NHK地域局発「緊急ルポ北海道 入院できない」[字]…の番組内容解析まとめ

出典:EPGの番組情報

NHK地域局発「緊急ルポ北海道 入院できない」[字]

コロナ第4波でひっ迫する北海道の医療体制。変異ウイルスによる感染拡大と重症化で入院できない感染者が急増している。医師や看護師らが現場で記録した映像が語るものは。

詳細情報
番組内容
新型コロナウイルス第4波でひっ迫する北海道の医療体制。変異ウイルスによる感染拡大と重症化で、ベッドが足りず入院できない感染者が急増している。現場で治療にあたる医師や看護師らが、その実情を知って欲しいとNHKの映像撮影依頼に応じた。彼らに首から下げてもらった小型ビデオカメラは医療現場の最前線で何を記録するのか。ルポルタージュで伝える。

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次回もぜひ、ご覧ください。

先を急ぐ 一台の車。

乗っているのは
防護服で身を包んだ 医師だ。

住宅街の一角に 降り立った。

(チャイム)

「はい」。
おはようございます。

江別訪問診療所です。 はい。

すいません。 どうもすいません
おはようございます。

よいしょ…。

どうも どうも。
おはようございます。

待っていたのは 新型コロナウイルスに
感染した80代の男性だった。

あっ 本当? それは よかった。

申し訳ないんですけども。 はい。

発症から10日。

男性は 入院できず
自宅での療養を続けざるをえなかった。

コロナ第4波に襲われる北海道。

札幌の病床使用率は
90パーセント以上に達している。

重点医療機関の一つで
症状の重い患者を受け入れる

手稲渓仁会病院。

(サイレン)

命の危険がある患者が
次々と運ばれてくる。

緊急搬送されてきた 80代の男性。

酸素が うまく取り込めていない
おそれがあった。

この病院では 一般の患者の入院を抑え
コロナ専用の病床を大幅に増やしている。

少し下げたので…

一人退院しても
すぐに次の患者がやって来る。

常に 満床に近い状態だ。

そうなった時に やっぱり…

以前なら 入院できた患者も

今は より重症化しなければ
入院できない。

この男性の感染が確認されたのは 5月末。

1週間近く 自宅療養を強いられていた。

搬送された時には
人工呼吸器が 直ちに必要なほど

重篤な状態になっていた。

札幌に関しては…。

今 自宅などで療養する人は
道内で3, 500人余り。

自宅で亡くなる人も相次いでいる。

江別市の訪問診療所。

自宅療養する患者の対応に追われている。

院長の日下勝博医師。

先月中旬から 保健所の依頼で
コロナ患者の往診を始めた。

はい では 今日も一日 ご安全に
よろしくお願いいたします。

お願いします。

あっ ファックス来たね。

毎朝送られてくる往診の要請。

多い時には 1日15件に上る。

容体急変のおそれがあると
保健所が判断した人たちだ。

長い時には 4時間。

防護服を着ている間は

水を飲むことも
トイレに行くこともできない。

あっ すいません…

患者の症状を聞き取り
往診の順番を決める。

あ~ なるほどね。 うん。

なるほどね。

(チャイム)

あっ どうも すいません。
こんな格好で失礼します。

失礼します。

よいしょ。 失礼します。

10日前から自宅療養を続けている
60代の女性。

はい 鳴ったみたいですね。

大丈夫?
うん。

92か。 うん…。

血液中の酸素の値は 92。

93以下になると 酸素投与が必要な状態だ。

変異ウイルスが主流となった 第4波。

自覚症状がないまま 低酸素状態に陥り
死に至るケースも報告されている。

日下医師は すぐに対処が必要だと判断。

簡易的に酸素投与ができる専用の装置で
応急処置を行うことを決めた。

ちょっと… うんと… ちょっとごめんね。

(濃縮機の音)
これね…

ちょっと 一瞬 鼻…
こっちにも入れて

耳にかけます。

なるべく ずっとしててください。
はい。

寝てる時 つけててもらった方が…。

ありがとうございます。
はい。

日下医師は 病床が不足する中でも

すぐに入院させるべき患者は誰か
保健所に進言する立場にある。

あっ すいません 診療所です。

どうも おはようございます。

すいません。 お邪魔します。

おとうさん ごめん…。

2件目の患者は 90代の男性。

具合 どうですか?
ちょっと まだ こわいかな?

