NHK地域局発 ナビ「麻酔科医が足りない~三重大学病院 汚職事件の波紋~」[字]…の番組内容解析まとめ

出典:EPGの番組情報

NHK地域局発 ナビ「麻酔科医が足りない~三重大学病院 汚職事件の波紋~」[字]

ことし1月、三重大学病院の麻酔科医の元教授が、医療関係の企業から不適切なカネを受け取っていたとして逮捕された。事件の詳細や背景、地域医療への影響を検証する。

番組内容
病院への医療機器導入に便宜を図った見返りとして200万円。特定の企業が製造販売する薬品を、手術の際に積極的に使用する見返りとして、大学へ寄付金200万円…。かつての同僚が語る、元教授がカネを求めた“動機”とは?事件をきっかけに見えてきた地方の麻酔科医不足。そもそも麻酔科医ってどんな仕事?事件後の三重大学病院はいまどうなっている?地域医療の現場で起きた事件の波紋を伝える。
出演者
【解説】NHK津放送局記者…伊藤憲哉,【キャスター】山田大樹

ジャンル :
ニュース/報道 – ローカル・地域
ニュース/報道 – その他

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三重県の医療を支える
三重大学病院。

今年1月 その信頼を揺るがす事件が
明らかになりました。

麻酔科医の亀井政孝元教授。

企業に便宜を図った見返りに
200万円を提供させた

「第三者供賄」の疑いで逮捕されたのです。

なぜ 彼は 多額のカネが必要だったのか。

かつての同僚は…。

事件をきっかけに
麻酔科医を育成するプログラムが停止。

県内の麻酔科医からは

将来への不安の声が上がっています。

人生100年時代。

医療が高度化し
手術件数が 飛躍的に増える中

それを陰で支えているのが 麻酔科医です。

はい。
はい 薬 入っていきますね。

高度な手術には欠かせない 麻酔科医。

緩和医療や 無痛分べんなど
活躍の場が広がっている一方で

麻酔科医の不足が
今 深刻な問題になっています。

今日は 事件の取材を通して 見えてきた
医療の課題を考えます。

手術を受ける時に お世話になる
麻酔科医。

外科医や内科医は
身近に感じますけども

この麻酔科医 なかなか
私たちからは遠い存在です。

しかし医療が高度化して ますます
重要な存在になっているんです。

その麻酔科医が
逮捕された事件

舞台となったのは
三重大学病院です。

なぜ 元教授は
カネを受け取ったのか。

その動機は
意外なものでした。

三重大学病院の 亀井元教授。

心臓血管麻酔の分野で

国内トップレベルの麻酔科医として
知られていました。

その能力を買われて
5年前

三重大学病院の手術麻酔を担当する
臨床麻酔部に やって来ました。

当時の部下だった麻酔科医が
取材に応じました。

元教授は 気さくで
人望もあったといいます。

元教授が やって来る前
臨床麻酔部の麻酔科医は 僅か6人。

口癖のように 元教授が
周囲に語っていたことがあります。

元教授は 若い麻酔科医などを対象にした
勉強会を頻繁に開催しました。

自らの人脈を使って
講師を招いていたといいます。

その結果 三重大学病院には
若手を中心に

多くの麻酔科医が集まり
18人にまで増えました。

しかし 勉強会の資金の一部は
法に触れる疑いのあるものでした。

医療機器メーカー
日本光電工業の製品を導入し

その見返りに振り込ませたカネなどが
充てられていたとされます。

なぜ 企業からのカネを必要としたのか。

元教授が 部下に送ったメールからは
資金獲得に苦心する様子が うかがえます。

国の財政が悪化する中

大学などへの研究費の補助は
年々 減少しています。

そこで元教授は 企業からの資金援助を
求めるようになったと見られています。

元教授が カネを自由に使うための
「からくり」がありました。

大学に報告せず 社団法人を立ち上げ
そこに カネを振り込ませたのです。

大学そのものへの寄付は 使用目的を
明らかにしなければならないため

いわゆる
「トンネル法人」を作っていたのです。

元教授は 大手医薬品メーカー
小野薬品工業の担当者にも

資金を要求したと見られています。

この企業が製造販売する
「オノアクト」。

不整脈を抑える効果などがあり
手術中に使います。

元教授は この薬剤を
三重大学病院で使う見返りに

200万円の奨学寄付金を
大学へ振り込ませた罪に問われています。

部下にも この薬剤を
「積極的」に使用するよう

メールで指示していました。

三重大学病院の
「オノアクト」 使用実績です。

教授の指示のあと

最大で 30倍以上に
急増しました。

メールの最後には
こう つづられています。

はい。 臨床麻酔部のトップとして
まあ 体制の充実を図りたい

そして
部下たちのレベルアップを図りたい。

そういった強い思いが
ある意味 暴走してしまった

そんな 事件の裏側が見えてきました。

改めて この事件を振り返ります。

この一連の中心にいるのが
元教授なんですが

この元教授
大きく 2つの罪に問われています。

