
これはアメリカ イギリスの

大体3倍から5倍ぐらい

人口当たりの病床数にして
3倍から5倍ぐらいの病床数が

今 日本にはある。

そして 医療費の抑制。

…で 病院がいっぱい出来た
そして世界一の病床数になった。

…で そうすると医療費も
どんどん上がってくるんですよね。

そうすると 国としては
財政を健全化するために

医療費の抑制っていう方向に
走るんですね。

つまり 1回当たりの診療に対する報酬
診療報酬と言いますけど

診療報酬の単価を抑えていくという方向に
国は かじを切っていって

結局 病床は増えた 病院も増えた
でも 診療報酬は抑えられていく

でも 病院としては
病床を維持しなきゃいけない

経営を
維持しなきゃいけないということで

利益は薄いんだけど 数多く売っていく

薄利多売の方向 構造にならざるをえない。

どっちかというと協力

病院どうしが協力関係というよりは

競争相手 競争関係になっているので

そういう意味で全体の構造が

ゆがんでいってしまうということは
あるんじゃないかなと思います。

医療費抑制の中

激しさを増してきた病院どうしの競争。

黒字を保つ病院は
どんな経営を行っているのか。

この病院が取り組んできたのは
患者の無料送迎サービスです。

遠い人では
1時間かかる場所まで迎えに行き

医療ニーズの
掘り起こしに
努めています。

更に 6年前に全ての病床を
個室にリニューアル。

コロナ禍でも面会を継続することができ

転院希望者が増えています。

病床使用率を上げることに成功した病院。

しかし 病院どうしが
競争を強いられる医療の在り方に

疑問を感じているといいます。

森田さん
ここまでのサービスをしないと

病院は黒字にならないんですね。

そうですね やはり病院の経営も

結構 大変なところがあります。

基本的にはですね
医療の提供っていうのは

市場原理になじまないというふうに
いわれているんですが

日本では 基本的に医療の提供が
病院の自由に任されているので

ああやってサービスをある意味
過剰なぐらいのサービスをしないと

お客さん 患者さんが集まらない
という構造になっていますので。

日本では市場原理になってしまう…。
そうですね。

自由に 病院の自由に医療を提供できる。

でも やっぱりですね
基本的に医療の質っていうのは

治療の内容だったり 手術の成績とか

そういうところが
本当の医療の成績であって

医療の質であってですね
病院のきれいさとか

サービスとかですね
そういうところは

まあ 大事なことですけど

あんまり
本質的なところじゃないんですよね。

そしたら市場原理 競争といったものが

今の このコロナの病床のひっ迫に

つながってしまってるわけですね。
そうですね はい。

全ての病院が 民間でも公立でも
これは一緒ですけれど

全ての病院が満床を目指しているので

空床は 理論的にあまりない
っていうのが大前提なんですね。

しかもですね 民間どうしが
隣の病院が何をやっているのか

隣の県で何をやってるのか
あまり分からない。

基本的に競争関係なので
病院が独自に動くんですよね。

なので 基本 競争関係なので

協力関係になりにくいということですね。

こっちの病院で病床が余ってても
隣の病院は分からないとかですね

しかも この病床の患者のやり取りとか

スタッフのやり取りとかも
ほとんどないので

そういうところで連携が取りにくいと。

しかも 民間病院が日本は多いので

国とか行政とかが 直接
指示・命令をできないということですね。

こういう構造的な欠陥があるので

病床の 今のコロナ病床のひっ迫とか
いわれてるものの

構造的な問題が
そこにあるんじゃないかなと思います。

非常時に弱くなってしまう
ということなんですね。 そうですね。

いや こうした医療体制
どう変えていったらいいんでしょうか?

う~ん 非常に難しいですね。
難しいですか。

非常に難しいんですが
今 ここに出てるように

僕がですね 夕張で体験したことを
少し お話ししますと

夕張市はですね 高齢化率日本一で

病床が 171あったんですけれども

皆さん ご存じのとおり 財政破たんで

病院がなくなっちゃいまして

171床あった病院が19床まで

ダウンサイジングしたんですね。

なんですけど 医療が
医療体制が縮小して

結果 どうなったかっていうと
実は

ほとんど健康被害は出なかったんですね。
そうなんですか。

死亡数もですね
ほとんど変わらなかったんですね。

病院閉鎖しても夕張市民の死亡数
ほとんど変わらず

健康被害 出なかったと。

とはいえですよ やはり

患者になる側として見たら
医療体制縮小というのは

不安といいますか
困るんじゃないでしょうかね?