妻と娘との3人暮らしで
全員の感染が確認されている。

男性は 比較的症状の軽い家族に
看病してもらいながら

自宅療養を続けている。

いいえ。 つらいですもんね。

本当だね うん。

1週間 酸素投与を続けたが
症状は改善しない。

お薬は まだあるから いいとしても。

全く こわいね。

う~ん… ちょっとね うん…。

あのね あの ちょっと…

はい。
おとうさん 入院 嫌じゃないでしょ?

日下医師は このままでは
心肺への負担が大きいと判断し

保健所に入院の優先順位を上げるべきだと
伝えた。

その後 男性は入院した。

これまで 70人のコロナ患者を
往診してきた日下医師。

全員を救うことができたわけではない。

1週間の自宅療養後 入院して
すぐに亡くなった高齢の患者もいる。

その家族から かけられた言葉が
カルテに残っていた。

「年寄りだからといって
後回しにされていいのか。

人の命は平等なはずだ」。

誰を入院させるのか。

医療現場は 日々 選択を迫られている。

(サイレン)

先月 札幌市は 入院できない患者のための
新たな施設を立ち上げた。

市内に急きょ設けた
入院待機ステーションだ。

症状が重くなった患者を
一時的に受け入れる。

搬送されてきた患者は
入院先が見つかるまで

ここで 酸素投与や点滴などの
応急処置を受ける。

病床が空き次第
優先度が高い患者から病院へ搬送。

一方 症状が軽くなれば
自宅療養に戻ることもある。

全国各地から派遣されてきた
医師や看護師が処置に当たる。

もしも~し。

保健所から受け入れ要請の電話。

何度くらいありますか?

看護師が準備を始めた。

ここでは 総勢60人の医師や看護師が
シフトを組み

24時間体制で対応している。

赤色の線を越えると
患者たちが待機するレッドゾーンだ。

病床は 22床。

この日だけで9人が運ばれてきた。

はい お願いします。

こんにちは。

(おう吐する音)
手を離しますよ。

この女性は おう吐の症状がある。

肘 伸ばせますか?

はい ありがとうございます。

手 楽にしてください。

(ナースコールの音)

ナースコールが鳴った。

呼んだのは 前日まで
ホテルで療養していた20代の男性。

高熱に うなされている。

気持ち悪い。

(体温計の音)

一度は病状が改善し
療養先のホテルに戻ることになっていた。

そのやさき 再び悪化。

急きょ 入院先の調整が行われ
救急隊に搬送されることになった。

(荒い息遣い)

先月半ばの開設以来 200人を超える患者が
ここで命をつないだ。

江別市で
コロナ患者の往診に奔走する日下医師。

この日 訪問したのは
先日 酸素投与を行った60代の女性患者。

(チャイム)

おはようございます。 どうもどうも。

失礼します。
どうぞ。

出迎えたのは 患者本人だった。

酸素も外してますよね。

あ~ なるほど。 分かりました。

女性は 酸素投与の必要がなくなるほど
回復していた。

よかったです。

ありがとうございます。

感染拡大が繰り返される中

新型コロナウイルスとの闘いは
いまだ終わりが見えない。

酸素 要りそう? ちょっと 酸素 酸素。
今 1個しか持ってないから。

なるほどね。 施設で2人ね。
分かりました はい。

日下医師のもとには
今日も新たな依頼が寄せられている。

♬~