一つは こちらです。

日本光電工業から お金をもらう
その見返りに

医療機器を導入していたとされるもの。

そして もう一つは こちらです。

小野薬品工業から 奨学寄付金をもらう
その見返りに

薬剤を 積極的に
使っていたとされるものです。

で こちらのケースに関しては

部下でもある元准教授をも
巻き込む形となりました。

実は これに関しては
昨日 判決が出たんです。

この判決について
津放送局の伊藤憲哉記者です。

伊藤さん どういう
判決だったんでしょうか? はい。

カルテの改ざんをしたという罪に問われた
元准教授なんですけれども

昨日 執行猶予付きの
有罪判決が出ました。
はい。

これ 具体的には どういった
ケースだったんでしょうか? はい。

元教授の オノアクトの使用量
全国トップを目指したいという

意向を受けて 元准教授が

実際には このオノアクトという薬剤を
患者さんに使っていないにもかかわらず

使ってしまったと
カルテを書き換えてしまったんですね。

カルテの改ざんに関しては この
元准教授が 自分で行ったことであって

この元教授からの指示としては
あくまでも

この薬剤を積極的に使ってね
ということだったんですよね。

そうですね はい。
はあ。

そもそも
この 元教授からの指示ですよね

これは 断れなかったんでしょうか?
はい。

大学の調査の中では 元准教授は

元准教授は
力量不足と思われるのが嫌で

元教授に いい顔をしたかったと。

また 裁判の中では 元教授を止めることが
できなくて申し訳なかったと

質の高い麻酔科医を増やしたい
という 元教授の

その純粋な思いというものを
感じ取っていたと話していました。
はい。

これに関しては
この大学や 研究者というのは

企業から 寄付を受けてはいけないもの
なんでしょうか? どうなんでしょう?

いえ 寄付を受け取ること自体に
問題はありません。
ええ。

実際に 三重大学病院には
さまざまな企業などから

奨学寄付金が 毎年 入っています。
はい。

例えば おととし 令和元年度で見ますと

4億円余りの奨学寄付金が入っています。
はい。

その奨学寄付金というのは
私たち 一般の人でも

ホームページ等から
閲覧することができます。
はい。

ただ あなたの企業の薬だったりとか

まあ あとは 機器を導入する 使う
その見返りとして

お金を要求したのであれば

それは まあ 完全に一線を越えたと
言わざるをえないと思います。
はい。

ですから
このボードを もう少し見ると

例えば
こういった お金というのは

見返りさえなければ 正式なものとして
扱われていたんだけども

今回 この見返りがあったから 事件に
発展したということなんですよね。 はい。

こうした事態が起きないためには
どうすればいいんでしょうか? はい。

その点について 麻酔科医の現状のほか

医療とカネの問題にも詳しい
医師の 上 昌広さんに伺いました。

はい。
「透明性」という言葉がありますけども

何を透明化すればいいんでしょうか?
はい。

ひと言で言いますと お金の流れです。

誰の研究に
誰が いくら 資金援助をしたのか

これをオープンに 透明化すれば
こうした問題というのは

こうした事件というのは
起きにくくなると思います。
はい。

この問題が明らかになってからですね
この 三重大学病院では

麻酔科医が 次々に辞めるなど
大きな影響が出ています。

地域医療に影響が出ています。

今 その三重大学病院は
どうなっているんでしょうか?

元教授の逮捕後 初めて 三重大学病院が
NHKのインタビューに応じました。

元教授が辞職したことなどから

18人いた麻酔科医のほとんどが病院を離れ
現在は 僅か4人。

外科医など 麻酔ができる
他の科の医師の応援をもらうなどして

やりくりしています。

緊急手術には対応していますが

それ以外の手術は
前の年より 1割以上

件数にして 500件以上も減る見通しです。

更に深刻なのが
次世代の麻酔科医の育成です。

国立大学の医学部は 地域の医療を支える
若い医師を育てるという

重要な役割を担っています。

ところが 三重大学では

臨床麻酔部が行う
研修プログラムが停止したままで

再開のめどは
立っていません。

大学病院の根幹が揺らぐ事態だとして
病院側は 重く受け止めています。

それにはですね やはり…

…ということが必要ではないかなと
思っております。

四日市市にある
三重県立総合医療センターです。

三重大学で学んだ医師たちが
麻酔科を支えています。

県内の医師の多くを輩出している

三重大学病院での育成が
止まったままだと

地域医療が崩壊しかねないと
危惧しています。

はい。 え~ 麻酔科医の現状

改めて 厳しいものがあるな
というふうに感じました。

その厳しさを物語る数字というのも
今回の取材の中で見えてきました。

それが こちらになるんですが

伊藤さん これは
どういう数字になるんでしょうか?