もちろん 全くそのとおりで

本当に必要な医療がないと困るのは
間違いないことです。

ただですね 日本は 既に
世界一の病床数を持っていて

アメリカとかイギリスの
3倍から5倍ぐらい持っているわけで

基本的に
病床数 医療が不足するっていうことは

あまり考えにくい状況にあります。

しかも 僕が体験した経験だと

夕張で病院が10分の1になっても

ほとんど健康被害が出なかった
っていうことを考えると

今の医療体制は
もしかしたら過剰かもしれないし…。

実はですね こうした衝撃的なデータも
あるんですね。

こちら 縦は1人当たりの入院医療費

横は
人口10万人当たりの病床数なんですが。

九州 沖縄の各県は

医療費も高く病床数も多い。

これは どういったことを
示しているんでしょうか?

本当はですよ 本来であれば

高知県だろうが 沖縄県だろうが
佐賀県だろうが 東京だろうが

1人がなる病気の数…
1人当たりの病気になる割合とか

病人の数とか そんなに県によって
差は ないわけですから。

病床が多かろうが少なかろうが
一定の額に

1人当たり入院費
なるはずなんですけど

実際のところ 見てみると
病床が多い県の方が

1人当たりの入院医療費が高くなってる。

じゃあ 何でこうなっているのか

それが病床と ほぼ相関していると。

病床があればあるほど やはり

満床を目指すという
日本の医療の構造的問題が

ここに表れてるんじゃないかなと
思います。

夕張での経験を踏まえ
森田医師が行っているのが

病床を持たない医療です。

活動の中心は 訪問診療。

患者の生活に近い医療として
欧米で普及する

プライマリーケアです。

体調だけでなく室内の様子や会話から

患者の健康状態を総合的に判断。

病院で診察するよりも
患者にどんな医療が必要なのか

見極めやすいといいます。

提供したい医療がある場合も

患者本人の意志を確認しながら
進めていきます。

患者を支えるために重視しているのが
地域の医療機関や介護施設との連携です。

この日は 患者が必要とする支援を
どのタイミングで提供すべきか

介護スタッフとコミュニケーションを
密にしていました。

連携した医療の体制を作ったことで

森田医師は 最低限の設備で
診療所を運営することができています。

スタッフも置かず
経費は ほとんどかかりません。

月20人ほどの診察で

平均50万円以上の
収入が得られているといいます。

いや 森田さん コンパクトな経営が

成り立つのは分かったんですけれども

医師が一軒一軒回る
これは 負担なんじゃないですか?

う~ん 確かにそうですね しかもですね

在宅医療は 24時間対応で

夜中でも対応しなきゃいけない
という決まりがありますので

そういう意味では大変ではあります。

ただ 非常に やりがいもありまして
やっぱり 満床にするとかですね

これだけベッドがあるから
埋めなきゃいけないとか

これだけ検査機械を買ったから
検査の件数をこなさなきゃいけないとか

そういう 何ですかね…
本当の患者さんに必要な医療の量とは

別な要因が入ってくるっていうことが
ほとんどないので

その患者さん患者さんに対して
本当に必要な医療の量を

過不足なく提供できるっていう

本来の医療の在り方っていうのを
実践できるので

非常に やりがいはありますし

本当の意味で
患者さんの生活を支えられる。

病院の医療と僕らがやってる在宅医療
プライマリーケアといいますけども

プライマリーケアっていうのが
ちょっと質が違うところがあるので

逆に そこはしっかり連携していかなきゃ
いけないっていうところもあるので

そこの連携も とても大事ですよね。

ほかの機関との連携も大事。
そうですね。

介護施設との連携も大事だし
ほかの病院との連携も大事だし

地域全体の連携っていうのが
非常に大事になりますよね。

そして 国もそうした医療機関の連携を
後押ししているんですよね。

こちら 2017年に厚生労働省が始めた

地域医療連携推進法人というものです。

公立病院や民間病院

診療所から介護施設まで

さまざまな機関が連携して…

…などを行うネットワークです。

森田さんは こうしたネットワーク 連携
どう見ますか?

いや すばらしい取り組みだと思います。

なんですが この4年間で

全国で21しか 結局

連携推進法人 出来なかった
ということで

とても全国に広まってる

という状況にはないんですよね。
そこは残念かなと思っています。

コロナ禍だからこそっていうのは
ありますよね。 そうですよね。

コロナ禍だからこそ
競争関係から協力関係へ

移行していくっていうのは

非常に
大事なことなんじゃないかなと思います。

病床ひっ迫と言いますけれども
協力できるところがあれば

もっともっと融通できることがあると
思うんですよね。

森田さん 今後 医療崩壊 防ぐためには
どんなことが

ますます必要になっていくと
思われますか?

この医療のシステム
市場に開放されているシステム

自由提供システムとか

いろんな根本的な問題っていうのが
あるので

変えるっていうのは 一朝一夕には
ちょっと難しいところはあると思います。

ですが 一人一人の国民が

こういう根本的な問題があるんだよ
ということを認識するということが

一番の近道なんじゃないかなと思います。

今日のゲストは
医師で医療ジャーナリストの

森田洋之さんでした。 森田さん
どうも ありがとうございました。

ありがとうございました。

「The Life」
今日はこれで失礼します。