はい。 こちらは
人口10万あたりの

麻酔科医の人数を
示したものになります。
はい。

こちら
あの事件が明らかになる前の

平成30年のデータなんですけども

三重県を見てみますと
4.1人となっていて。
こちらですね。

この4.1人というのは 実は これ
全国最下位の数値なんです。

あっ これ
全国最下位なんですね。 はい。

あと 他をちょっと見ると
例えば 岐阜県は 4.6人。

これまた 少ないですね。
そうですね。

実は 岐阜県は三重県に次いで 全国
下から2番目という数値になっていて

東海・北陸地方の7県で見ても

7県のうち 5県で
全国平均の7.6人を下回っています。

そうですね 福井県が 6.7人

そして 静岡県が 5.6人

そして 愛知県が
意外にも まあ 6.1人ということで

この全国平均の7.6人を下回ってる
ということなんですね。

まあ 石川と富山は それぞれ 8.7人で

全国平均を上回っているということで

今回の取材を通して
東海・北陸地方で

麻酔科医が足りていない
という現状が見えてきました。

で 実は この麻酔科医の人数について
現場の声を聞きますと

全国的にも 足りていないというんです。

一体 どういうことなんでしょうか?
取材しました。

麻酔科医の…

三重県の中核病院の一つ
伊勢赤十字病院の

麻酔科部長を務めています。

メスを握る外科医が注目されがちですが

手術中の患者の生命維持を
一手に引き受ける

陰の主役が麻酔科医です。

血圧を上げる薬 下げる薬。

瞬間的に 強く効く薬
少しずつ 長く効く薬。

刻々と変化する患者の状態に合わせて
どんな薬を どれくらい使うのか

麻酔科医の腕が問われます。

手術の真っ最中。

原さんに 連絡が入りました。

新たな手術の相談です。

近年 手術の件数が増え
麻酔科医の忙しさは増すばかりです。

経営を安定させるため
今 全国各地の病院では

手術件数を増やすことが
求められています。

更に 麻酔科医不足に
追い打ちをかけているのが

ニーズの増大です。

手術中の患者の生命維持だけでなく

がん患者の痛みを和らげる 緩和医療や

お産の痛みを無くす 無痛分べんなど

麻酔科医の力が より広く
求められるようになっているのです。

全国の麻酔科医の数は この20年で
2倍近くになりましたが

現場の人手不足は
解消していないといいます。

はい。 まあ 20年で
2倍近くに増えているにもかかわらず

分野拡大による ニーズの増大

更には
手術件数も増えているということで

現場の人手不足は 解消されていない
ということなんですね。

これ 何とかならないかな
というふうに思うんですが

まあ それにしても伊藤さん
この 麻酔科医というのは

正直 これまで 私も勉強不足なんですが
注目をしてこなかったわけですよね。

テレビドラマとかで 象徴的に
描かれることはあるんですけども

なかなか 意識することはなかった。

伊藤さんも 今回も取材は
あくまでも事件だったんですけど

そこを通して 見えてきたわけですもんね。
そうですね。

私も そもそも 麻酔といっても
歯医者で打たれるぐらいで

事件の取材を始める前までは

麻酔科医という存在を
意識することすらありませんでした。

ただ 今回 取材を通して

私たちにとって 麻酔科医というのが
いかに重要で

大事な存在であるかということを
気付くことができました。 はい。

この 麻酔科医が不足している現状ですね
どう改善していけばいいんでしょうか?

はい。 その点についても
再び 医師の上 昌広さんに伺いました。

はい。 麻酔科医の不足の解消とは
なかなか 簡単にはいかない

一朝一夕には いかないのかな
というふうに思いましたけども

この 先生の言葉の中で
地域全体で鍛えていくような仕組みを

考えていくべきという
言葉がありましたけども

これは 進んでいくんでしょうか?
はい。

長期的な視点で見ますと

まあ 麻酔科医の育成体制の整備
というのは 必要不可欠だと思います。

これまで 三重県内では 三重大学病院と
もう一つの医療機関で

こう 若い麻酔科医を育てるプログラムを
行っていたんですけれども

こうした 一つの事件をきっかけに

若い麻酔科医たちが学ぶ場所がなくなる
というのは

あってはいけないことだと思います。

こうした中で 今回 取材させて頂いた

三重県立総合医療センターと
伊勢赤十字病院では

今 麻酔科医を育成するという
動きが始まっているんです。
はい。

こうした 若い麻酔科医たちが

ここで学びたいと思うような
環境をつくることが

地域の麻酔科医不足の改善となる
第一歩になるのではないでしょうか。

まさに そこが
私たちの安心につながると思います。

手術が必要な人が 手術を受けることが
できなくなるということは

絶対に避けなければいけません。

麻酔科医を増やす。 なかなか
答えは すぐには見つかりませんけども

私たちに 必ず関わってくることです。

これからも 関心を持って
見ていきたいと思います。